九六の匣

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【蔵書の旅】『ふたつの雑誌/家の光』(10年の変遷)

【蔵書の旅】『ふたつの雑誌/家の光』(10年の変遷)


 今、手元にふたつの『家の光』があります。

ひとつは昭和22年1月1日発行とありますが、1・2月合併号です。
そしてふたつ目が約10年後の昭和31年12月1日発行の12月号になります。

戦後間も無く発行された21年12月号は71ページ。31年11月号は250ページで大きさは同じですが、厚さが違い、ページ数は約3.5倍にも増えています。では定価はというと5円で、10年後は65円で付録つきですが13倍となっているのです。表紙は写真をみてくださいね。

家の光01-家の光02

◎昭和22年1・2月合併号(上の左)をみてみましましょう。

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【記事】

「世界農業と日本」「自由の民」「女ばかりの酪農組合」「平和な年を迎えて/武者小路実篤/河端龍子・画」「たくましき農村の建設」「新憲法と共同組合」「座談会/正しい日本の歴史」「時局の動き」「蓄力ムギ踏機の作り方」「ニワトリ一羽の無駄なし利用で美しい新春料理」「赤ちゃんと子供用重宝衣類の作り方」「希望探訪記/あなたの知りたい事は明るみに出された」
「たのしいギニヨール(指人形)のつくり方」「ABCカルタ」
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【小説】

「愛/第1回/堤千代/三芳悌吉・画」
「蝶々/三条草雨/霜乃二一・画」入選新人小説
「れんさい童話/よいお友達/第三回」
「グリム原作/金色のガチョウ/神保光太郎/小松崎茂・画」★小松崎茂が2点描いています
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【漫画】

「キナ子ちゅん/都会の巻/杉浦幸雄」
「弥兵衛どん初姿/松下井知夫」
「笑う農民会館/小川哲夫」
「コドモ家の光/冬ノオ山/和田義三」

記事をみても、戦地から帰国しない男たちもいるのか、婦人たちの労働力が農業にも求められた。自由・平和などの言葉が紙面におどっている。敵性語の英語も自由に使える時代がやってきたのである。
なかでも「ニワトリ一羽の無駄なし利用で美しい新春料理」は凄い。わが家にも鶏がいて調理した記憶がある。鳥の調理バリエーションが面白い。なにかやっと取り戻した平和を戸惑いながらも前向きに生きていこうという気概がみえている。
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◎昭和31年12月1日発行の12月号
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【記事】

「二、三男がひらいた理想郷」大分 呉崎干拓地
「年忘れ爆笑コンクール」夢路いとし・喜味こいし・ミスワカサ・島ひろし
「評判娘ばかりの農協よもやま話」
「貯金はどんな方法がよいか」
「家の光愛唱歌⑫」私やお山の樵の甚兵衛・橇の歌
「あすの農協発展のために」
「カメラルポ 農村工業」
「バタリー養鶏成功の秘訣」
「物の選び方 買い方の心得」

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【小説】

「山は大きい。」牧野吉春/栗林正幸 画
「ああ、無情」貴司山治/向井潤吉 画
「若殿ばんざい」山手樹一郎/岩田専太郎 絵
「母」川口松太郎/田代光エ 画

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【漫画 他】

「マンガの楽園」金親堅太郎
「冬に備える」森吉正照・ツヅキ敏・佐川美代太郎・吉崎耕一・矢崎武子・内山卓三
「きよー子さんとどー太さん」杉浦幸雄
「轟先生/人妻サロン」秋好馨
「1956年さよならクイズ」独立マンガ派同人・
「漫画自慢展」岩本武雄・中村ススム・阿部昌太郎・羽生六男・小松勅之助
「川柳アルバム」細木原青 画
「座談会/新日本見て歩き記総まくり」林唯一/川原久仁於・細木原青・阪本牙城・宮尾しげお・森熊猛・金親堅太郎・石川進介--角巻/三階節/飯鮓/キクザコ(キビナゴ)/川海苔/ラーメン50円、支那ソバ60円/太閤にらみ松/竹酒/目無馬/米検査/

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「挿絵」
 
中村伊助・阪口茂雄・土端一美・土井栄・伊藤静夫・沢田重隆・
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【映画記事 他】

「流れる」成瀬巳喜男
「蜘蛛巣城」黒沢明
「空飛ぶ円盤・恐怖の襲撃」新東宝/地球あやうし--
「乳母車」田坂具隆
「米」今井正
「四十八才の抵抗」

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この二冊いかがでしたか。
映画案内記事にしても豊かさが滲みでてきてます。それでもまだ余裕のあるところまではきていないのかもしれません。この後の10年後、20年後の記事や色々の変遷もみてみたい気がする。それは又あとのお話しですね。


九六
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  • 2012/04/29(日) 09:09:49 |
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