九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

『ルシアンの青春/HCM』CR通信2009-12-31

『ルシアンの青春/HCM』CR通信2009-12-31

【視音摩缶】
「ルシアンの青春/原題LACOMBE LUCIEN」1973

クロスロード 『HOT CLUB of MORIOKA』ライブ
HCMの演奏で何度も愉しむ。

----「ルシアンの青春」3---「ルシアンの青春」2

「ルシアンの青春」★

-----「ルシアンの青春」②-----「ルシアンの青春」③-----「ルシアンの青春」④



監督-ルイ・マル
音楽演奏-ジャンゴ・ラインハルト フランス・ホット・クラブ五重奏団
主演- ピエール・ブレーズ/オロール・クレマン

実はこの映画は題名は知っているが内容の記憶がおぼろげである。ルイ・マルの作品は結構観ていたはずだからである。内容は把握したけど、最近はHCMを聴いて‥口ずさんでいる。

映画は今度はCRマスターか、レンタルで借りて、クレジットシーンから確認しよう。検索によると後半の音楽はインドベンガル地方のフルート音楽だそうである。
ロマ、ジプシーへの歴史も辿ってみようかと‥おもう日々です。





【ルイ・マル監督】
ルイ・マル監督





九六


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『あるよ!のひと』

『あるよ!のひと』

『あるよ!のひと』--『あるよ!のひと』++--『あるよ!のひと』



テレビドラマ『HERO』の謎のバーテンダーが言うお決まりの言葉、「あるよ」が出てきそうな方ですね。逆に映画版の「ないよ!」もあり。
初めて入って「一見さんお断り」っと常連が言うと「そうだよっ」。そんな馬鹿なぁ、今時そんな店ないよぅっと言掛り、それはそれ、図々しい私は居着いてしまう‥。この値段で呑める店は知らないょ。だから教えないし地図は書かないのです。今後とも「よろしく!」っと書いてしまう。それに私には喜劇映画マルクス兄弟の末弟ハーポの鞄があるのだから‥。



九六


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九六綺譚『Mの嘆き』

九六綺譚『Mの嘆き』


Mの嘆き--1

Mの嘆き--2

-お前も私の泪が欲しいのかい-



九六


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『B茄子-ビーナス-』Bノート

『B茄子-ビーナス-』Bノートから

ビーナス-B茄子-

by96


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CR【ブルーズナイト】2009-12-27

クロスロード ライブ通信
【ブルーズナイト】2009-12-27 19:00~

----------------------仲間⑱
----------------------入口
----------------------ブルース猫

CR--?---仲間?---仲間?---仲間?
仲間+-CR----ブルーズナイト---CR--③
仲間③---仲間⑤---仲間⑥---仲間⑦
仲間24---仲間⑲---仲間⑰---仲間⑧
CR+②---CR+①---【人々】カウンターの女---【九六ゑ】ブルーズマン

----------------------【九六ゑ】ジャンゴ・ラインハルト

----------------------仲間⑱ 

夜はおわらない‥‥ 



九六



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『齒っとしたひと』

『齒っとしたひと』

齒っとしたひと②-齒っとしたひと②

齒っとしたひと①-齒っとしたひと①

マルチ人間、或は必殺遊び人なのかもしれない。
いつも胸騒ぎがする彼がいいぞ。
どちらかといえば上がにいるかなぁ‥

奥様によろしくっと書いておきます。

九六




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『もちつき』彩園子12/27

『もちつき』彩園子2009-12-27


いやーっ、愉しかったね。久しぶりの「もちつき」をみる。
そして食べる!食べる!食べる!食べる!
酒を呑む 呑む 呑む‥

『もちつき』彩園子12/27②--『もちつき』彩園子12/27④

私の胃袋はブラックホールなのかもしれない。呑む、食べる 呑む
Mさん、ご馳走さまでした。

久しぶりにあった方もいて愉しかった餅振舞いでした。
有難うございました。  もう満腹‥なのだろうか‥。

九六




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『くじらのひと』

『くじらのひと』

--くじらのひと+-------くじらのひと+
-くじらのひと

彼はよく働きます。まったく頭が下がりますね。
でも身體(からだ)には気をつけて頑張って欲しい。
これからも旨いモノをよろしく。

九六



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九六綺譚『Mの嘆き』

九六綺譚『Mの嘆き』

九六綺譚『Mの嘆き』

-人々は瞳を見つめたまま石になった-


『アテナの嫉妬とゴルゴン姉妹』
ステンノー・エウリュアレー・グライアイ メドゥーサ
『アテナの嫉妬とゴルゴン姉妹』



九六


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『D・ハリーのひと』

『D・ハリーのひと』

D・ハリーのひとですが静かなひとです。
つまり『D』はダンディーのディーですね。
でもブルーズはうるさそうです。
12月27日にきっと逢えるでしょう、愉しみにしています。

【九六ゑ-人々】『D・ハリーのひと』---【九六ゑ-人々】『D・ハリーのひと』02


つまみはウインナーでいいかなぁ?それとも‥

九六



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『ギター弾きの恋/HCM』CR通信2009-12-20

『ギター弾きの恋/HCM』CR通信2009-12-20

【視音摩缶】

クロスロード 『HOT CLUB of MORIOKA』ライブ
彼らの演奏する曲の中に映画
「ギター弾きの恋/原題Sweet and Lowdown」1999があります。
日本公開-2001

監督-ウディ・アレン
主演-ショーン・ペン:エメット・レイ

主人公名-エメット・レイ-天才ジャズ・ギタリスト

今回はこれを描いてみました。

ギター弾きの恋-


うーん、根性だなぁ、しっかり聴いているよ。
良かったなんて言うより「ゑ」で表現しよう‥。
視音摩缶は久しぶりなのです。

【アニーホールで描いたウディ】
ウディアレン-ウディ②




九六

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机上探検『亀山社中/龍馬百萬円』

机上探検『亀山社中/龍馬百萬円』


土産をわけて貰う
亀山社中/龍馬百萬円

凄いがもうチョット額がうえでもいいかなぁ‥




【九六ゑ】
【九六ゑ】龍馬


九六


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『山内正宣 彫刻展/空間の中の呼吸』ギャラリーla vie

『山内正宣 彫刻展/空間の中の呼吸』ギャラリーla vie


最近、日課となったギャラリーla vieの訪問。
今回は山内正宣さんが「鉄」と「木」で表現した『空間の中の呼吸』を鑑賞しました。
鉄の感触が柔かく、木肌とひとつの空間に融けあい存在する‥
鉄で表現された文字、「日、月、火、水、金、木、土」もいいなぁ。

山内正宣 彫刻展 空間の中の呼吸①-山内正宣 彫刻展 空間の中の呼吸②-山内正宣 彫刻展 空間の中の呼吸③



12月21日から26日までギャラリーla vieにて


ぜひ、立寄ってくださいネ。


九六
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『壇の菓子』

『壇の菓子』

今年も過ぎようとしている。
花と茶、飯‥そして菓子
彼女が好きだったものを捧ぐ
私も好きなものばかり
当然ながらさげたら頂くのです。

五郎がびっくり焼①
「五郎がびっくり焼」これは美味かったぞ、胡桃がいい。

いつもの餅類

おじゃ餅-1--豆餅と花餅-2--生醤油団子-3

きりせんしょ-4--きりせんしょ②-5


岩泉の土産 菓子「河童の祠」
河童の菓子(表)-河童の菓子(裏)


東京の親戚より頂いた和菓子-さかくら家総本家
【菓子】和菓子-さかくら家総本家①-【菓子】和菓子-さかくら家総本家②


※こんなに食べていいのだろうか。





夢ひとつ夢ふたつなど雪の庭 【歩句】『暫し‥』1242


八畳や香の漂う寒の日々 【歩句】『八畳間』1243


九六





 

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『馬淵ひろみ-ゑ展』

『馬淵ひろみ-ゑ展』

喫茶「ヌック」にて

馬渕ひろみ展②-馬渕ひろみ展①


馴染みの喫茶店に立寄ると馬淵さんが個展をひらいていました。
いつもは映画の話などですが今回はゑのお話をしました。
いろいろお聴きし、愉しい時間でしたね。有難うございました。またね!

馬淵ひろみ展⑪--馬淵ひろみ展⑫

馬淵ひろみ展⑩
上の絵をみてあの映画だと判る人はかなりの映画通でしょうね。


馬淵さんの同郷である監督作品「黄色いライスカレー」は必ず観ますよ。
彼のコンサートも行ったからね‥。
結局、買っちゃった。1/10が愉しみだ。

九六






ついでに大昔の九六のゑを
【ヌック】旧きマッチ-九六
ヌック



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『雪羅漢』

『十六羅漢』

十六羅漢-雪


【歩句】『雪羅漢』1240

雪綿や首をただす羅漢さま






『松尾社』

【歩句】『雪参り』1241

ゆき社石段一歩てをあわす


松尾神社-雪③-松尾神社-雪⑤-松尾神社-雪②-松尾神社-雪④

----松尾神社-雪①

松尾神社-雪⑧-松尾神社-雪⑦

---------松尾神社-雪⑥

--------------------松尾神社-雪⑨



九六




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九六綺譚『Mの嘆き』

九六綺譚『Mの嘆き』


Mの嘆き①

【九六ゑ】九六綺譚『Mの嘆き』


M⑩-01-M⑩-02-M⑩-03-M⑩-04

M⑩-05-M⑩-06-M⑩-07-M⑩-08

M⑩-09-M⑩-10-キメイラ++-魔の婆++

とり師++






九六

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『タミー&MOJOのJOINT-LIVE』CRライブ通信

クロスロード ライブ通信
『タミー&MOJOのJOINT-LIVE』CRライブ通信

クロスロード⑳+クロスロード⑲

ライブ12-19-クロスロード12-19②-クロスロード12-19①+




『MOJO』

----------クロスロード12-19③
-エルサレム-
-クロスロード12-19④

----クロスロード12-19⑤---クロスロード12-19⑥---クロスロード12-19⑦


『タミー』

-クロスロード12-19⑧-クロスロード12-19⑨

クロスロード12-19⑭

クロスロード12-19⑫-クロスロード12-19⑬


『ミスターベースマン村井』

クロスロード12-19⑪-ミスターベースマン村井⑫

『HCM-寺田』

HCM-寺田









CRの階段①-♪ クロスロード103-♪ クロスロード100-♪ クロスロード101-♪ クロスロード102-CRの階段②

今夜もメロディ♪の女神が囁く
-愉しんだかい--そう、良かったね-じゃあ ゆっくりおやすみ-
CRの階段④九六ゑ♪

「‥みんな、ありがとう‥」

---------------------------------CRの階段③




九六








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『猫展』2009.12.21~

『猫展』2009.12.21~


『うたたネコ』

『尾なが猫』

今年も『猫展』がクラムボンにて21日から催されます。
さて今回の素猫展は‥‥
私も何点か出品することになりました。
寒い日が続きます、お気をつけて来店をお待ちしております。

うまい珈琲がありますぞ。


クラムボン303--クラムボン300--クラムボン302



九六




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『十字路のひと』

『十字路のひと』

クロスロード⑩

クロスロード⑫-クロスロード⑪

浜松から来盛して一年になる。
12月27日(日)は彼の降臨の日、愉しき時間が十九時からはじまる。
集いし人々に幸いを‥。3000円


九六








12月19日(土)
クロスロード⑲-クロスロード⑳
タミー & MOJOのJOINT-LIVE 19時30分~ 1,500円





12月20日(日) じぷしーすういんぐないと
『HOT CLUB OF MORIOKA』
『HOT CLUB OF MORIOKA』LIVE 
19時30分~ 1,500円





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『北島貞紀& Smile Cats』-『蔵』-

コンサート
『北島貞紀&SmileCats』-『蔵』-



-------------------------北島貞紀& Smile Cat`s++

--------------------北島貞紀& Smile Cat`s②

---------------北島貞紀& Smile Cat`s③

-------------北島貞紀& Smile Cat`s④

------北島貞紀& Smile Cat`s⑤

------北島貞紀& Smile Cat`s⑥

--北島貞紀& Smile Cats⑧--北島貞紀& Smile Cats⑨--北島貞紀& Smile Cats⑦--北島貞紀& Smile Cats⑩

------ボーカル②-----ボーカル①-----ボーカル②+

----サックス--北島貞紀& Smile Cats⑬ピアノマン

---------------北島貞紀& Smile Cats⑫

----------北島貞紀& Smile Cats⑪

------------------北島貞紀& Smile Cats⑯

-------------北島貞紀& Smile Cats⑮


愉しんできました。ありがとう‥。


九六










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九六綺譚『空にあるもの/プネウマ(πνευμα)』

九六綺譚『空にあるもの/プネウマ(πνευμα)』


-何故みんなは気付かないのだろう-
内心、僕はこの現象を不思議に思っていた。どうみたってあれは未確認飛行物体なのだから騒いだっていいはずなのに、誰も浮かんでいる物を指差もしないのである。もしかするとあの飛行物は僕にしか見えないのではないだろうか。まさかそんな事はあるまい。でも僕にしか見えないとすればこれ程愉快なことはないだろう。
きっと一生懸かってても存在を確認できない奴が多いはずだ。それが空中に一日中静止しているのだから自衛隊や航空管制官、気象庁の中にだって、僕みたいな能力がある人間がひとり位はいるはずだろう。一度、空にある物体を見た者は気になって何度も見上げるに違いないのだから‥。

もしかするとみんなは判っていて無視しているのかもしれない、まるで童話「裸の王様」のような気持ちになってきた。物語なら幼い子供が「王様は裸でなにしてるの?」っと叫ぶまでみて見ぬ振りをしているのだろうか。

僕だって今ここで気付いた訳ではない。よく考えてみると生れた頃からこの街の上空にあったのかもしれないと思いはじめてきた。いや、ちょっと待てよ。僕はこの街の生れではないし、いなかったはずだ。しかし故郷の空にもいつも浮かんでいたのではないかと憶うのだ。なら今更この物体がなんであろうと構わないのだが、最近やけに気になってしょうがない。

あれは未確認飛行物体ではないのかもしれない、つまり人間監視装置を装備した管理機械なのではないのか、はたまた飛躍して考えると「神」とか、或は「プネウマ(πνευμα)」と呼ばれる存在なのかもしれない。プネウマとは精霊的なものをいい神と人をとりなすモノをさしているのであるが‥。
アレが最初に登場した時は、きっと大騒ぎになったのではないだろうか、時間が過ぎていくと当り前の存在と認識され誰も見向きもしなくなった、きっとそんなモノなのかもしれない。都会の電車に乗り、窓からみえる風景は田舎者にとって景色自体が珍しく、変りゆくビル群 それだけで疲れてしまうのと似て、あれはそこにあって当り前になったと考えることができるからだ。
ただ何時からかと謂われると困るが、随分昔からあそこに静止したままあったのだろう。

そんな或る日、若い女が交差点で立ち止まり上空を見上げている姿があった。
思わず僕は声を掛けてしまった。
「なにかみえるんですか?」
すると女はハットしたように顔を背けて
「いえ、なんでもありません」っと即策と立去ってしまったのである。
きっと彼女もあの不可思議なモノに何故か改めて気付いたのかもしれない。しかし辺りを見廻し誰も反応を示さない事に気が咎めたのだろう。

僕は上目遣いであの光耀くモノをみつめたが、最近では何故か色褪せて透きとおり‥アレは僕や人間達に危害をあたえるものでなく空気のようなプネウマ(πνευμα)なのかと感じているのです。




空にあるもの


九六


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『蕎麦のひと』

『蕎麦のひと』

蕎麦のひと⑲--蕎麦のひと⑳


--------蕎麦のひと①-----蕎麦のひと②

-------蕎麦のひと③

昼にいく蕎麦屋の主人
怒ると口を尖らせるけどいい方です。
開店前で仕込み中に訪問する、無精髭もいいぞ。
山が好きで山岳写真がパネル展示してあります。


九六






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九六綺譚『虹の根っこ』

九六綺譚『虹の根っこ』


『虹の根っこ』

突然妻が私の肩を軽く突っつきながら
「ねぇ、ねぇみて見て!!」
助手席に座った彼女はスッテンキョウな声で左側の窓を指差しながら
「なんだよ運転中だぞ」
「虹よ、虹」
「なんだって、みえないよ」
私はやっと雨が小降りになってワイパーを時間操作にしていた。雨の粒はフロントガラスにまだいくつか雨痕をおとしている。
車輛の進行方向の真上から前方には灰色の雲が居座り被っているが、左手の奥は陽が差込こみ始めている。信号待ちの間に彼女の脇から顔を傾げて、やや上空を見上げると薄ぼんやりとした淡い虹が橋を架けている。

虹の根っこ+

「写真撮らなきゃ」
あたふたとベージュの鞄の中から掻きだすようにデジカメを取り出すと硝子越しシャッターを押しはじめた。
「硝子をおとさない反射して写らないぞ」
まだ、ちょっとばかり雨が空から毀れているが、お構いなしに車窓をキューと音を発てて開けると
「ねっ、撮ったわ」っと喜々としている。
デジカメの映像を確認している妻に
「虹なんて久しぶりにみるよなぁ」
「ほんとよね」
今までだって雨があがれば、きっとどこかに現れているんだろうが最近は空を見上げることもそれほどしなくなったせいで、虹の橋が浮かぶ景色は何年振りという実感である。

北海道にいた頃に十勝の山を北見・網走方面に抜けた事があった。山の坂道を登りきると下りになるカルデラの様な凹地の牧草畑が広がり、雨もあがり掛けた頃だったろうか、カルデラ中に虹が現れ、上から見下ろすもので幻想的な不思議な感覚に襲われ、暫く車を止めて見惚れた経験があった。

そんな気分に浸っていると、
「こんな噺を知ってるぅ」
信号が緑にかわって、アクセルを踏みこみながら耳だけを傾けた。
「虹には根っこがあるらしいの」
「根っこ?」
「聴いた事ないよ」
「あのね、雨の滴が地面に吸い込まれると、諸々の宝石のアメジスト(紫水晶)、ルビー(紅玉). エメラルド(翠玉)、ダイヤ(金剛石)、サファイヤ(蒼玉)、ガーネット(柘榴石)、金塊などが地中の酸やアルカリなどに反応してね‥」
あまりにも唐突な噺を遮って
「おいおい、なんか欲しい宝石を並べていないかい。石や砂、石英、瑪瑙、硫黄や雲母、水銀、銅、石灰や石炭だって火山岩のゴマ石もあるだろう。それにルビーなんて宝石は、この辺りでとれるなんて聞いたことないよ」
「うーん、きっとあるのよ、元素なんてモンは同じ様なものだから」
「まあ、面白い説だねぇ」
「それでね、それらが滲みこんだ雨水に溶け出すと、謎の根を造るんですって」
「ふーん根かぁ、なかなかファジーな噺だね」
「まあ聞いて、その種が大きくなると根珠ができて、地上に向かって植物の樹のように成長するように放出される。それが虹だっていうのよ」
「本当なのか?科学的に証明されてるのかなぁ」
っと生半可な言葉で返すと、彼女は怒ったように
「だってラジヲでいってたものぉ」
「ラジヲかぁ」
そういえば朝の彼女は地方のFM局しか聴かないはずである。でもラジヲの放送で聴いたと言い張るのです。でもつくり話でも面白い。

「それから‥思い出したぁ、もし掘り出して種珠を掘りだして植え替えようとすると、大きな悲鳴をあげるんだってぇ」
「種珠が悲鳴を‥それって根珠が人間の形をしているって言ってなかったかい?」
「なぜ、判るの?」
「だって‥それは西洋の魔女がつかうアルラウネといって、マンドラゴラの根珠のことなんだけど‥」
「そんなことは言ってなかったわよ、根珠なの、根っこ」

「その根っ子はすぐ見つかるのかい」
「虹の許にいけばね、こんな事も言ってたわ‥」

マンドラゴラ①-マンドラゴラ②

彼女の話を簡略すると、
地面深く潜む金属などは、時折内部で湯気か陽炎の様に立ち昇り、地表に飛び出しは虹になる、その色は金属の種類によって変わるのである。例えば鉄は黒く、金や金剛石は黄色と赤のキラキラと発色した形になるらしいのである。
そういえば、江戸の頃には鉱山師(山師)などには、本草學の金属を吸収する草の種類が決まっているし、金属の種類によって太陽の光彩(特に朝日など)に反射して山の頂きなどから沸き立つ煙のような色が出現が異なるというのです。蒸気みたいな煙の許に鉱脈を探し求めたと書物にあったと記憶している。
因みにマンドラゴラとはナス科の植物で古来「恋茄子」といい薬草になり、魔術や錬金術に使用される事で知られている。根株は人型で食べると幻覚をもたらす毒がある。引き抜くときに悲鳴をあげて声を聴いた者は死んでしまうという植物である。雌雄があり秋期のマンドラゴラは雌でウーマンドレイク、根はアルラウネというそうである。

「あれれ、だんだん虹が薄くなってきたよ」
「あの森の辺りがまだ濃く耀いているわ」
太陽とは逆方向の町から少し離れた山の麓に虹の名残がまだありそうである。
「あそこには確か稲荷神社があったはずだよ、行ってみようか」
「いいわね 紅葉も奇麗だし虹の端っこも観てみたい」

車を走らせ神社の境内についた頃には何事もなかったように鎮まりかえっているる。でもなにかしら温かみが残留しているのは、虹のせいなのかもしれないと思いつつ近くを探索することにした。
神社の奥にはご神体らしき岩が注連飾りが張られてある。更にその先には小高い丘があり、沼があったはずである。木々は雨に濡れてしっとりしている。

虹の根っこ①++-虹の根っこ②+

突然、彼女が声をあげた。
「ここよ、ねぇ来てみて、早く」
そこには 度々訪れた景色ではなく 枯れ葉に囲まれた林を先の池には丹朱(水銀)を溶かした水が光耀いていた。
「なんだ、これは‥」
「きっとここなのよ、この池の下にはきっと根っこと珠があるんだわ」

虹の根っこ③+

「ここなのか本当に」
「でもこれじゃあ掘れないよね」
「‥‥」-(掘る気だったのか、本気か)-
「でも貴方が言うようにマンドラゴラなら悲鳴で死んじゃうね」
「やはり‥」
でも虹の噺はもしかすると本当なのかも知れないと感じはじめていた。
虹には根から根珠ができてそれが雨の後に地面から湧き出し空中に噴水のごとく七色のプリズムカラーを発色させる事なのであろう。

池は再び万華鏡のような色彩を発しはじめた、彼女と私はその辺に立ち竦んだまま空に舞い上がる虹光を見詰たまま、無音の中で暖かな空気に包まれたのである。

虹の根っこ






2009-12-13

虹の根っこ①


物部黒彦
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酒志樂『日本酒と麦酒』

酒志樂『日本酒と麦酒』


日本酒は『浜千鳥/吟ぎんが』
【酒志樂】浜千鳥-吟ぎんが
純米酒とどちらかにするか迷ったが本醸酒と同じ精米55%を呑みたくてえらびました。

麦酒は『ベアレン/ウルズス』の冬限定を選択。ライ麦が全て棚から消えていたのが残念です。
【酒志樂】ベアレン---【酒志樂】麦酒

つまみは、「鮪の頬」と「ソデイカ」「鮑のトウシロ」「鯨の赤味」を購入する。
そのうち「鮑のトウシロ」「鯨の赤味」は他家で湯割焼酎を呑みながらいただく。塩竈の鮨屋で食べた「鮪の頬」が忘れず購入したが、加熱用とかいてあるので生は無理だ、ネギマ鍋にしたが、これは正解 美味い。「ソデイカ」は当然のごとく刺身でネットリした感触がいい。
【酒志樂】ソデイカ-【酒志樂】麦酒とソデイカ

つまみは安かったが、酒はちょっと普段は手がでない。まあ自分に一年間痛みへの御褒美ということで‥‥うん、美味い。

九六


裏ページは「べんじぇもの」を掲載。


【“酒志樂『日本酒と麦酒』”の続きを読む】
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『印をつくる』

『九六印をつくる』

今まで実印、認印、訂正印、三文印(百金印)、シャチハタ印などをもっていますが、来年にむけて「ゑ」用の印をつくりました。最初についたのは梟のゑですが、印を押してからかきはじめました。だから真中になりました。笑ってください。

『九六印』

二番目が上のものです。紙をわざとクシャクシャにしてみましたがいかがなもんでしょうか。




【印】蔵書印



九六
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『北のひと』

『北のひと』


彼女は91歳。町の中に姿を見かけるとつい声をかけてしまう。
朝7時30分には所定の場所で行商をはじめて毎朝出会う。
「おはようさん、寒いね」
「んだ、今年は年末まで頑張ってやんねばねっ」とはなす。

絵で描くと少し恐いが、笑顔はとても可愛くていいなぁ。
「まめしとぎば持ってけ」っとさしだすが、
僕は笑いながら帰りに買うよっと答える。

昔は結構仲間がいたらしいが
「汽車さぁ、かまれたのさぁ」
「噛まれた?」
つまり昔にそんな同業者がいたんだって事なのだ。
彼女は悲しそうな顔をする

「雪っこふってきだね、誰もこねっ」
それでも午後3時には、大部分がはけてしまいます。
唄っこが好きでとても元気なのだ‥。
明日も逢いたいなぁ。

-------------------北のひと①
-------------------北のひと②
-------------------北のひと①


九六


小雪なか角巻被い売る笑顔 【歩句】『角巻』1238






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『書肆のひと』

『書肆のひと』


まるで「この顔にピンときたら‥」、それは書肆の主であります。
元気だろうか?
彼の文はとにかくながい。しかし切れが良い為ついのめり込む。
「にてねぇ」っと声がきこえる。似すぎても困るだろう‥‥

九六ゑ-時雨堂①----------九六ゑ-時雨堂②

-----アパート②----------------アパート①


九六


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『貝の火/ホモイ』

『貝の火/ホモイ』

うさぎのホモイと貝の火のお話-宮沢賢治の童話。
以前描いたゑを載せておきます。

■-□-
ホモイと貝の火01++-ホモイと貝の火02++
童話「貝の火/ホモイ」①-1
童話「貝の火/ホモイ」①-2
童話「貝の火/ホモイ」①-3
童話「貝の火/ホモイ」①-4
ホモイと貝の火03++
童話「貝の火/ホモイ」①-5-童話「貝の火/ホモイ」①-6
童話「貝の火/ホモイ」①-7
童話「貝の火/ホモイ」①-8-童話「貝の火/ホモイ」①-9-ホモイと貝の火05++
ホモイと貝の火04++
-----------------貝の火-狐
-----ホモイと貝の火06++------ホモイと貝の火07++

貝の火-梟






-□-■






九六



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『木守り』

『木守り』

やまみちをさすらいて、林檎畑に至る。
次の歳もよく実れと、ひとつだけ遺した熟林檎が垂下がる、木守りとしてわが身を晒す古木の果実。初冬の風が今日はやさしい。

林檎の古木

林檎-木守り


【歩句】『木守り』1237

やま坂の木守りひとつ社まえ 







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Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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