九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

【漫画蟲蔵】続!『現代漫画大観の棚』(昭和3年)

【漫画蟲蔵】続!『現代漫画大観の棚』(昭和3年)
「1928年 昭和3年の蟲たち」

84年前の蟲たちです。
60年の歳月を経てやっと戻って来てくれた、そんな感じのする可愛い輩です。ひとつづつ年輪を重ねて渋みのある姿になっているが、けっして窶れたなんて言いませんよ。それだけヒトに愛された証拠です。貸本もそうですが、子供たちの手垢がついた証拠が後ろの頁に日付が記載され自分もそうだったとおもわず昔をふりかえります。

漫画は歴史の中で人々にこんなにも愛されたのに、時代によっては結構迫害をうけていますね。漫画自体、近代に於いては、自由な発想とエスプリの効いた風刺画等にはじまりますが、それはもっと前の悪戯描きでしょうか。各時代に手法は違っても活き活きとした表現は今見ても飽きがきません。

政治漫画として新聞や雑誌に載り、否定する訳ではありませんが、恰好のプロパの手段ともなりました。
戦後に花咲いたストーリー漫画は戦前の映画や舞台の模倣で平面という呪縛から解き放たれ一斉に、それも百花繚乱のごとく開花しました。

それは戦後、表現方法を模索した時代から、頭に浮かんだ画像が今でいえば3Dへの転換した時代へ入ったということです。

空想や妄想が描き手を得て、出版という媒介をとおして作者と同様な世界観を愉しむことができるという事は他の娯楽である映画や小説、舞台演劇にも言えますが、ペン一本で白い紙に描く作業はたった独りでもできます。単純明快な世界観がそこにはあります。

いつもですが、これらの蟲たちがどのような時代背景があるのか、又どのような現実世界との関わりがあるのか、アウトサイダーたる蟲たちが枠をはみ出て内外に胞子が飛散するがごとく時代を刻んでいく足跡を傍でよろこんでいる自分がいるんです。

描く立場とみる立場のふたつを愉しみながら今後もつき合っていきたいなぁなんて思うしだいです。

九六

【1928年/昭和3年】

当然ながら、産れておりません。この20年あとに出会う事となるのですが、それでも父母や祖母の話を絡めてみていこう。
資料はWikipediaや歴史本に頼るしかない。自分の興味のある部分のみ表記する。

春場所、 大相撲ラジオ実況放送開始となる。戦後の大相撲は隣家の軒下で子供が一喜一憂する夕刻の背景を連想する。豆腐屋の喇叭と電信柱街頭の紐…。いまでも続くラジオ体操放送開始。これも凄いことだ、小学校や夏休みの町内会・子供会ですね
ところがこの時代、アメリカで始めてのテレビが外国人がもったとある、そしてテレビ放送を開始。日本語で何といったのでしょう、やはりテレビとカタカナ? まさか電動式絡繰箱なんていわんだろう。
それでも、テレビが日本で家庭に普及するまではかなりの時間が必要で、今なら2台以上の家庭もあり車載までしている。小学生の頃は隣に観に行った経験がある。白黒のスーパーマンが空を飛んでいた。
ミッキーが初登場したのもこの頃だとある。まさかディズニーランドができるなんて夢じゃ。

しかし世界では今回の大地震同様の様々な災害がおきていた。
ブルガリア大地震、ギリシャで大地震、ネブラスカ州で世界史上最大の雹、フロリダ州の大型ハリケーン。

政治などの時代背景はというと、ムッソリーニ爆弾テロ発生、張作霖爆殺事件(北京⇒北平と改称 知らなかった)、アメリカ 中国から撤兵、赤十字社が設立、カトリック教徒の大統領初候補(ケネディが最初のカトリック教徒の大統領だったね、やはり不思議だね)、英国で女性参政権を認可(さすがぁと…英国)等あったらしい。
話題といえば、エアハート女性初の大西洋横断飛行(映画で観ました)、ペニシリンを発明(万能薬か)、コカ・コーラがヨーロッパに輸出(中国進出の時もすごかったが)、そして私も訪れた北海道置戸で珍獣発見(エゾナキウサギ)とある。そうか国鱒のときも話題だつたね。

でも最大の事は手塚治虫が産まれたことかもしれない。

こんな背景に多くの漫画は存在しています。その話は後日…
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  • 2012/03/12(月) 10:14:10 |
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好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
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