九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

【歩句】744『珍しきひと』

【歩句】744『珍しきひと』

「いぶかりし いよっ暫らくと 笑顔あり」

☆彡
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【歩句】743『爺』

【歩句】743『爺』

「孫のてを ほそめるまなこ 爺わらう」


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【歩句】742『溜まり』

【歩句】742『溜まり』

「窓のそと 雪なきまちの 陽の溜まり」

☆彡
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【歩句】741 『穹』

【歩句】741『穹』

「窓枠と ビルの隙間に 冬の雲」

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『続・匣の中』

【※このブログの基本姿勢】2009-11-29
※文章は一発でかきあげ見直しはしません。その場で打ち込んで勢いのみで書いておりますれば、誤字脱字敬称展開などの訂正はなるべくしないようにしておます。(でも何日か後に訂正もあり)
そんな訳で無礼を赦して頂きたい。でも後日の赤面と冷や汗はあまんじてうけましょう‥なんて恰好の悪い戯言です。謝々  
厚顔の九六  或は元紅顔美少年-玖絽  はたまた狡猾なby96 



【匣の閲覧】 2007-01-09
匣の閲覧は自由に出来ます。
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『匣の中』

のりしろを いくつ作れば ブログかな  【歩句】『匣の中』


そろそろ何年かが経つ
好き勝手に描きなぐっては
誤字、脱字、思い込み等々
恥ずかしいおもいもしました。
冷や汗もんですね‥

でも あの時つくってなかったら
きっと 今でもウジウジしてたかもしれないなぁ
五〇年の匣をひとつに詰め込むから無理がある
時間経過で絵柄もかわる
でも、それも愉しい

昔々、どこかの町で描いたものなど
まだみつからないのもありますが
突然 でてくると嬉しくなる

そう言ってるうちに 『遠い声』の2部作がみつかった
某小説家の大作家に こんな雰囲気がぁ…といわれたが
恥かしいゑとか幼稚な文章や携帯写真
決して奇麗にのせようとは思わないから雑かもしれない
開き直るしかないかなぁ
匣はびっくり箱ではあるが、棺桶でもあるかもしれない。

自己規制で何度も数十枚カットしてあるが 再掲載は無理だろう
はははっ 過ぎてしまえば 笑い話ですね
とにかく私が愉しんでいる匣なのだから

九六  
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【歩句】740『夢時間へ』

【歩句】740『夢時間へ』

「くれすぎて ねんがそこそこ みのいたみ」

九日より 足袋という機械にのる

あれもこれもと 詰めすぎる 風呂敷なり

obaraくん 本が 届いてますよ
ありがとう



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黒いボールペン32

黒いボールペン 32

なんかのカットだったかなぁ?

★まーめ
まーめ

★ぴーえろ
ぴーえろ

★赤目
赤目

★猫と兎
猫と兎

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『樹の下で‥』

『樹の下で‥』

樹の言葉
104


漫画展にだした 下絵? 
完成画は みんなあげちゃった
ことにしておこう

★樹の下
樹の下

★大漁じゃあ
大漁じゃあ

★またきたよ
またきたよ

★星々が囁く
星々が囁く

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『ある宝物』

『ある宝物』
永島慎二02


旅人はかえらず
九六

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『EMOの遺産』

『EMOの遺産』


EMOの遺産


突然 昔のノートからでてきた一枚
彼にもらった 描きかけの原稿だった


預かっているのではない
私の原稿と交換したような気がする

「最後の晩餐 七人」
夢時間 67号


上ゑ開設
ユダ-九六
左-アクマ
左二番目-EMO
中央-キリスト役 ガド
右に ゆめまん、U市、コーゾー  
下記ゑ 左は ガト、右は ゆめまん

九六



『emo -えも-』 by96

 最近は体調をくずして 検診でドクターストップがかかっていたが
上京してきた 後輩がどうしても会いたいと 電話を入れてきた。
適当に二 三杯呑んで昔話などをして さらりと別れようと思っていたが、
話に弾んで夜中にになった。
 とにかく 面白い奴で 最近東南アジアに会社仲間で 出かけた失敗談などを
てにとるように聴かせてくれたのだった。そして 土産だといって可愛いリボンの
ついた蒼い小ビンを手渡された。

「えっ これは?」
「宮沢先輩っ 向こうで老婆に売りつけられたんだけど 秘薬だってことですよ」
「ほう 秘薬っか」
書いてある文字をよもうと 眼鏡を取り出しかけたが 
「向こうは 俺たち日本人をみると バクシーシって子供が集って大変でしたよ 」
後輩の矢継ぎ早の攻勢に 眼鏡を服におしこんだ。

そう 私にも学生時代に一度だけ行った 異国の町で、小銭を求める物乞いたちが
群がられ バクシーシ と騒がれた。
はたまた、チップを求める運転手が、そう言いながら手のひらをつきだしてきたのだ。
迫られて路地に入った。 
そして 路の奥まったところに 座り込んだ老婆に呼びとめられた事を思い出した。
そのときに 私もたしかこれと同じ蒼いビンらしきものを 友人三人で買ったのだ。

 いつのまにか 私の横に痩せこけた若者が座っていた。
後輩と話しに夢中になっていた私は その後輩に言われるまで 気配をまったく 
かんじていなかった。ちょっと寒気がしたが 気にもしなかったのだ。

「今回 ツアーに一緒に来た 会社の若い者ですよ」
隣り同士で挨拶をするのは 狭く首を傾いで顔を見合わせて 息を呑んだ。

「emoっ!!」
言葉にはならない 声で 自分の口を押さえた。 

その男は 恥ずかしげに 俯(うつむ)きながら いかにも はにかんだ彼の言葉は
「‥‥です」
としか 聞こえなかった。
「えっ いまなんと言ったんだ」
次の 言葉が出てこない 思考能力が停止したのか‥
 
なんでここにいるのか 理解できないのだ
「お おまえ 確か‥し・死ん‥」
何故あいつが少しも歳もとらずに 私の隣りにいるのだろう‥。


私とあいつの別れは突然だった。
傷つけあった言葉の刃は 二人とも互いに傷つき血を流したのだった
ある時期を境に 言葉もかけぬ間柄になり 永遠の岐路を 別々に歩きはじめてしまったからだ。

あいつと連絡がとれて 電話で話したのは 死の連絡の少し前であった。
当然 死ぬほどの病気とはしらなかったが あの時 駆けつけていれば顔をみながら 言葉を交わせたかもしれない と悔やんだりした。
電話のさきの声は あの頃と違い 辛そうな声を絞りだしているようだ
「おれっ だめだナァ 宮沢(ミヤ)ぁ」
私の名前を 擦れた声が 尾をひく
そんなに ひどい状態とはしらなかった 心にない言葉をえらんだ
「なにいってるんなだ emo 」
「‥‥でもね ミヤ ほんとなんだ もう いっぱいいっぱいなんだ」
もう 何十年も空白があり 相手の状態もわからず あれ以来逢っていないのだから
顔を想像しようにも どうにも あの頃の輪郭しか思い出せないのだ。

あの頃は、背か高く 痩せていて どういうわけか母性本能をくすぐるというか 女には不自由しないタイプだったはずだ。病気をしてから どのような顔をしているのか 電話では判らない。

「本当にひどそうだね」
「ゲヘッ 喰えないんだょ‥ゲホッ」
「オイ 大丈夫かっ」
「ハーッ ハーッ あんまりなぁ」
辛そうに会話をするために たじろいでしまい
「一回 切るぞ emo! またな‥」

次に電話をかけた時には やつは この世にもういなかった。
電話の相手は奴の息子だと名乗った。
親子だから声も似ていてあたりまえだ 最初は本人だと思い 
間違えて 名前を呼んでしまったからだ。

なんで あの時 もっと昔の話や 友達の事を話しておかなかったのかと思う。
いちばん血気盛んな頃に、ただ熱気に任せ 互いに汚く罵った言葉が虚しい。
言い放った言葉を取り消して すぐにでも謝りたかった。
あいつは 体力がないから 酒に浸り 常に飲んでは酔い 悪態をついた
しかし それも できないのだ  あいつは旅たったのだ。

仕事の忙しさにかまけて すぐには法事に駆けつける事ができなかった。
言い訳がましく 時だけが駆けていった。 

同期の二人に声をかけて 位牌の前に座ったのは 一年も経ってからであり、
彼の遺品の中に 当時の一緒に聴いたLPレコードが横になったまま
無造作に 幾重にも置かれてあったのが とても悲しかった。

末っ子の奴は 甘えん坊であったのだろう 
公務員の両親は 好きな物は買って与えていたのだろうか 
昔に 私が訪ねていくと みた事もないオーディオ装置で 
ロック喫茶やジャズ喫茶でしか聴いたことのないLPレコードを
目の前に並べて自慢げに 盤にのせ針をおとした記憶が鮮やかにうかぶ。

30年も埃を被ったまま、遺品の数々は 片田舎に葬られた。
‥‥はずであった。

五年後の 2005年9月の今までは そう思っていた‥からだ。
突然 目の前に 逝ったはずの男が 出逢った若い頃の容姿で
現れたのは 何故なんだろう。

これはなんかの冗談だろう。
俺だけが何十年も歳をとり 禿げて 太り 醜い体を晒(さら)しているのだ。

「‥なんか 顔についてますか?」
かぼそい声が 騒音の中で やっと聴こえた。
ドギマギしなが 顔の汗を お搾りで拭きながら
「いや はぁ き 君は‥な 名前を‥」
こう言ったつもりだったが またもや店の騒音にかき消された。

昔々、学生運動が華やかりし頃 我々は 完全にセクト闘争の渦の中にいた。
彼の性格では ひとを蹴落としてまで
言葉で罵声して勝つことはできないだろう。
それほど優しい男だったのだ。しかし時代は彼の手を離さなかった。
東大闘争がおわり 浅野山荘事件 よど号旅客機乗取り事件が
テレビをとおして 目の前を過ぎさっていった。

奴の消息は 千葉の成田へいった聞いたが その後一度も逢う事はなかったのだ。
結婚して 子供が二人いるとも 人づてにながれてきた
私も転勤がかさなり 地方都市へと赴任して 年が過ぎていったのである。

目の前の この男は emo以外の 誰でもない
そんな訳があるわけがない 悪酔いだろう すごく気分が悪い
血圧があがって 首がおもい 
五十を過ぎて薬の世話になってしまった自分がうざったいのだ。
きっと この男の存在も 酔いのせいだろう。 
「そうだ もう帰ろう‥」
フラフラと、人を振り払って 出口に向う。

よろけて 片手を誰かに掛けてしまった
「悪いなぁ ごめん」
「いいえ 呑みすぎですね  ミヤっ」
確かに 俺の名を あの頃と同じように呼びすてて 耳元で囁いた。

「ああ‥」
「君は あのパンドラと書かれた瓶の中味を まだ呑んでいないんだね」
「‥」
「僕は 呑んでしまったのさぁ」
「そうか、あの旅で 出会った老女に貰った瓶を 呑んだのか」
「フフフッ 君も呑んだらいいのさ 信じた者は 歳を遡る事ができるのさぁ」
「俺は捨てたよ あんな気味の悪いしろものを 呑めないよ」
「そうか 残念だね」
「あの時 老女の あの瓶から小さなビンに分けたんだだよね」
「そうさ 3人で貰ったよな」
「じゃ 吉田はどうしたんだ」
「吉田か ほら 君の後ろで こっちを見てるだろう」
「‥よ・吉田ぁ お前は とっくに逝ったと聞いてたぞぅ」
吉田は右手を軽く上げて微笑み返した。
「どうなって いるんだ この店は‥俺は帰るぞ」
「ああ もしパンドラがあるなら 助からないとわかった時に呑むといい」
「‥」
背後に あの男が 笑いながら 私をみて昔と同じように指で髪をはねあげた。

俺はドアをあけて 転がるように外にでた。
店の外の闇は 冷たく どこまでも続く 街灯の色さえ 惚けてしまうような霧
じっとりした重い空気は もがいても 俺を包みこんでくる。

学生時代に三人で東南アジアに旅をして、
その時 僅かな金で 老女から 蒼い小さなビンに入った液体を買ったのだ。
想い出に どこかにかざったままである、棄ててなどいないし いままたもう一個ある。
その名はパンドラ、彼等は呑んでしまったのだ。
そして 私に会いに来たのかもしれない。

「 emo  懐かしき友‥‥また どこかでな けどいまは‥」
霧が 私を過去におし戻すかのように まとわりついてきた。 

(了)



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『九六式昔話』-節分-

『九六式昔話』-節分-
節分


そうか 昔々‥

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黒いボールペン 31

『黒いボールペン』31
3人の預言者
3人の預言者

異様なもの
100

とびゆく
101

絡まる未来
102

騙らぬひと
103

疾走
105

黒き夢
106

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【漫画の蟲】 『やっぱし大すきだ 山松ゆうきちの漫画』

【漫画の蟲】 『やっぱし大すきだ 山松ゆうきちの漫画』

東北弁で言うと「やっぱしすきだ山松漫画」って書き始める
最近はあまり描かなくなったのかなぁ。

きっと遭ったら、ファンですと言おう、いつも思っている。
一度よんで、暫くたつとまたひらいて見ている。

とにかく蔵から出して再読する。
やはり面白い。
なかには、この手のゑが嫌いだとおっしゃる方もおられようが我輩はこの山葵のような味のある感触がこのみだ。またエゲツナイなんて方、ジックリみてごらん。我輩は心地良いぞ。
最近は編集業をなさっているとか‥描いてください。おねげぇだ お代官さまぁ

いまでも忘れられないコマがある。雨のどしゃぶりシーン。いいなぁ

プロフェッショナル列伝-プロフェッショナル列伝-天元坊①

天元坊②-まるだし馬鹿/馬鹿シリーズ②-めたくた馬鹿/馬鹿シリーズ③

足りないぞ、どこかにまだあるはずだ。
そのうち追加しようとおもう。九六
2009-10-9記
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【神々の塒】第拾九話 月黄泉の娘

【神々の塒】第拾九話 月黄泉の娘

「ウオーーン ウォォーン」
「悠矢が泣いているよぅ」
溝の下には 変身した悠矢が哀しげな声をあげて泣いていた。
「彼は無理矢理、村の為に黄泉の國の戸喫(へぐい) をさせられてしまったの」

三人は 帆のかな灯りの登坂を黄泉の通路を出口に向って黙々と歩きつづけた。
先の方に松明の揺らぐ灯りがみえた。
「誰なの?」
「私ですよ、山田です」
「助かったのね、良かったわ」
山田は壁に寄りかかり座り込んでいた。
落ちた後、宮司さんの遺体をみて一目散に逃げて来ていたのだった。
「皆さん無事で良かった、探しましたよ」

ところが突然 フラフラして元気のない梓乃をみて 毬胡は問いかけた。
「どうしたの 彼が大事なのはわかるけど 元気だして」
すると梓乃は、力なく答えた。

「毬胡さん、侃奈さん ごめんね 私‥なんか体がおかしいの」
「彼はもう 鬼神なのよ 戻れないのよ 諦めたほうが‥ねっ侃奈 そうよね」
「そうよ もう直ぐ 出口よ 頑張って帰ろうよ 梓乃ちゃん」

「‥この左手をみて見て あの円形の部屋で 彼の腕時計をひろったの
そして 壊れると思って あとから腕に嵌めたわ」
「ああ!そんな 梓乃ぅ 黄泉のものを身につけたのね」
「腕首が 蒼白く透きとおって 輝きはじめているわ」
「このままいっても あの大岩は きっと越す事はできないわ、もしかすると私も【キ】になるのかしら」

「なぜなの 何故 もっとはやく云わなかったの すぐならきっと私の禊水が効いたのにこれは 出羽霊山の禊の水が入っていたの とにかくかけてみるわ」
毬胡は香水の瓶の禊水を梓乃にかけた。
「駄目‥‥遅かったわ 効かない 泣きたくなってきたわ」
「何故なの どうして !!」
「ありがとう 毬胡さん もういいわ」

「梓乃ちゃん あなたでしょう 私たちを集めたのは?」
「そう ごめんね どうしても悠矢を救いたくて 隠れた能力の二人を来てくれるように 強い力で 念じたの そしたら‥」

「あなたは 間違ってはいなかったわ 私の力を判ってないでしょう?」
「侃奈ちゃん あなたの能力があるのは判っていたけど手を触ってもわからなかったわ」

「腕時計を外して 手をみせてごらんなさい」
侃奈は梓乃の手をとり両手を軽くあてがった。
「熱い!侃奈さん 凄く熱いわ」
「侃奈ちゃん あなた」
毬胡も驚きの眼で侃奈をみつめた。

梓乃の手首を擦っていたが
「さあ 梓乃ちゃん これでいいわ もう大丈夫 帰りましょう」
「あなたの能力は万能なのね」
「でも間にあって良かったわ」
これをみて山田も愕きながら
「貴方方は凄い娘たちだ」

「‥悠矢とは もう逢えないのかしら?」
「彼は もう 救えないの 人の血を啜り、肉を食べたの もっと早ければ助けてあげたかもしれないけど 私でも全て もとに戻すことが可能というわけではないのよ」
「‥」
「私は 幼いときから あまりにも能力が強くて、婆ちゃんが私の能力がコントロールできるまで 封印したの」
「そうだったの」
「私は神社の娘、巫女の名前は『月黄泉』というわ」
「月黄泉って月読命のことかしら?」
「そうかも知れないとおもうわ、毬胡さんの能力は 予感の他に 素晴らしい知識にあるのね」
「そんな人々がいるなんて つまり神の娘なのね」


【神々の塒】 第弐拾話 エピローグ

不思議な伝説があるという。
それは東北のある山の洞窟に、神々の塒(ねぐら)があるというのです。

神無月には各地の神がいなくなる時期である。出雲に出向く 八百万の神々がいて
他の土地は神無月となり出雲だけが神有月となるのである。
だけど、稲荷神社は始終 その地にいついて離れることはないとも云われる。
人里離れた ひとも訪れない神社の奥の宮は
どこか無限の世界に続いているのかもしれない。
そこにいる神とは 私たちが知らない 異形の神なのかもしれないのだ。
神々は じっと時を喰み 体を潜めて 誰かが自分を必要として
奉ってくれるのを待っているかもしれない。
もしあなたが 祠(ほこら)の前を通りかかったら 古代の土着神々は塒(ねぐら)から
あなたに話しかけてくるかも しれないのである。
神の塒(ねぐら)という 依坐(よりしろ)は 個々の心の中にあるのだから‥‥。


あれから暫く経って
里の出口と思われる道を侃奈と毬胡と梓乃の三人はバス停に向い歩いていた。

全て、祭りは終わり 悠矢は磐屋の奥、黄泉の世界へ神となり閉じ込められた。
磐坐(いわくら)の奥は闇 9年後に また摩羅【キ】神は現れるのか
遠い遠い山の地下深く 鎮められてしまうのか 先は判らない。

ただ 梓乃の愛がこんなにも強いものだったと 改めて 考えさせられた。
道路の脇の 小さな岩に夫婦和合の睦あった道祖神ある、
周りに 小さな花が咲きみだれて 何事もなかったように風にゆらめいた。

毬胡がぽつりと呟いた。
「まだ 匂うわよ梓乃ちゃん」
「嘘ーっ 毬胡さんのせいだからね」
「ハハハハッ」
「また どこかで逢おうね」
侃奈は 塞の神を超えて手を振った。
荒吐村は季節の節目をむかえていた。

【了】九六

【参考資料】
『古事記全釈釋』植松安・大塚龍夫共著 東京不朽社蔵版
『風土記集』大日本文庫地誌篇、
『風土記日本⑤東北・北陸篇』平凡社
『菅江真澄遊覧記』①―⑤内田武志・宮本常一編訳 東洋文庫
『みちのくの庶民信仰』及川大渓 国書刊行会
『建築古事記』岡野忠幸 東京美術
『歴史考証辞典』稲垣史生 新人物往来社
『古代史の結論』豊田有常 青春出版社
『中国雑学物語』香坂順一 毎日新聞社
『図説・呪詛 神通力入門』異魔人 啓明書房
『日本古代史と遺跡と謎 総解説』自由国民版
『路傍の神様』川口謙二 東京美術
『宿なし百神』川口謙二 東京美術
『古代史推理ガイド』古代史斯道会編 学研
『日本古代史の基礎知識』歴史読本臨時増刊 新人物往来社
他多数。【感謝】
【通読 多々感謝】

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『ある日』ひろし君の‥① 01-09

『ある日』ひろし君の不思議な國 ゲラ版① 01-09

※『ひろし君の不思議な國』を描く前のかきなぐり 我楽多版です
これもまた散逸したもののひとつでして‥
併せて お楽しみください
描いた時期 三種類の時間が 交差しています
九六

001

002

003

004

005

006

007

008

009


『ある日』ひろし君の不思議な國 ゲラ版② 10-19

010

011

012

013

015

016

017

018

019


『ある日』ひろし君の不思議な國 ゲラ版③ 20-28

020

021

022

023




024

025

026

027

028


以下は改訂版に続きつつある
九六




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『セロ弾きの人々Ⅰウェラーズ編』③

『セロ弾きの人々』③
【ウェラーズの巻】

ウェラーズ100

ウェラーズ02

ウェラーズ03

ウェラーズ04

★笑って!
ハイ!笑って

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『ありす』

『ありす』
アリス100

アリス101

アリス102

アリス103

アリス--

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『遠い声』

『遠い声  死行記』
死行記01

死行記02

死行記03

死行記04

死行記05

死行記07.JPG++


死行記06

死行記08

死行記09

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『遠い声』

『遠い声』

遠い声01

遠い声02

遠い声03

遠い声04

遠い声05

遠い声06

遠い声07

遠い声08

遠い声09


黒き夢
106

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【歩句】739『冬枯れ』

【歩句】739『冬枯れ』

「冬枯れの みしらぬ郷に わけいりし」
「あまき実の 枝にのこせし 冬林檎」 
「畦いりて 烏を晒す しうちかな」
「石神に ましろき紙垂が 舞し春」

からすうり
からすうり

店の老婆が 「もっていくといい 無料(タダ)だよ」っとしゃがれ声で言う。
私は「このカラス瓜は食べるもんじゃないだろうに!」っと言い返す。
老婆は「若い人はしらんじゃろうが 手にぬったりしたもんじゃあ」
「へぇー」素っ頓狂な声を出したのは 隣にいた二十歳くらいの女性じゃった。戦時中は糸瓜(ヘチマ)水同様に自家製の化粧品だったと老婆が鼻をたかくした。
なんか 笑いがこみあげてきて 携帯カメラをむけてしまった。

岩芝 金勢山

晒し 金勢山

金勢さんと淡島さま 山はかわらねど 看板がなくなっていた

蛇行する川 蝶ケ森

朝島山 北側

冬枯れ

腐れ

大ケ生 金鉱石


『美知能久夜麻のくがね』

「はるかなる こがねもとめし たびびとの かばねさらして たれがしるらん」 なんて万葉風にかいてみる。 『美知能久夜麻』は『陸奥山』で「みちのくのやま(万葉)」とよみ、

「黄金まう 人もまかれて おくの夜麻」

大ケ生 板碑

藤原時代には金箔を貼り付けた 板碑があったそうな 
当然 これはちがいまするが…

大ケ生 木の神

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【歩句】738『蒼前さま』

【歩句】738『蒼前さま』

「石踏みて 祠たずねし 歳の春」


上郷 蒼前①

上郷 蒼前②

鳥居から崖をのぼらねば 祠は現れぬ
痛みをこらえて登り
帰りのつらさが 痛ましい
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プロフィール

九六

Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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