九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

【蔵書の旅】『住 彦次郎/狼を使ふ女』(1947)

【蔵書の旅】『住 彦次郎/狼を使ふ女』(昭和22年8月15日刊)


 漫画でも映画でもそうなのだが、筋立てをこと細かく書いてもなにもならないと思っている。この小説にしても私が読んでも、他の人が読んでいない場合、そんなことを書かれては興ざめだと 立場を逆にすれば思うからである。
ただ背景は、時代は、そしてなんという人物が登場するのかはいいと思う。互いに読み終わっているなら、それはもう自由に話せばいい。でもこの作品は私自身は本当のところ知らなかった。きっと知らないのは本人だけであろうと、どんな作家なのか興味が湧きつつ蔵書探索の棚に載せることにしました。

副題『鍔鳴三四郎捕物帖 第一話』といいますから第二話、三話もでているのでしょうね。知ってる人はよほどの時代劇マニアか、推理小説の好きなひとかもしれない。昭和22年といえば戦後まもない時期です。それはそれとして、当時のこの本の値段は四拾円は一般の本と差はあるのでしょうか。とても奇麗な和紙に版画刷りのような雰囲気があります。戦後の製本にしては、染みはあるものの美しくて良いですねぇ。誰の絵なのかも不明です。

住 彦次郎01-住 彦次郎/狼を使ふ女02

気になったので、古書店検索をしてみました。すると
住彦次郎の著作本は

『古沼の秘密』昭和18年刊 怪奇探偵叢書

『切支丹追放/天正奇聞』昭和18年10月刊  大衆文藝社

『悲願治水観音』 昭和18年刊 大衆文藝社

『三矢戦国魂』昭和18年刊 大衆文藝社
 
以上がありました。昭和18年刊行の戦中本がおおいですね。

『住 彦次郎/狼を使ふ女/鍔鳴三四郎捕物帖 第一話』
 関西図書出版社 昭和22年8月15日刊 
上記の本は、私の手元に来たのは奇妙な偶然でしたね。
実は本の間に挟まっていたのです、まるで付録のようにですね。

おそらく、私があの古本の山をまとめ買い求めをしなかったら、きっと焼却の運命だったと思いますと何かしら本との縁のような心持になりました。きっと日本の半分の距離を経て、北の果てにくるなんて、呼んでいたんでしょうか。まあこんな楽しみ方もあっていいのではないでしょうか。きっとそのうち…。
とにかく一度私のもとへきたものはでていきません。わたしゃあ本屋でもなく古本の売人でもない、ただの趣味のひとなのですから。

【蔵書の旅】九六



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