九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

【●】『栞』

【●】『栞』

『片隅の 画集捲りて 陽はかげリ』
『蒼き日々 中也の詩  栞の葉』
『眼を細め 苛立つ文字に 朧たつ』 
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【●】-定禅寺通-

【●】-定禅寺通-

木漏れ日と オープンカフェに 集うひと
けやき路 こころの絵具 パレットに
蒼欅(あおけやき) 定禅寺路(みち) 風わたる
店のまえ 葛(かずら)細工に 花そえて
硝子越し 骨董の壺 不思議いろ
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【●】『猫』

【●】『猫』

猫過(よ)ぎる 痺(しびれ)をきらし 駆け急ぐ
五月雨に 痩せ猫通う 畦(あぜ)の路
尻尾あげ 威風堂々 猫の路
鮫ごとく ザラリとなめし 猫の舌
見透かされ 欠伸ひとつで 猫の喉
可愛いがり 猫撫声で 爪隠す
気障の 思い叶わぬ 猫の愛
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【いたこ語り】壱

【いたこ語り】 玖絽

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昭和53年4月13日脱稿
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【歩句】 558-559

【歩句】 558-559

【○】『ともへ』
「やつれても 銭がなくても 花は花」

【559】『海猫』
「風みゆる うみねこはしる 海の春」
※海猫の季語は「夏」ですが、
「海猫わたる」は「春」なんだそうですね。?

【558】『濱の春』
「のこされし 浪と遊ぶか 玩具あり」
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【歩句】 556-557

【歩句】 556-557

【557】『心地よき』
「ゆび隙間 パステル色の くもとそら」
「はじけゆく 花のうた聴く 心地よさ」
「瞬きの 蕾かがやく 戸惑いて」
「ふゆ衣 剥ぎとらんとす 春はやて」
「うつろなる 春をうつせし わがマナコ」

【556】『こぞの春』
「ゆびさせば 路をめぐりて こぞの桜(はな)」
今年は早し桜花…。今年もあの花が満開になるだろうなぁ。
※「こぞ」去年の古語、雅的表現。
無理矢理つかってみたが‥
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『迷宮』

『迷宮』

「悲しみ色が、背景にインクを染みこませた吸とり紙を拡散するように、ゆっくりといきわたる」

「色は淡く蒼い水彩のような 一瞬冷たい印象がする。やや屈折した光がプリズムを透過する」

「くすんだ 色硝子が 白い壁に七色の淡き虹色を写しだした」

「ぼくはここにいるよ、探してみてごらん。謎の迷路は堂々廻り、斜光の欠片を目印に探してごらん」

「こころの迷宮は閉ざしたままですか。僕はここにいるよ…いつもと同じ場所で ずっと 君を待っていたんだ」
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【歩句集-轍】451-500

【歩句集-轍】451-500




【500】『晩餐』
「年こせば 去りし息子と ピザを喰う」

【499】『流行歌』
「テレビから ながれる唄の 冬景色」

【498】『雪灯台…』
「とばりおち 闇の来客 灯をかざす」

【497】『演歌/みだれ華(弐)』言乃葉遊⑤

「すがっても とおのく あなたの足音を
唇かみしめて 怨んでも
今宵一夜の みだれ花
下駄のおとさえ偲ばせて
泪橋 うるんだ背中が 嗚呼、夢見月」
およよ?「みだれ華(弐)」ってか。

【496】『演歌/みだれ華(壱)』言乃葉遊④

「しのんでも 逢いたや あなたの傍にいて
あまえて抱かれて 咲く花も
今宵一夜の しとね花
嘘でいいから そのままに
残り香あなたの 嗚呼、夢見草」
あれれ?「みだれ華(壱)」ってか。

【495】『じゅうにがつ/12月 言乃葉遊②
【極月、臘月、春待月、親子月、梅初月、三冬月】

「自由に立つ」「銃に勝つ」「時雄に喝」「私有地に建つ」
「ジョニーガッツ」「ジィニーカット」「順に発つ」「中二階」
「痔に潰瘍」「実家に帰る」などと…閑人は考えるのだ。

【くら】 言乃葉遊③

【玲】
「くらくらとらくらくかえるごぜんさま」
【釈】
くらくあかるく人いきる、じごくごくらくニュース見る、
ばーもくらぶも知らぬ町、いくら丼に海鮮丼、
ちょっくら行くよと家を逃げ、倉持さんに飯倉さん、
くらべて見たり触ったり、スーパー籠下げ さくらんぼ、
いくらは英語でハウマッチ、くらいつきたいアレとあれ、
いくら書いても終わらない・・・ばいばい

【○】【96】
クライアントが クライ、クライ、クライ…って 
クラウンのクダケ散る クラッカー!爆発
クラークケントの スーパーマン映画が クランクイン
クラブで鳴らす クラリネットが クライマックス
クラッシャー、プレシャー、クライミング
クラクラで、クラッカー食べ過ぎて クランケなり
クララよ クララ!クラリーノ
クラシックカーの クランクシャフトと クラッチがおしゃか クライシスゲーム

【495】『届く』
「窓あけし かたてでうける 師走雪」
「冬の日の 郵便受けに 熱き文字」

【494】『南瓜卓』
「かぼちゃ煮る 小豆まぶして 冬の卓」

【493】『いてつく』
「みち凍る つむじの風に 蒼たかく」

【492】『朱』
「初雪や しろさのなかの 柿ひとつ」

【491】『ゆき話』
「なに哀し ただはらはらと 雪のふる」
「いちねんの 気持をこめて つもる雪」

【490】『クラ』-遊び文字-
くらべるも むなし
くらし彩どる 四季のいろ
くらののこりしふるき街
くらむこころ 眼をそむけ
くらくなくらず 明るく やさしく
くらくをともに生き
くらしたる

【489】『くれゆく』
「夢はてぬ 酒も心も 歳のすえ」

【488】『茶』
「うまき茶を すすりて飲まん 手のぬくみ」

【487】『つういん』
「やまい持ち ならびてまてど 急くきもち」

【486】『雪玉』
「雪はらう 朝静かなる 手のほてり」

【485】『雪衣』
「めざめゆく モノクロームの 雪の街」

【484】『バス停』
「妻がくる 言葉いっぱい 貯めこんで」
「チラチラと 妻の足おと 初の雪」

【483】『雪夢』
「山々を 雪をちらして 鳥のたつ」

【482】『遠景』
「どこまでも うねり波うつ ゆき畑」

【481】『冬』
「やまは白 里に舞う花 ゆき便り」

【480】『湖面』
「寒冷えの 十と弐月 雁のこえ」

【479】『窓をうつ』
「かぜきたる 笛をならして 寒連れて」
「木枯らしの ガラスの窓に 語りかけ」

【478】『送る』
「きみの名を ゆびで描きて 息かける」

【477】『灯』
「あきふかく 心をとばす 夕日の灯」

【476】『いろづく風』
「秋かさね 迷いしみちの かぜの彩」

【475】『11月末』
「キンとして 寒さましては 息しろく」

【474】『あそび玉』
「夢とばす 秋になないろ シャボン玉」
「息をいれ 紙ふうせんが 手をはなれ」
「ゆび放つ 琉璃色々の ビィー玉よ」
「床すべる もみじの手から 弾かれし」
「ふたつみつ 彩おてだまの 空にうき」
「糸つなぐ 臼もまわして 拳の玉」
「ひと集め さんかくベース 軟ノ球」
「ヨーヨーは くるくるくると あがりくる」

【○】【遊びだま】
「そらが ぜんぶ じぶんのものだった
みえるもの ぜんぶが あそびばだった
ゆうやけも からすだって かわらのいしだって 
たくさんの しろくろしゃしんが
はをだして わらっていた ないていた
ぜんぶがたからもの」

【473】『どんより』
「灰色に あきぞら写す 河鏡」

【472】『早出』
「朝冷えの からだこわばる 戸をいでし」


※【恋しや故郷 懐かし父母…家路などと 懐かしむ】
【●96】
小石や 古る砂糖 夏菓子や 遅々葉は…
癒え痔 他$は などと 夏蚊死む。
【●R氏より】
小医者 フール佐藤 ナッツ菓子 乳ハハ
いいえ地に 他動流は などなど 無津夏史無 也 

【471】『俄然』
「あきっぱれ 俄かにあれし 葦の浪」

【470】『探秋』
「箪笥あけ あつでのシャツが 暮の秋」

【469】『あるく』
「河ながる ときゆるやかに 秋はゆく」

【468】『あさびえ』
「いろそめし 陽に映えたる やま衣」
「あさ冷えの からだ擦りて 半めざめ」
「テレビつけ 天気予報の 田舎みる」

【467】『ぎゅう』
「はれた はれた おそらが はれた
あおい あおい そらに おひさまが かがやいて
ぽかぽかぽかと ぽっかぽか
ひだまり ひだまり みんなこい
おちばをあつめ いもやこか
もっとあつまれ みんなこい 
おしくら おしくら ぎゅう ぎゅう ぎゅう
あせがでまで そらおせ そらおせ
ぎゅう ぎゅう ぎゅ」

【○】【口フェチ男】
「口さき男、口だけ男、口なし男、口まち男、口だし男、口々男
 口きき男、口縫い男、口馬鹿男」昔々‥。

【466】『昼…』
「居眠りの こいちじかんの 心地よさ」

【465】『花瓶』
「院内の 声ひそやかに 花活る」

【464】『ずさん/ずろうな』
「やもすれば 多々杜漏なり わがしごと」

【○】【憂告】
「憂いが秋をよぶのでしょうか 秋が 心を淋しくさせるのでしょうか
少女の淡い患いのように ただ いたずらに 刻を喰むのでしょうか
心にひめたもの 全てを放ち 身軽になれら安堵しますか
放したものを また泥をはらい 拾い集めるのを 知っています
哀しくはないですか 待っています いつも貴方の傍にいます」

【○】【緋い舌】
「銭くすね そしらぬ笑い われぞ知る」
「わるびれて ひらきなおるか このおとこ」
「ふし目から 底なきこころ かいまみる」
「緋き嘘 緋き舌など みえかくれ」
「嘘に嘘 重ねて舌の 数増えて」
【歩句】459-463

【463】『ビブリオマニア』
「なかなか蘊畜を呼びおこす言葉ですが、人生は面白いものでございます」

「何くらう 秋の夜ながの 本のやま」
「何くらう 秋の夜ながの 冷蔵庫」
「何くらう 秋の夜ながの われの過去」

「なんでも検索 パソコンで調べよか、それでも本かな」などと…

本を集める執念と 文字なる活字を 餓えるが如く 読まずにはおれない
活用しうる本は 魔術・占術の呪い本--麻薬の如き本なりと

【462】『月奏』
「一瞬の 躊躇するか 秋の月」
一瞬、見上げると 月がまんまると 私をみていた。
あまりにも 満月で おもわず‥

【461】『とんぼ』
「痛みだす 還暦ちかし はぐれ蟲」

【460】『鳶』
「ぴーひょろろ 穹廻りたる 秋てんぐ」
鳶の鳴声=天狗の言葉

【459】『月の絲』
「穹あやし 満々の月 九連環」
確かに満々乃月 すばらしい
九連環は月琴の調べで謡う、唐人と丸山遊女の恋唄なり…とある

【あやかし】訂正はありなん
「ななつ神 怒りあらわに 多聞天」 
「名物の 饅頭ひとつ 秋の堂」 
「眼わずらい みあげる月は 丸ふたつ」 

【○】簡単に表現できる句が、いちばん難しいと思うようになった 

駱駝氏からの句【トンボ】がきた 実にいい!
『降ってくる 山からトンボ 降ってくる』
『ぞくぞくと トンボの飛行機 里めがけ』
『トンボたち 休まずどこに 行進か』
『秋空の 中の模様の トンボたち』
『夕焼けの 光宿して トンボ飛び』

【○】
頭の映像は
大型トンボが整然と列をなして 
飛んでいるモノクロシーンがうかんだ。
突然 総天然色カラーワイドオーロラビョンのピンスポットが
夕焼けとトンボの羽を写した 秋なのだが‥

【461】蜻蛉 【はねtoそら】

大きな羽は かざり羽 
風切り羽は 空中高く斬りこんで 反転すると
一気に海面を 舐めるように 滑走する

衝撃波は羽の下から 暫し遅れるように 水しぶきを うちあげる
羽をたちあげ 最高Gが全身に 襲いかかる
息ができないほど 苦しいけれど 構わない 快感にかわる 

蒼穹 高く どこまでも どこまでも高く 
穹を背景に キラリと羽が 眩い輝きを はなった

【460】『鳶』
「ぴーひょろろ 穹廻りたる 秋てんぐ」

【459】『月の絲』
「穹あやし 満々の月 九連環」

確かに満々乃月 すばらしい
九連環は知らないが、唐人と丸山遊女の恋唄なり…と

【○】『九連環』
九連環とは月琴で奏でる恋唄だそうです
中国の月琴演奏とは違い、九州に残る月琴、胡琴などで唄うものらしい。
私も写真でしか見ていません。
明治初期に流行り、月琴をかなでながら
唐人と遊女の恋を唄ったものを「九連環」と言うらしい。
日本に伝わった明清楽(みんしんがく)は独自の路をあゆんできた。
音にひかれて使ってみたのです。

【458】『秋曇』
「すじ曇の 風のゆくえは 夢異国♪」

はるかシベリアーナの彼方から 穹(そら)駆けし君は
み知らぬ異国を旅し続けているのだろうか
羽根をひろげたる 人馬は 諸人を欺き 
彩とりどりの 夢の中の迷路へと誘(いざな)う
バビロニアの空中都市は華が咲きみだれ
衣まとわぬ乙女たちが無邪気に笑顔と花をふりまく
曇をかきわけ駆けぬけていった者達よ
刻を経つ 我もまた 不可思議の異国へ参らん
手をかざして楽隊に併せて 踊り狂わん
帆に くろき大きな風塊を十分にうけて 異国へと旅たつのだ

【457】『辞書/漢和辞典』
「瘧=おこり=マラリア」
「難しい字だと 眼鏡をとりて離してみるが 字が二重にみえし わがまなこ」
「眼わずらい みあげる月は 丸ふたつ」 

【456】『荒町/毘沙門堂』
「松かなし つがい蜻蛉が 毘沙堂」
「阿吽門 日限(ひぎり)地蔵の ひは翳る」
「石垣衆なる 伊達の足軽衆が おったそうなと 荒町歩む あきのひととき」

「鴟尾(しび※)の門 七福神の 毘沙の門」
「ななつ神 怒りあらわに 多聞天」 
「名物の 饅頭ひとつ 秋の堂」 

【○】【鴟尾/鵄尾/しび】
古代の宮殿や寺院の大棟の両端に据える、
沓形(くつがた)の飾り瓦(がわら)。
魚の尾をかたどったものといわれ、防火のまじないとした。
後世の鬼瓦や鯱(しやちほこ)はこれの変形。
鴟吻(しふん)。沓形。とびのお--とある

【○】『賭博』
「賭けごとの 気力もうせし 刻きざみ」

【455】『跡』
「かくれたる 路地を入りたる 風呂屋跡」
「ただまえを つがい蜻蛉が 秋のみち」

【トンボ】※釈氏 いいなぁ
『降ってくる 山からトンボ 降ってくる』
『ぞくぞくと トンボの飛行機 里めがけ』
『トンボたち 休まずどこに 行進か』
『秋空の 中の模様の トンボたち』
『夕焼けの 光宿して トンボ飛び』

【454】『あじさい/あじわい』
「紫陽花の さかりをすぎて 路なじむ」

【453】『いてふ』
「路地いりて 猫がまねきし 大銀杏」
「銀杏を 踏み砕きて まわりみち」

【452】『秋蝶』
「羽をいため はぐれし蝶の 迷い秋」

【451】『彼岸華』
「傍らに 紅をかざして 彼岸華」
仙台の春の彼岸では、木を削り 紅、黄の造花を飾ります。
秋は造花は飾らず、普通の花をたむけます。
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【歩句集-轍】401-450

【歩句集-轍】401-450




【450】『新米』
「あきかぜや たいてかおりの 米くわん」

【449】『絲』
「呑みすぎて 記憶の絲は みのほつれ」
とっかかり 呑み会で あらぬ暴言を吐いて
しまい 自分が情けなくなる 迷惑かけたと‥‥ いいながら
でも しっかり 覚えている 
記憶の海は 寄せる波 深き海 
吐き出された 言葉は 全て 吾のもの
忘れじの 舟にのり 旅立つのだ

「酒呑みて 乱れし絲と 身のほつれ」
「酔しれて くだまくほどの 銭もなく」
「酒いだき ぬくもりうつす 秋の月」
「酒の海 身をゆだねて 遊ばそか」
「酔いしれて 夜にぷかりと 海月かな」
「絲よりて 心からくり 謡いたる」

【448】『終夏』
「砂の浜 波のおとさえ 夏おわり」
「しゅうか=終夏」を一度つかいたいなぁ。

【447】『凩』
「すそがまう 風をおさえて 通学路」
「凩=木枯らし」をつかいたい。季語は晩秋から冬。
「枝豆」の季語は夏だけど「匂い豆=茶豆=だだちゃ豆」は今頃かな?
季語はあまり気にしないつもりだけどね、
食べた季節がうたいごろだね。

【446】『旨い』
「酒を呑む 喉にながして かげ芒」

【445】『かをり豆』
「茹であげし ほうばる茶豆 夏おわる」

【444】『漂う』
「ゆめはなつ ただプカプカと あきの空」

【443】『七北田』
「風とまる 銅鏡ごとき 水面かな」

【442】『愁雨』
「あつきひの おもい鎮めて 秋の雨」

【441】『長袖』
「風しずか 彼岸の街の ころも替え」

【440】『Tシャツ』
「かぜにのり 粋なTシャツ 秋の春」
後輩に季語は、とか五七五は?と聞かれる
そんなもん 気にしないでうたってごらんと返事する
秋の春 小春日和の秋のこと
言霊だね 俳句はと 思っている

【豊穣の秋】
96 「秋うたげ ぶどうなしかき くりごはん」

返句「あきうたげ まいたけほうき きのこめし」
返句「あきれたな はらこあきさけ おやこめし」
返句「あきぞらや こうようづけで まずいっこん」
返句「一匹を ちやんちゃんと さけ喰らう」
返句「まつたけが どこにいったか あきのくれ」
返句「焦がしたる 秋刀魚はらわた デゴおろし」
返句「干し菊の 季節をめでる すっぱさよ」

【架空方言】
96 「かでてくれ おらもなべっこ 秋いわえ」

返句「へってくえ いものこじるに つみれなべ」
返句「ほだなもし ぺこっとよって ねまるべか」
返句「ねまり くってらうぢに ながまるべしな」
返句「へば けって しょわれてもは しょぺいな」
返句「ざぶとんば おってねでけろ しょわねがら」
返句「あんべわる おめぇのへざが ええなもし」
返句「ていらぁに なんぼでも けえ ばぐろめし」

【439】『秋蒼空』
「そら蒼く トイレ窓から 斜にみる」  斜-はす

【438】『彼岸』
「秋彼岸 はなぐずらせて 墓のまえ」

【437】『たなびく』
「城あおぎ 芋煮けむりの 広瀬川」

【436】『へのへの』
「きこなして 案山子どこゆく 雨のひに」

【435】『百夜』
「月めでて 秋の百夜を うたいける」
「てをそえし かよわき肩を つまにみる」

【434】『後輩へ』
「やまの先 簡単なこと ただ歩む」
「ふりやまぬ ゆきもあめさえ いつの日か」

【433】『架空方言』
「かでてくれ おらもなべっこ 秋いわえ」
返句
「へってくえ いものこじるに つみれなべ」
「ほだなもし ぺこっとよって ねまるべか」
返句
「ねまりくってらうぢにながまるべしな」
「へば けって しょわれてもは しょぺいな」

【432】
「あきの雨 もみじいろづく 音もなく」

【431】『豊穣の秋』
「秋うたげ ぶどうなしかき くりごはん」

返句
「あきうたげ まいたけほうき きのこめし」
「あきれたな はらこあきさけ おやこめし」
さらに返句
「あきぞらや こうようづけで まずいっこん」
「一匹を ちやんちゃんと さけ喰らう」

【430】『満の月 丹の月』
「月はただ
闇にぽっかり
屋根のうえ
風のゆらめき
虫の音あつめ
句をしたためる
また
丹(にう)の
月みて
だんご頬張る」

【429】『着信』
「唐突に 職かえたと 友メール」
「そばにいて 言葉かわさぬ 友のこえ」
「おもいやる 文のむなしさ ただみいる」
「やさしさを 一言でかたる もどかしさ」
「友という かたるすべなし めを伏せる」
「耳もなく 舌も哭かずに こころなく」
あすは すぐにもきたりけり われは…
ただ 溜め息を…ただ 遠くみる

【428】『レモングラス』
「ハーブティ くちいっぱいに 異国かな」

【427】『衣更』
「どう元気? 妻が来るよと 秋電話」
「むかえてよ ホームでまつわ 時雨あき」

【426】『河原』
「芳しき メールにのせて 芋煮会」

【425】『木々』
「街角が ざわめきながら 秋時間」
「振り返り 秋が夢見て 木々うたう」

【424】『水彩』
「あおぼかし 余白のしろは くもの波」

【423】『凪』
「空のあお 島またあおく 海なぎる」

【422】『あき』
「秋という でしゃばらずに みの憂い」

【421】『石言葉』
「夏ふかく ラスピラズリの 夢語り」
「眼のまえを アンモナイトが 渦をかく」
「陽がしずむ 暮れゆく際に アメジスト」
「嘘つきの 黄金まどう パイライト」
「たぷたぶと 過去をとじこめ 水の石」
今回は趣味のひとつの鉱石を題材にして…。
「彼方から 砂漠の香り しおの薔薇」

【420】『茗荷』
「茗荷くい 禅をさかなに ほうけたる」

【419】『笊』
「葱きざみ 蕎麦茹でながら 夏が去る」

【418】『とんぼ』
「二階まで とびて訪ねる 蜻蛉の日」
「かけあがる 蜻蛉はいずこ そらの間に」
「くびかしげ にらめっこしよか とんぼの眼」

【417】『しじま』
「かたりかけ 夜のまたたき 秋の月」

【416】『昼と夜』
「空みあげ かわらぬ夏か 蝉さわぐ」
「知らぬ星 つなぎあわせて パズルとく」

【415】『風景』
「描きちらし こころさだめぬ なつの色」

【414】『雲海』
「蝉なかず 宮城野原は 曇のうみ」

【413】『鯰神』平成十七年八月十六日
「ぐらりぐら 揺り動かされ 天あおぐ」

【412】『焚く』
「送り灯を 雨が消したる 盆の闇」

【411】『モンゴルブルー』『モンゴリアンブルー』
モンゴルの空の色は、頭が痛くなる青空だそうですね。
空が余りにも近いそうですね。
カルフォルニアシャワーのコバルトブルーも行かなきゃ見れないが、
仙台青(ブルー)とか盛岡藍なんてのも欲しいなぁ。

「夏休み そらのあおさは 誰の夢」

【410】『待ってるよ』
「新盆の 間違えぬよう 灯をくべる」

【409】『火』
「ホトごとく 焼けてしぐれる 山の際」

【408】『頭』
「夏ひでる さわ水被り 蝉さわぐ」

【407】『山』
「一浴と 一杯酒で 句をめでる」

【406】『あちち』
「エアコンの ケタタマしき音 ビルの谷」


【405】『夏休み』
「海鳥の 澱みし磯の かぜとまる」

【404】『宮城野鉄塔』
「鉄塔は 霞んで列を 乱したる」

【403】『滴る』
「水道の 水の熱きに 夏の汗」

【402】『通り雨』
「ひと雨が 熱き道路に みず煙」

【401】『朝』
「這うごとく 宮城野原に 霧うねる」

【○】『麦酒』
「ただ独り  桜吹雪の 缶ビール」

【○】『メイル』
「花見しよ 五月のサクラ 北メール」
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【 歩句集-轍】351-400

【 歩句集-轍】351-400



【嘘居】
「甲子國川の畔に産まれる」
「千人峠を歩き越える」
「不来方國裏 参拾軒に遷る」
「不来方國北 下厨谷神塚に遷る」
「田賀國の中津國に遷る」
「千躰國長街に遷る」
「不来方國北に再遷」
「東國弐奔橋人形街に遷る」
「不来方國北に再遷」
「喜多國串國那珂園街に遷る」
「珂園街から哀國に遷る」
「千躰國鷹街に至る」

【400】【槌】廻廊句

九「世はうかれ うちでの小槌 欲しいもの 我家にひとつ すぐ備えたい」
玲「こづちより おおづちをふる きまえよさ」
九「ふりたるも よくのふかさに こしいため」
玲「ふりすぎて おおづちとんで もとどおり」
九「とびすぎて みにふりかかる つちのおと」
釈「五十肩 うちでの小槌 ままならず」
釈「馬ボート 小槌求め 今も尚」
九「賭け事も 酒も女も 槌しだい」
玲「つちおとに めざめてみれば きょうのごご」
玲「よくをすて さけもおんなも すてこづち」
九「いかんせん 良き欲を好く 浴びる槌」
玲「ふれよふれ こづちふらねば たからこん」
九「何処から 湧いてくるのか 山黄金」

【399】『ひゃこい』
「舌さきに アイスをのせて ひるさがり」

【398】『せぴあ』
「アルバムと アイスティの海 なみの痕」

【397】『夏兆し』
「微かなる 鳴きし蝉の音 耳すます」
僅(わず)かな 密(ひそ)やか 微(かす)か 仄(ほの)か

【396】『夏光』
「溢れたる 光浴びたる 花さかり」

【395】『碧』
「洗濯の 竿のむこうは ただあおく」

【394】『耳』
「琴の音を 牛に聴かせて 梅雨の夜」

【393】『花火セット』
「花火かう 老いた笑顔に 孫つれて」 

【392】『風言葉』
「ざわめきし 森の言葉は 風伝え」

【391】『緑々』
「風わたる 雫の音も 彩うつし」

【390】『のこり雨』
「まだふるか あけて暑さを 呪うまで」

【389】『ラジヲ~』

ラジヲから
ジャニスの唄が 流れてる
昼前の 夏が主張する 影のあまい季節(とき)に
あいつの唄が かすれたままで うたっているのだ
サマータイム・タイム・タイム って ね
あいつ ちっともかわっちゃいねえんだ
けだるく 昔の夏にのめりこみ 相変わらず
酔ってやがる
ラジヲから……

【388】『槌ふれば‥』

96「世はうかれ うちでの小槌 欲しいもの
我家にひとつ すぐ備えたい」

【387】『椙原の墓』伊達 霊屋下 瑞鳳殿
「水うちて すぎ逝くかぜの 高尾門」

【386】『石畳』伊達 霊屋下 瑞鳳殿
「紫陽花の 誘われし路 伊達の坂」

【385】『サブウェイ』
「そとは闇 地下鉄軋む 写しよは」
「地下鉄の 窓のあかりは 走馬灯」

【384】『ぽつりと』
「バスを待つ 笑う地蔵に 雨よだれ」

【383】『女子高生』
「夏風は セーラー服を 追いこして」

【382】『雨音』
「しのびよる 雨がそいねの 寒き夜」

【381】『梢』
「枝わたる さえずる鳥の 影をみる」
「滴とび 梢揺れたる 鳥のなく」

【380】『ダンさん』
「言葉なく あの人が逝く 黒きそら」
永島慎二が逝った、それだけで 辛いかもしれない。

【379】『麺土産』
「笑顔から じゃじゃ麺が みやげかな」

【378】『頬張る』
「串団子 生醤油かおる ただ黙る」

【377】『涙の理由』
「空が泣く ただ哀しいと ひもくれる」

【376】『ふたり』
「妻がいる ふたりで食べる 梅雨のあさ」

【376】『川柳風』
「世はうかれ うちでの小槌 欲しいもの 我家にひとつ すぐ備えたい」

【375】『言の葉』
「たわいない 言葉あやとり 梅雨の午後」

【374】『点描』
「夢のはて みは病み痛み 夏の影」
「朝の闇 鏡のなかに 別のかお」
「楽しきは 子にせっかれ あゆむこと」
「弁当の ただ米をつめて 梅雨はいく」
「アカギレの 手をかくして 夏てまえ」
「言葉云う つたなき記憶 山あおく」
「あといっぽ 花の気持ちを もういっぽ」
「雨の風 ほほの水けが いとおしい」
「吐く夢は 何度噛んでも 紅きあじ」
「ひとつぶの 雨の滴は ゆめみ色」

【373】『しろき』
「半袖の シャツ眩しき うかれ夏」

【372】『鳴く』
「あけ空の 雨よぶとりは くろきもの」

【371】『汐風』
「海かぜの 鴎をのせし 汐かをる」

【370】『惰眠』
「ただ眠る 夜のはやさに 枕だく」

【369】『しじま』
「魔女が唄いし呪文 夜の霧」

【368】『はじまり』
「ため息が 見えるがごとく 梅雨のあさ」

【367】『じとじとと』
「あさに雨 雨雨雨の 雨のゆう」

【366】『けむる』
「宮城野の 藍を重ねし 小雨ふる」

【365】『妙』
「おおぞらも 梅雨空さえも 心かな」

【364】『草刈機』
「けたたまし 草刈る音と あお臭さ」

【363】『ツーフー系』
「予感時の 薬をだして 梅雨ガラス」
「あめ色の うすきコバルト 匂う街」
「ビール呑む 危険かきわけ 夏スリル」
「痛みだす 足をひきずり ずる休み」

【362】『こわき』
「新聞を コンビニで買う 靄のあさ」
「今ふうの コンビニ弁当 初夏のいろ」
「立ち読みの まんがをめくる 梅雨ガラス」

【361】『雲呑』
「ワンタンと 空飲み干して 喉鳴らす」

【360】『覚醒』
「ゆめさめし かんじるままに 歯をみがく」

【359】『まばゆき』
「めざむれば けだるき予感 夏ひかり」

【358】『あなろぐ』
「ビデオみて 眼は虚ろに 刻みとき」

【357】『紫陽花』
「梅雨なのかなと 空くらき 肌さむし」

【356】『一枚でも』
「パリポリと 煎餅の音 星みあげ」

【355】『水無月』
「水無月の 靄か霞か さきを絶つ」

【354】『ふりあきし』
「しらじらと 雨のあけたる 山の際」

【353】『川鳥』
「七北田川の 羽ばたきし 風ひかる」

【352】『こばると』
「風々々は 雲ちらし 五月逝く」

【351】『やぁ』
「ランらんランと 蒼空が よんでいる」

【五七五⇒七五五】
「薄紫の 藤映えし 雨しずく」 
などでは ないんでしょうか?
「さくら津波の 巡りたる 風の彩」

『花びら』
「散りてなを 駆け抜けし 余韻かな」 
「散りてなを 桃色の かわ筏」
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【歩句集-轍】301-350

【歩句集-轍】301-350
※歩句の轍は 過去につくったものを収録した綴り箱です



【350】『闇』疲れ果てたる‥
「夜の闇 心の奥の 深き溝」
「ゆく道の 仄かにみえし やまの山」
「めざめれば 言葉にならぬ 春もすぎ」
「喉のおく 夢を呑みこむ 朝の靄(もや)」

「誰かれに おもい絡まる 舌痛し」
「まず一歩 あげたる足を 探したる」
「眠れずに ただ見上げては 雨しずく」
「傷つけて 傷つけられて こころ病む」

【349】『鴉』
「影妖し 声をのこして くろき鳥」

【348】『椿』
「雨ぽつり いでゆく路の 白つばき」

【347】『ゆるやかに』
「わが心 雲にまぎれて 夏はきぬ」
「急かずとも 空にまかせて 草かおる」

【346】『遥か』
「ひと肌の 温もり恋し 母子草」
「宮城野に いにしえびとの みやこうた」

【345】『達磨』
「重ね着の 五月の達磨 寒戻り」

【344】『さよしぐれ』
「おともなく 闇にすわれし 小夜時雨」

【343】『花々』
「憂いても 咲きし花々 ただじっと」
昼から雨が降りだした。
仙台は、なんか久しぶりの雨のような気がする。

演歌に「ぽつりぽつり降りだした雨よ♪」とある、
窓にあたらない雨は梅雨時期の『じとじと』と
あるいは『しとしと』降る。

今日は朝から降っている。
向かいの庭は雨に濡れ、しっとりとしている。
花たちは潤い、滴の重さに首をややかしげる。

【342】『憂鬱な刻』
「前をみて 後ろをみたら われがいた」
「もし 今が 永遠に続くなら
気が遠くなるほど 刻がゆるやかなまま
あるいは もて余した刻を貪リつつ
あるいは 息の続く限り 海の潮に委ねたら
少しは気もはれるだろうか ただそんな気がした」

【341】『夏の始まり』
「道端の はなに追われし さつきかな」

「あおい空
しろい曇
みどり輝く 山々に
くろく焼けたる 子供らと
いろ咲き放ちたる
あかき花々は
溢れんばかりに かおりたつ
どこまでも いつまでも 時を忘れて 駆け巡る」

【340】『川柳』
「酒呑んで 悪い性格 ながしこむ」
「クダまけば 愚痴もいっしょに 酒のつま」
「酔ったよと 忘れた口実 身がもたぬ」

【399】『蟲』
「幾年も 心変わらず 花のさく」
「深緑の いろを重ねて 陽がおちる」
「翳るなり 羽虫がおどる 澱かな」

【338】『雪解け』
「春立てば いわての峰は 花の雪」

【337】『誇る』
「ベランダは 風に誘われ 咲きかおる」

【336】『桜雨』
「たまり水 いろを映して 八重さくら」

【335】『隠す』
「過ぎさりし 愛でしさくらは みをかくし」

【334】『北山』
「わき飾る 水仙みちの 石たたみ」

【333】『愛宕下』
「敷きつめた 鴨がわけいる 花いかだ」

【332】『上米内』
「やわらぎて しだれ桜が 風しらす」

【331】『種畜牧場』
「雪のこし さくら吹雪の いわてやま」

【330】『伊達』
「鮮やかに 菜の花眩し 伊達のみち」
田舎におります

【329】『ふたり』
「さくらさく ふうふふたりで みあげてる」
昨日、塩竈を夫婦で歩きました。
「おとこ坂 息をきらして 花めでる」
満開の路…

【328】『メール』
「花見しよ 五月のサクラ 北メール」
友人から一日に高松の池で花見の連絡あり。
とにかくいいね!

【327】『ベンチ』
「ただ独り  桜吹雪の 缶ビール」

【326】『やむ』
「けだるくも ふせしぐれては かばねやみ」

【325】『仮想』
「わがにわは おもうにありて 夢時間」

【324】『木瓜』
「紅飾る はるのちくもり ボケの花」
「気がつけば 赤紫の 花はらり」
 
【323】『竹箆しっぺい』
「雨音も 竹箆たたく 春はいま」
「うとうとと暖をむさぼり竹箆うち」
しっぺかえしの竹箆なんだね。
「薄着して 手痛いシッペ はるの宵」

【322】『ふきながし』
「鯉のぼり 孫の手をひく 四月そら」
「窓あけて さくらかぜ舞う 鯉のぼり」
「カラカラと 夜風にまわる 風車」

【321】『塩竈の宮』
「二分咲きも 囃しほめたる 一の宮」

【320】『煩わしい』
「嘔吐する 喧騒の日々 朝がくる」
「ひとの世を 輪ゴムでくくる 儚さよ」
「病みし世は 黄色き嘴 やるせなし」

【317】『みあげてごらん』
春の高圧電線は
鉄塔を縄跳びの
縄のように
緩やかに
伸びやかに
繋がっている

お互いに
ピンと張れ
力をいれろ
それ牽くぞ

おぼげな春空のなか
高圧鉄塔が
スックと空に
気をはって立つ

鉄塔はどこまでも
電線もあとを追い
伸びている
山肌を削って
岩の坂を駆け上がり
奈落の崖を渡る

湾岸道路の浪をみて
たんぼのいっかくを
人や車や電車など
真下にして

さぁ
みあげてごらん

【316】『算木-さんぎ-』
「往く末を 算木をわらい 流れゆく」

【315】『竹箆-しっぺい-』
「雨音も 竹箆たたく 春はいま」

【314】『桜雨』
「雨がふる 五分咲きさくら 色滲む」
「ぼんやりと 濡れるガラスに さくら雨」

【308】『なみき路』
「たおやかな 春をかざらん 桜みち」

【306】『回句』
去年と同じ日に
開花宣言ですね。

「さくらさく みなうたうみな さきて さき」

「のきのきの しきさくさきし いろしろし」

「ひよりよひ はなのこのなは みつるつみ」

【307】【むーんらいと】

【むーんらいと】①
独りで過す こんな夜は
心の温もり 思いだし
酒など呑んで 心の隙間 うめてやる
月が霞んで 過去もかすんで
ほろ酔いかげん
こんな夜は 月のひかりで 踊ろうか

【むーんらいと】②
月がきれいな こんな夜は
星もながれて 迷いだす
こころをゆらり ふるい唄など 呟いて 
うもれた夢など ひろいあつめて 
心が眠るまで  
こんな夜は 月のひかりで 踊ろうよ

【むーんらいと】③
恋に溺れた こんな夜は
こころの痛み カクテルに
名前をつけて 飲乾して しまおうか
淡いひかりの  むーん らいと  
想い出浸る  
こんな夜は 月のひかりで 踊ろうぜ

【306】『回句』
仙台は 去年と同じ日に開花宣言ですね。四月十四日
「さくらさく みなうたうみな さきてさき」
『桜咲く 水歌う皆 前来て裂き』
「のきのきの しきさくさきし いろしろい」
『軒の木の 四季咲くさ岸 色白い』
「ひよりよひ はなのこのなは みつるつみ」
『日和宵 花のこの名は 光る摘み』

【305】『不来方』
「テレビから ふるさとの城 さくら色」

【304】『まだ咲かぬ』
「ひと降りの 雨がしらせる 花さくら」
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【縄暖簾】

【縄暖簾】

季節がやや傾き 風が少しばかり寒さを連れてくる
今も同じかな 昔話のことだから

小汚い暖簾が「ぬくたまっていきなよ」と誘いをかけてくる。
くぐると 親父のだみ声が返ってくる店。
壊れそうな丸椅子が軋(きし)む
おでんの具にさし込んだ 酒の燗を底の厚いコップにナミナミと注ぎ
溢れた酒をうける小皿におとす。
別の小皿には柿の種と申し訳ばかりの南京豆がのっている。
黙っていてもでてくる いつもの乾きもの
コップに口を伸ばし 啜(すす)る
有線から聴いたことのある演歌がながれ
水を足したような うすい酒でも 内臓を駆けめぐる

「あからがお 演歌聴く耳 ひとり酒」
なんて 一句ひねってみるさぁ‥。
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【歩句】 552-555

【歩句】 552-555

【555】『ひがん華』
「かぜあおる 茎をくくりて 彼岸華」

【554】『命日』やさしく唄う花。
「歳を経つ 頑固になりし 父に似る」
「怒りあり あげた拳は なを高く」
「ただ前に あゆめよすすめ 息つづけ」

【553】『ひがん』
「かぜつよき 手桶とばして 春彼岸」

【552】『あいのて』
「哭かばなけ 唄えば踊れ 手拍子に」
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『マタギの山くだり』

『マタギの山くだり-呑浴-改題』

「すみません」と男はぼそっと言った。
「なんでガンショ」と酒屋独特の長めの暖簾をかき分けて
二の腕がのぞいて 女は頭から突き抜ける声でかえした。

山から年に二三度下って 
熊の皮や 兎や雉 自家製の濁酒(ドブロク)を売ったりして
火薬や鉛弾を買うのが常であった
自分でつくった濁酒ばかり呑んでいるマタギの男は
はたと 酒屋の前で立ち止まった 

マタギの男は背の低い鼻の大きな四角い顔で
人生のシミが皺の中に浮き出ていた。
「酒っこ 分けてくらエン」
この頃は、まだ秤売りはしていたので、
差し出された 藁で栓をしてある空瓶を受取りながら、女は言った。
「いかほど 入れあしょう」
「そんだな 吟釀酒を三合くらエン」
「へぇ、お座りして待ってくなんしょ」
のっぺりした顔だちで屈託のない 和服の女は酒薦から栓を抜く。
心地良い音が店なかにリズムを放ち 香りが 鼻を擽る。
酒鉢から瓶に空けると、
男は「味見してぇちょぴり残してくれや」
「きき酒のチョコで よがんすか」
「嗚呼なんでもいいす」
男は待ちきれずに口をとんがらせて、なみなみ注がれた酒を吸い込んだ。
「ハアッ」「どうしたんだべ」「へへっ旨いっのす」
唾とほぁんとした酒が、喉を過ぎて内蔵の中で染みるようにひろがった。
「うめぇなっす」
「よござんすた」女は口に手をそえてコロコロと笑った。
男もつられて恥ずかしそうに顔を臥せたまま笑った。
嫁も貰わずに歳をくってしまった
母親も三年前に土にかえった
たった一人の妹が 同じマタギの仲間さ 嫁いだはんで
我ひとりのことば 考えればいいのである
さて、たまには 妹に晴れ着でも 買って帰るべがと
男は 酒で焼けるように 緋くなった鼻を擦りながら
酒屋をあとにした。
山はもうすぐ木枯らしの季節を迎えるようだ
枯葉がカラカラと 男を送っているようにさえおもえた。

(了)
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『福ちゃん』

『福ちゃん』玖絽

濠端(ほりばた)を うで組み あたまをかかえて とぼとぼ歩いる男がいた。.

「困った 困った なじょするべェ、明日払う酒代がねぇ どうすんべ」
悩んでも 逆さにしても 銭は一文たりとも でねぇんだから 
与太郎は しかたがないと腹をくくってみたものの‥でるはため息ばかり

弱り目に 柳の枝に首括り 我の重さに 枝も しな垂れる 
なんて 縁起でもねえ

そのとき
「そこのあんちゃん どうしたぃ!」って 声がした。
あまりにも 田舎歌舞伎の 合いの手よろしく 声がかかったもんだから
「どうしたいって おと止めなさりし‥‥」と よくみると‥ 
いやさ 見下げると ちんちくりんで金銀の派手な衣装の 
頭でっかちが見上げてた。ふくよかな顔立ちの老人だった

「なんだ 俺の方が聞きたいくらいだぜ」
「よっぽど 困っているらしいのぅ」
「あんまり 人さまにゃ言えねぇが 半年ためた酒代が一両二分」
「お貯めになりましたなぁ」
「うちのかみさんにゃ 言えねぇしなぁ   ばれたら半殺し 獄門、磔、打ち首ってことで
  いいや 逆に みくだり半をかかれちゃうぜ」
「今にも泣きそうな顔してェ  えばってますなぁ」

「そうなんだ 不幸のどん底ってことだな」
「その不幸 二分で売って 頂けまいかぁ」
「俺様の不幸を売ってくれだと 
   熨斗つけてと言いたいが  売ってくれとはおかしな御仁」
「あと 一両ですが 他にございませんかぁ」
「ございませんかって まるで福の神みてぇな奴だな」
「ハイ、左様でぇ」
「おんや自ら 福の神と名のるとはおめでたい じゃおめぇは 福ちゃんだ」
「ハハハっ 左様でございますなぁ 福ちゃんとなぁ」
「家おいでよ なんか不幸をみつくろって‥
それに福ちゃん 人と話すときに真っ直ぐ相手を見て話す いいね あんた」
てな訳で 与太郎の長屋へやってきた。


「おや うちの宿六のお帰りかい 今日も極楽蜻蛉でお酒呑み‥」と
与太郎の妻が嫌味をいいながら炊事場からでてきた。

「貞(さだ)、客じゃ、さっ福ちゃん汚ねぇところだが あがってくれ」
「これは ご内儀 まっこと 突然にお邪魔いたしますぅ」
「おやおや お客さんかい」
切れた座布団を裏返しにしながら 愛想笑い
「なんですか 不幸をお買い上げ 頂けるって本当なんですか」
「左様でぇ」

「あたいの不幸を買っておくれよ、うちの宿六は仕事そっちのけ
酒ばっかし喰らって不幸なんですよ」
「それは 俺に言わせろよ 器量良しと聞いて貰ったかかぁだけど 
顔はオカメ 掃除、洗濯 全部あかんとは  これ不幸だぜ」
「なに言ってんたせよ このヒョットコ亭主」
「ハイハイ 確かに不幸でございますなぁ 併せて一両 買わせてもらいますぅ」
夫婦はもう口喧嘩じぁすまない くんつほぐれつ もう大変ことなってしまい
包丁は飛ぶ 血をみる事あきらかでございますほどの‥。
「キィー殺してやる」
「おっと言いやがったな このアマ野郎」
「これは もう 時間の問題ですなぁ」


「さて 一両二分 どなたにお渡ししまひょぅ」
「えっ あんた この人 なんか 後ろにも‥‥あらいやだ」
「なんだよ 福ちゃん なんか 後ろ姿がおかしいよ」
「本当だ 後ろを向いてごらんよ」
「お止めなすってぇ」
「なんだ、後ろにも顔があるぞ  このみすぼらしい姿は?」
「だから 見せたくなかったんだぁ」
そこに現れた 真中から半分の 後ろ姿は
『貧乏神』のような萎びた衣のような‥
そして両面宿儺じゃあんめえし 頭の後ろに別の顔がある
後ろを向くと足も手もくるリと廻る異様な奴じゃった

「と・ところで 手にもっているのはなんだい 福ちゃんじゃねぇ えい貧乏神!」
「人きり鎌ですがぁ」
「人きり鎌だって アンタ あんた し・し・し‥‥」
「アンタは もしかすると し・し・死神  死神様で‥ござんすか‥」
「左様でぇ、どちら様の不幸な死も 高価でお買いしますよぅ」
「ぎへぇえ」 死神の顔が髑髏にかわる
二人とも腰を抜かして後ずさり

「なんでぇ 不幸を売ってくれねぇのかいぃ 
 せっかく 首を括るって 聞いたんで 出てきたが  
 じゃいいやぁ 邪魔したなぁ」

っと言ったとたんに死神は「ヒュン」と掻き消えた。

二人は 暫くお互いを見合わせていたが
腰を抜かしたまま 仲良く寝込んでしまった‥‥とさ。

(了)
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九六綺譚『夏子/NATUCO』

九六綺譚『夏子/NATUCO』 by96


「はるひこクン、明日はお花見でございましょう」
「ハイ叔母上、違いますよ。今日ですよ。叔母上もご存知の寛子女史と上野の西郷さん辺りを散策して帰りに銀座へでも繰だそうかと…」
「いいわねぇ、若い人は、銀座の柳に風うけて春の通りは着飾って 心までウキウキしてしまいますわね」
「叔母上もご一緒しませんか お昼に評判の洋食屋でビフテキをごちそうしますよ」
「あら嬉しいこと でも寛子さんはご迷惑でしょうから、それに お肉は年寄には毒ですわよ」

叔母の夏子は若いころはモガとも言われてるほどで、美学生とか小説家と浮名を流し、たいそう積極的で先進女性だったと聞きおよんでいた。大正初期生まれの夏子は、いまだ矍鑠として若いはるひこもたじたじになる事も頻繁であった。

女性の職もそれほどあった訳でもなかったが彼女は職業婦人として 文筆家と交遊があり、そのスタイルは断髪でショートスカート、当時流行りの釣鐘帽子、赤いマニキュアと目立つ存在であったろう。ただ夏子自身はモガと呼ばれるのを嫌っていた。


昭和五年、夏子がの十五歳の時、銀座の画廊で恩師原田某の個展が催された。目白から山の手線を乗り継ぎ、物心ついてから独りで銀座に辿りついた。少女は初夏の陽射しをおもいっきり浴びて弾むように歩きはじめた。パンジー柄のブラウスと曇のように軽いスカート、りぼんのついた帽子、赤いエナメルの靴は羽根がはえている気がした。

そんな彼女の眼に突然入りこんできたものは、交差点の斜めはす向かいにいた不思議な背の高い人形のようなマネキンのようだった。
信号がかわり動き始めたのを観て 人間だと判りましたが、
「なんなの?きっと外国人なんだわ」
交差点で立ちすくんだままいると、こちらにやって来る背の高い色白の男に夏子は息が止まりそうになりました。ソフト帽にクリーム色の夏背広、靴まで完全にコーディネイトされ帽子のあいだからうす茶の髪がサラリとなびいた。

「本当に人間なの?どうしてみんな彼を観ないのかしら!」
夏子は自分の前に来た男を下から見上げた。
すると男が右の人さし指と中指で帽子を持ち上げて、
「君!僕が見えるのかい?」と怪訝そうに呟いた。

昭和三年(1927)に地下鉄銀座線が開通した。
その後から続々延びていった時代である。

「えっ!」
突然話しかけられ誰かがみたら眼が丸く点のように見えたでしょう。
「なんだ自覚がないのかな 世の中には君のように普通の人には見えないものを 見る能力を身につけている人がいるんだよ」
「はぁ?なんの事か…」
脇に持った画帳をおとしかけた。
ヒョイと男は煉瓦道路のすれすれで取りあげた。
「ふうーん 面白い娘さんだなぁ そこの資生堂のパーラーがいいかな、それとも不二家がいいかな」
「わ・私 急いでるんです」
もう胸はどきどき 張り裂けそうなのだ、足はすくむし 男は夏子のむんずと二の腕をとり、そんなに痛くはなかったが 無理矢理に店に連れこまれたのだ。
「さて何を頼もうか、お嬢さん」
この時代は男女で店に入るのは 不良外国人か西洋被れのモダンガール(モガ)なんてところでしたから大変な事なんですね。
夏子はまっ赤になったまま自分の膝をみているばかりである。
「………」

「お嬢さんはどんな絵を描くのかな」
「みないでください、お願い」おもわず大きな声を出してしまい、
周囲のお客の視線を全身で浴びてしまった。
「ごめん、ごめん 僕は アレンと言います」
流暢な日本語である、もう訪日してかなり経つのだろう。
「初めまして…」
と蚊のなくような声で答えた。
彼は人さし指を眉間にあてて、
「うーん、君の名前は…夏子か、サマーチャイルドなんですね」
「ど・どうして私の名前を知ってるんですか!」
突然に逢って名前まであてられてしまい甲高い声をだし、両手で唇を塞いだ。
「怒らないでください、僕はカンがいいのですよ」
「そんなぁ?」
「ハハハハっ実は画帳のサインを見たのですよ」

眼の前に銀座流行の菓子が置かれ、夏子は不思議な時間がながれていくのを感じた。やっとあたりを見回す余裕ができ、パーラー内の飾りをみて何かおかしい事に気づいた。ガラスの間にある鏡に二人がいるはずなのに夏子しか映っていないのです。


1923年関東大震災が東京を一変させた 建物の崩壊で西洋よりモダンな様式が導入されたのである

夏子は、画廊の入口で立っているのを同級生に呼びとめられまで、記憶がないのでした。暫くして夢から醒めた気分で現実に戻った夏子は、画帳を開いて描いた覚えのない男のクロッキーに自分のサインをみつけた。絵の彼の名はアレンと記入され、彼のサインと小さな薔薇が描かれてあった。

「嘘っ!夢じゃないわ、本当に出会ったのよ」

夏子の、この絵は恩師に誉められ、美術展に出品し、特選をもらう事になる。
そして暇を見つけては銀座通いがはじまったが、彼の存在は夢のごとくかき消え、記憶と一枚の絵が残ったのみである。
あの時までは…

時代は巡り、戦後の焼けた銀座界隈をみて、殺伐とした風景が続く道を彼女は歩いていた。

山手近く、こんもりとした林と古い洋館がポツリと焼け残っていた。大正ロマンを思わせる建物に蔦が絡み、戦争をかいくぐった痛みもあるが、趣きのある代物であった。
「この屋敷は…」
夏子は二階を見上げ窓のレースのカーテンをみると、そこに…

大正五年産れ(1916)
昭和六年(1931)☆15 銀座で不思議な男と出会う
昭和十年(1935)19
昭和二十年(1945)29 敗戦で焦土とかした東京
夏子三十才未婚
昭和四十年(1965)49
平成十七年(2005)89 

洋館の窓のカーテンが再び風になびいた。
長く白い指が開け放たれたガラスの桟にあった。
「エッ?」
心の臓が自分の耳に聞こえるかと思うほど大きな音がした。もう一度みますと何もないのです、だけど鼓動は止まなかったのでした。ただ十五年前、あの時と同じ感覚が夏子を包みこんだ。たとえ今ここで逢っても歳をとった私なんか覚えている訳もなく、不快な気分になるだけでしょうから…。

突然私は後ろから肩をつかまれた。
「とうとうやってきたね なつこ」
「…ア」
「アランなの?」
「やっと 見つけたよ」
「なぜ?」
二人の会話は誰にも聞こえない。不思議な時間。
お互いの息だけがする。
「館へどうぞ」

「歳をとってしまったわ私」
「夏子 きみは変わっていないんだよ 安心して」
「あれから十五年、戦争も経験したわ」
「大丈夫!今から僕が戻してあげるからね」
「戻すって?」

瞬きの時間
「なっ 夏子さん!」
「えッ…」
夏子は あまりにもアレンの顔が傍にあったため 顔をあからめてしまった。
「良かった、やっと戻ったね」
「ここは‥‥、最初に出逢ったパーラーよね」

「夏子の能力が強いので困ってしまったよ」
「一体、私はどうしたの?」
「君は無意識に時間旅行をして さまよったのさ、
鏡から僕を消して かってにアチコチの未来をさまよい始めて大変だったよ」
「だって私はとても歳をとり、従兄弟とも話したのよ」
「うん、全部が夏子の世界であり 時間も事実なんだ。個々の能力差にもよるけどね」

「あらっ!この鏡は本物なの?十五歳の私が映ってるわよ」
「本物さ、僕の能力も強いんだけど 君は最初から時間を越えてしまい 探す事が簡単にはできず、空間時間が何十年もかかってしまったのさ」

「それにこの時計も おかしいわ」
「既成の時間は無視してね あれから三秒も経過していないんだからね」
「なんかだんだん判ってきたような気がするわ」
「僕たちは この時代の新しいモガとモボになるような気がするよ」
「フフッ 歴史は私たちが一度体験して知ってしまった訳よね」
「その通りだよ、その通りいくか解らないけど二人の…」
夏子は アレンの唇に指をあてて
「貴方も、全て 私のなかで生きていくのかしら…」
「…」
アレンは答えなかった。
十五歳の夏子の魔性の未来をみたのかもしれない。

(了)
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【歩句集-轍】251-300

【歩句集-轍】251-300



※下記の番号は別掲載にしてあります
【313】『夏子』⑦【312】『夏子』⑥【311】『夏子』⑤【310】『夏子』④【309】『夏子』③【303】『夏子』②【302】『飛行船』①【301】『GSH』①【300】『氷の末裔』①②【296】『夏子』①【290】『レフトアローン』【280】『サマータイム』【275】[ 阿佐ヶ谷‥ ] 【271】『バタバタ』【270】『福ちゃん』【261】『たび々と』【260】『BF-ビックフイッシュ-』 ダック・ティルの続編 以上

【298】『さくら さくら‥』
「北國の 蕾を愛でて はなの宴」

oba氏 mor氏 そしてkurの三人で 
ウエスト リバーサイドパークにて 宴をする
人数は少ないが これまた良しとする

「隣りに陣を張りし 若き女子に気をそそられる
漢三匹を嘆く つれてこいと ねだるもなく
ただ 笑ってのみ 空を仰ぎて さくら観る」 

「駅前にながれて また一献 暫しの再会を よろこびて
声高々に 別れにけり  春は遠くにありて 嘆くことあたわず」 

「へっ 酔っ払ってしまったイ!」

【297】『電報』
キキオヨブ
ヒトモホホエム
サクラサク

ワレイマダ
サキシサクラノ
スガタミズ

レンラクヲ
スグトラレタシ
ハナイズコ

トドケタシ
ユクエフメイノ
サクラバナ

【296】『はなうた』
「さくら花 あふれるごとく 句がとどく」
「さくら咲く 一夜のときが みつる花」

【295】『メッシュ』
「枯れし山 うすもも辛夷 湖につどう」
「枯れやまの しろきをうつし 辛夷さく」

【294】『LPレコード/三十の懐古』
「友からのメールに デジカメで撮った 写真がとどく
青春時代に聴いたLPレコードのジャケットが添付されていた」

「友(おまえ)と一緒に聴いた このレコードは
私のこころのヒダにしっかり刻みこまれ
共に過した時間を 思いだす事ができた…」

「風がふく あの頃と同じように 共に感じた風がふく  
なまぬるく あまえきった頃 風の向こう側に 駆け抜ける勇気もないまま  
ただ風にこころを任せ 時を食むだけ 時は風に紛れて去った 風はふく あの頃と…」

【293】『ぬくし』
花が一気に咲きはじめるまでの、
なにかしら へんに暖(ぬ)くい期間が今である。
体もなんか春の景色に追いつかない
ましてや…

「気だるくも 春を待つのか わがこころ」
「ゆめごこち 名はしらねども はなごころ」

【292】『削ぐ』
「あまきゆめ ソフトクリームを 舌で削ぐ」

【291】『歌よみ鳥』
「空あわく 呆けほけほけきょ 春告げし」

【289】『気忙しく』
「春空は トイレの窓の 隙間こし」
「昔なら ここでいっぷく 春の芝」
「みたや こいしや 春めくを ただ気忙しく 花さくら」

【さの字】
「さくら咲く さくら咲き さくら咲き乱れて さくら咲く さくら吹雪のさくら舞い」

【288】『ホラわかもの達』
「野球みるなら 仙台に来てけろ」
「楽天だっちゃ」
仙台弁まるだしで話をしてる。
「んだすぺ」
いかにも親しげにかたる彼は仙石線のドアにもたれかかり、
今流行りのバンダナと鼻ピアスが決まってる。
もう一人は流行りの携帯をジャラつかせ、
ニ枚重ねのシャツとパナマ帽子の格好だ。
「ほだくてね…」

なんて若者がいたら面白いけどなぁ。

【○】『木蓮(欄)と辛夷』
「椒の 辛さを薬と こぶし花」
「落人の 逃れし囲む こぶし花」
「遠慮して 三ひら少なし こぶし花」
「言の葉を ほおば朴の木 包みおく」

【○】『こぶしの由来』
「はなかざる 庭のすべてに わがこころ」
「はなさがし もくれんごとき マグノリア」
同じだよ、でも知らかった。メゲ!

【○】『こぶしの由来』
「どこまでも 空の蒼さに こぶし曇」
「さか道を 軒の辛夷が 飾りいく」
「おさなごの こぶし集めて いま盛り」

【287】『今は雪』
「盛岡は なごりの雪が 春をよぶ」

【286】『?謎?だらけ』
「むすめから 不思議なメール ?????」
「むすめから 不思議なメール 謎?だらけ」

【285】『さ・く・ら』
「さいた さいた さくらが さいた みなみの風が ささやいた」
「きいた きいた さくらが くると つむじの風が つぶやいた」
「くるよ くるよ さくらが くるよ ふんわり曇が ひとりごと」
「きたよ きたよ さくらが きたよ わたしも窓を あけてみる」

【284】『加減』
「やあ元気 ことしの春を 味見する」
「ぬくもりも 指の加減で 四月馬鹿」

【283】『腹八分』
「おかわりと 息子の声に 春をみる」

【282】『春荒れ』
「突風に 白髪まじりの 春あらし」
「雪あらし 節目にあわせ ひらけごま」

【○】【しのびる】
「あと少し、はるが地面をかけ走る」

【○】【12回忌の3月-いまも尚-】
「父さりて背中の風が突き抜ける」96

【281】『…』
「突然に 春をかきわけ 妻きたり」

どこかに書いた記憶があるのだが
妻は「りつこ」
妻の母は「せん」
必殺の中村主水は中村家に養子にはいったのだが、
「せん」と「りつ」は合致、中村じゃ一字違い。
必殺96でございますなんて、おもしろ…って事ないか。

【279】『春電話』
「電話から ジャズ流れて 刻戻る」

【278】『単身赴任』
「衣替え 妻の電話が 長くなる」

【277】『削り華』
「艶やかに 墓石うめたる 削り華」

【276】『いぶせし』
「花咲かぬ いぶせし風景 春の汗」

【274】『’80』
「○○年前の四月に娘が産まれた」
「マンガ展が始まった年である」
「先年に結婚し長女も産まれて、楽しい時期だ」
「○年後に息子が産まれた」
「○年後は釧路に転勤で旅発つのだ」
もう○○年前の話しだね。
『語りだす 四半世紀は 夢時代』

【○】
名刺 名を忘れた同郷人 定年通知
時期が時期だけに、辛いものがある。
「去りゆくも かける言葉が くうを翔ぶ」

【273-1】『戦ぐ』
「山あわく まやかしの風 春きたり」
「上むけば うそぶく風と 頬なでる」

【272】『畔』
「ぬるやかな うたたねさそう はな蕾」
「はな唄が 聞こえてきそうな 春の畔」

【269】『春わらし』
「やれ嬉し 雪っことけて やれ楽し 滴あつめて 瀬音が弾む」
「ひやっこいな 雪解け水は ひやっこいぞ 氷の雫 ぷちんと跳ねる」
「びゅんとな 風が哭いてる びびゅんと ちぎれた雲と 山までとんだ」

【268】『笑ったべ』
どこ見ても青空。
「すげぇ良い天気だぞう」と地蔵が呟いた。
長いおっぽの猫も陽気につられて
「今年の冬は終わったみたいな青空だべ」
すると☆鳥(ほしどり)たちが
「冬さんに悪いけど後は来年にして☆いなぁ、雪っこもまだあるしなぁ」
「あれっ!ちっちゃいあんた誰だんべ」
「へへッ オイラは小春だよ」鼻をこすりながら小僧が言った。
「ああ、春吉っあんとこの鼻たれ坊主だな」
「そのポケットに入ってるのはなんだい」
ポケットをまさぐりながら
「土筆、ばっけ(蕗のとう)、蕨、薇、こごみ、まだまだあるよ、もっと見るかい」
「いっぺぇあるべ」
次から次と出てくる不思議なポッケ。
「ハハハッ」誰かが笑っうと
「ホッホッホ」
「フフフゥ」
「エッへへへ」
みんな大笑い。
山も川も谷も林も森もみんな笑ったぞ。
その楽しそうな笑いを聞いて、
冬さんが様子を見にきた。
ほしたら、あたり一面、白くなったと。
どっとな。

【○】『もしかして……』
大きな声でよんでくれ。
僕は待っている。呼んでくれるのを。
でも悲しまないでほしい。
もしかして明日 私が目覚めない時は、
そのままにしてほしい。
涙などはいらないよ。
お願いだよ

【○】【帝釈天と四天王】
『四天王』須弥山
持国天(東)
多聞天「毘沙門天」(北)
増長天(南)
邪鬼を踏む、岩上に立つ。鉾、槍、棒の武器

広目天(西)右に筆、左に巻子、遠方眼

【267】『占う』--試句
「山 うららなる春の日々 わがこころ」
「空 あおぎいま夢のなか 春ここち」
「我 ただ悪戯にすぎて 時を食む」
「路 我おもい楽しみて 地図わたる」
「星 夜をかざり示し 占いて」

【○】【言葉の蓄え】
「いぶせさ」「鬱悒」「いぶせし」もやもやがふっきれない
「たゆたう」あちこち、あれこれとまよう。

【266】『はるきぶん』--試句
「かち かちと 路の氷は 冬きぶん」
「どん どんと 春の大足 蕾まち」
「きん きんと 蒼の空気 弾けだす」
「とん とんと 春さん皆に 肩たたき」
「かん かんと はやくおきよと 鐘がなる」
「ぱっちん!」
「はりはろろ はるるはれはろ はるきぶん」
頭の發条がとんだみたい

【265】『冬たより』--返句
息しろく 夜空に舞いし 雪の華
鉄瓶が 薪ストーブで 怒ってる
窓あけて 雪を相手に 冬かたる

雪ふんで あたらしき道 畔の中
凍(し)みわたり 魚の眠りを さまたげる
氷わり キャツパレ靴の 泣の虫

日々すべて 幼き頃は 新ページ
またぐらに わが子をはさみ 初スキー
馬小屋の 嘶く朝に 覗きみる

擦るように そろりと歩く 冬の道

【264】『Mの曇』
「春らしき 空に浮曇 浮かぶ岩」
「浮かぶ岩 紐を結んで アドバルーン」
「部屋の中 バルーンがみえる 額ひとつ」
「額の絵に 帽子男が 夢不思議」
--マグリット

【263】『子別れ』
「春はゆく 言葉かけずして ただひとり」
友人の子息が就職をきめて 他地へ移ることとなった
親別れではない 子別れなのだと こころに思う

【262】『兆候』
「雪やみて 斑に春の 兆しある」

【259】『鳶』
「寒空に 鳶のつがいや 刻翳る」

【○】【九路の九句】
「大垂氷 どっかと 竜飛の道を絶つ」
「碾臼(ひきうす)や 寒夜豆碾く 母の音」
「津軽太棹 海へびんびん 雪飛ばす」
「ナニヤドヤラ めくら詞の 盆の婆」
「吹雪より ぬっと馬橇の 馬の面」
「雪止まず のっぺらぼうの 暮れ方よ」
「単身や 他郷の欠伸 噛む寒さ」
「廃校の 蛇口よこむき 春の蝉」
「壺の碑の 百四十一文字 野分して」

九っの句は『碾臼』から選びました。

【258】『雪花亭…』
「そとは雪 水戸は梅咲く ラジヲから」
「どぶろくの 杯をかたむけ 雪の花」
「はな便り ゆきの便りが いりまじる」

【○】『花はちがえど…』
「雪やまぬ ラジヲで聴きし 水戸の梅」

【257】『雪猫』『続・冬の花』
「雪やみて 梅の押し花 猫がゆく」
「振り返り 刻がとまれし ねこ過(よ)ぎる」
「はぐれ猫 どこが塒(ねぐら)か あまく哭く」

【○】【ねこじゃない】
『すりよりて猫なで声で眼を細め』なんてたまらんのじゃ。
『背伸びして 日溜まりのなか 欠伸する』ぬくぬくとする私なのです。

【○】【仙台にもきた地震 】
実は私も起きていたのです
誰かが階段を昇ってくる感じ
トーン トーン トーン
朝の怪談かと思った
テレビをつけて 東京地方に 幽霊がーーーー 否 地震だった

【243】『過ぎ去りし日々』②

「鋼板が 灼熱いろに アーク跳ぶ」
「影はしる アークが映す 闇花火」
「鋼(はがね)うつ 頬つたう汗 夏の午後」

「黄昏は 金の喇叭と 下駄のおと」
「夕焼けは かあさん呼ぶ声 あちこちに」
「俎板の 軽いリズムに 流行(はやり)唄」

「たそがれし 工場(こうば)篝火 空弁当」
「サイレンと 顔黒くして 影ながく」
「サイレンは 筋雲追って どこまでも」

「笑い声 裸電球の あたたかさ」
「卓袱台を 折りし畳の 四畳半」
「明日がある 何もないけど 夢を食む」

「ラジヲから 流行唄など 路地ながる」
「ラジヲから 三つの歌は 鐘二つ」

「ラムネ球 べッタ(めんこ)、ビー玉 グリコのおまけ みかん箱は 宝箱」
「駄菓子屋は てかてか擦(こす)る 袖バッチ」

「卓袱台に 兄弟笑う ライスカレー」
「湯気のなか 丸い卓袱台 ライスカレー」
「ライスカレー 芋と人参 粉の粒」

「ゴムダンは 少女の足が 眩(まぶ)しくて」
「石蹴りも おかっぱ頭が ゆれる風」
「味噌のせて 胡瓜片手に 下駄走る」

「前列の 斜め歪んだ 映画みて」
「大スター 煙草漂う 二番館」
「カラカラと 燃えるフィルム 夏映画」
「真夏の夜は 恐怖(ホラー)映画が おきまりさ」

【笑えない!】
「刻はいま シジマの中に 夢たぐる」

【○】【菅江真澄の旅】
稗貫郡黒沢尻(北上市)の後藤野に現れる蜃気楼の事を狐の館という。
『枯れはてし 後藤野原に 狐鳴く』
「キツネ跳ぶ 後藤野原に 蜃気楼」

【257】『冬の花』
「雪やみて 白梅のこし 猫がゆく」
「雪やみて 梅花ごとく  猫のあと」 

【雪わらし】
「わらしっこ唄う♪雪っこ雪っこもっとふれ♪どんどんつもれふりつもれ♪」
「わらしっこ踊る♪山っこ海っこ畑もたんぼも♪つもりつもってまっ白つもれ♪」
「わらしっこ集まれ♪みんなで おしくらまんじゅう♪やるべやるべおしくらまんじゅう♪」
「ゆきっこ とかせ♪ぎゅうぎゅう おしてはじいて♪ぎゅうぎゅう おしくらまんじゅう♪」

【256】『鋼色』
「まきあげし はがねの宙に 雪の跳ぶ」
「鋼色の空」賢治の表現をつかってみたかっただけかも。

【255】『転ぶ』朝から雪が…
「凍てついて すてんころりと 空をみる」

【254】『春牡蠣』
「かおりたつ めぐりて春の 牡蠣をやく」
「網焼きの 海の滴を牡蠣すする」

【253】【マンガ展】
「葉書きて 仲間が集い 春の展」

今年は出品できそうにもないなぁ。
アリスシリーズの作品原画はあるんだけど、
新作は無理かな。お題は「サラーム」だったかな、
今回も盛岡に葉書がきたそうな。
困った、まだつかないなぁ。
【○】【マンガ展】
田舎からマンガ展の封書が昨日(17日)の夕方に転送されてきました。
2005年、今年のテーマは「世界遺産」でした。「サラーム」は去年でした。

【252】『湯音-ゆおと--→瀬音』
「すねたるも 背にいだかれし 瀬音の湯」

【251】『情人節(チンレンジェ)-春メール-』
「芽ぶきたる 温もりだけを 春メール」
「知らぬ間に 遠きあなたに 春メール」
「知らぬ間に 遠き人にも 春メール」
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【歩句】 551

【551】『若布』
「味噌汁の 豆腐あわせて 春ワカメ」
※【若布】ワカメ、和布、にぎわ、にきめ(和海藻)
※【め】は海藻のことらしい
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『ほしいもの/☆IMO―NO』

付録【正しい ほし芋の作り方】

『ほしいもの/☆IMO―NO』by96

流れ星がいくつも見える寒い東京の空の下で、
ある留学生が母親と携帯で連絡をとりあっていました。

「東京は 冬ですか?元気でやってますか?」
って 故郷の母より携帯に電話がきた。

「はい、母さん 地球の東京は 冬ですよ」
「ほし芋をつくりましたよ 送りますね」
「ワオ!有難う 母さんの手作りの ほし芋って 凄く美味しいんですよ」

「貴方は、なま乾きが好きだったよね」
「はい、さすが母さんの生乾きほし芋は 味が全然違います」

「最近は 良いほし芋の原料がなくて 探すのが難しいのよ」
「でも M78星雲の星でつくったほし芋は不味かったですよね」
「そうね すごく大味だったわね、
でも‥クリプトン星のほし芋は、砕けていたけど、たいへん良い味をだしていたわ」

「そう言えば 何年前に食べた 惑星フィオリーナ161のも捨てがたいなぁ」
「ああ あの蝗(いなご)みたいなピリ辛唐揚げは最高でしたね」 
「タトゥイーンやデューンは砂っぽくて駄目ね」

「母さん 今住んでいる地球はきっと旨いはずだよ、
留学が終了したら 土産に星芋に加工して持っていくよ」
「嬉しいわ 待ってるわよ」

母親は笑いながら言った。
「他に 星芋の他に ほしいもの はないの?」
「‥‥母さん、 凄く涼しい風が通り過ぎていったよ」
「オホホホホホッ 父さんの親父ギャグがうつったみたい‥」

一年後‥地球は滅んだのですが どこかで
「こりゃあ 不味い」と言った‥‥らしい。
(了)

【星芋の作り方♪】

まず 惑星や衛星をセイロで数分蒸しますなぁ。
蒸したら星を熱いうちに皮をむくんです。
冷えてから 適当の厚さに切りまして‥。
切った星は断面に油を塗り 並べて乾燥する。
数日間 冷たい宇宙風にさらし 二重太陽で天日乾燥にします。
乾燥したら 独特の糖の白い粉が浮いてきますがカビではありません。
あとは 湿気や半乾燥によるカビに注意をしてください。
星芋は産地によって 味が異なります。
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『歩句集-轍』201-250

『歩句集-轍』201-250



【250】『漫画の神様 手塚治虫の誕生日』
『もっともっと』
「アンタが残してくれた たくさんの作品だけじゃ もう 物足りない
もっともっと もっとたくさんの夢を もっともって欲しいんだ」

「手塚治虫が生まれ日だから『虫の日』かな、『アトムの日』は別にあるし、
私なら漫画の王者だから『レオの日』がいいなぁとおもう、パンジャの日--かってにきめた。だけど やっぱり 手塚治虫の日なんだなぁ」

【249】『貴方…』
「たがために 芽ぶきし春は 微笑みて」

【248】『赤くでっかくて この世の終りかと思うほどの 太陽が昇った』

「太陽が 昇るとみせて 沈んだら…」
『そんな馬鹿な事を考えさせるほどの 重そうな朝日が 太平洋から滴を垂らして昇る』
「携帯のカメラで遺す最後の日…」
『さあ、誰にみせようか。とりあえず確認して保存しておこう』
「なんだこれ ただの風景 日の出かな…」
『後ろをむいて、だ・達磨さんが転んだ…ってやったら、お日様が アカッンベーをしていた』
「…………んっ」

【247】『キラキラと…』
「如月や 雪溶け河に ラメ飾り」

【○】「あと五分 行火(アンカ)ぬくもり 寒の朝」

【246】『津軽(東日流)』
「太棹に 雪がざわめく 撥叩け」

【245】『節分』
「落花生 歳の節目に 気だけまく」
家族がバラバラの生活になり、歳の行事がおざなりになりつつある。

【244】『釧路情景』-過去に石川啄木は釧路にいました-
「海猫(ねこ)さわぐ 幣舞橋の 四季のかぜ」
※橋には船越保武、佐藤忠良、柳原義達、本郷新達の
四季の像があります

「地を這いて まきあげし雪 頬をうつ」
※雪が少なく 冷たい凍った風です

「霧笛なり 足をまきこみ ジリが這う」
※「ジリ」ドライアイスのような重い潮を含んだ霧で地面を這う。

「炉端屋は 酒のつまみに 蟹だんぎ」
※釧路で蟹といえば 花咲蟹ですね

【243】『過ぎ去りし日々』②

「鋼板が 灼熱いろに アーク跳ぶ」
「影はしる アークが映す 闇花火」
「鋼(はがね)うつ 頬つたう汗 夏の午後」

「黄昏は 金の喇叭と 下駄のおと」
「夕焼けは かあさん呼ぶ声 あちこちに」
「俎板の 軽いリズムに 流行(はやり)唄」

「たそがれし 工場(こうば)篝火 空弁当」
「サイレンと 顔黒くして 影ながく」
「サイレンは 筋雲追って どこまでも」

「笑い声 裸電球の あたたかさ」
「卓袱台を 折りし畳の 四畳半」
「明日がある 何もないけど 夢を食む」

「ラジヲから 流行唄など 路地ながる」
「ラジヲから 三つの歌は 鐘二つ」

「ラムネ球 べッタ(めんこ)、ビー玉 グリコのおまけ みかん箱は 宝箱」
「駄菓子屋は てかてか擦(こす)る 袖バッチ」

「卓袱台に 兄弟笑う ライスカレー」
「湯気のなか 丸い卓袱台 ライスカレー」
「ライスカレー 芋と人参 粉の粒」

「ゴムダンは 少女の足が 眩(まぶ)しくて」
「石蹴りも おかっぱ頭が ゆれる風」
「味噌のせて 胡瓜片手に 下駄走る」

「前列の 斜め歪んだ 映画みて」
「大スター 煙草漂う 二番館」
「カラカラと 燃えるフィルム 夏映画」
「真夏の夜は 恐怖(ホラー)映画が おきまりさ」

【242】『綿雪』
「空に舞い 風に抱(いだ)かれ 雪の綿」
「綿雪の 指を伸ばせば しのびよる」

【241】『魚-秋刀魚-』
『窓あけて季節はずれの冬サンマ』
『サンマ焼き 煙だしたる 外は雪』

最近魚を結構食べている。
よく食べている焼き魚は
「鯖」「鮭」「鱒」「ホッケ」「秋刀魚」など。
刺身になると種類が増えるが、焼き魚は後が大変だ。
「旬のもの 値段で判り 買いしぶる」

【240】『硝子玉』高い処から溶けたガラスを落とすと、
下の水に入る間に丸くなりビー玉ができるそうだ。
「幼き日 独り遊びを とじこめて」
「時めぐり 琉璃色ガラスに 夢かたる」
「頬あてて 玉の温もり かんじとる」

いくつかビー玉を持っていて、小瓶にいれて、
青い大玉は瓶の蓋にして飾ってます。
なかでも擦りガラスの感触が好きだなぁ。

【遊】『魚偏』
食べている魚で、魚偏の漢字で書ける魚類を揚げると
「鯖」「鯵」「鰯」「鰹」「鰻」「鱈」「鮪」「鰤」「鰈」
「鮭」「鱸」「鱒」「鰊」「鯨」「鯛」「鮹」「鮗」、
なんだか寿司屋の茶碗みたいだな。
魚偏は携帯辞書に少ないが「魚花-ホッケ-」はない。
魚偏以外は「赤魚」「吉次」「サヨリ-はらぐろ-」「イカ」
「秋刀魚-さんま-」「鰰」「蜊-アサリ-」
あまり食べないが「鰆-さわら-」「春告魚-鰊-」
「蛤-しんきろう?-」「北寄-バカ貝-」「氷下魚-コマイ-」
「鮑」が言葉として好きだなぁ。

【239】『ぱれ』
『寒いわりにはいい天気…ですね
「寒晴れの 浅葱色かと 辞書めくる」
と言ってるうちに冬の空にかわってしまった』

【237】『月の七北田川』
「朝明けの 太めの檸檬 宙の月」
「雪きえて 鴨の水引く 朝月夜」
『松島観瀾亭にて月を愛でる観月の夕べにおいでなさい。
海に映る月の道をお愉しみ下さい』とパンフレットに書いてありました。
抹茶と菓子つき、「満月暦」はその為に使うようです。

【○句】
「柿ノ木の 雪を背負いて 歳は経つ」
「古写真 記憶を辿り 根雪みち」
 
【遊】『春探し』---試句
「ぬかり路 下駄のはなおに どろの花」
「眩しくも 根雪のよごれ 寒さりぬ」
「雪のした 春のいぶきに 蕗ノ薹」
「水音まし 根雪まだらに 蕗めぶく」
【蕗】「苳」「款苳」

【二月】
「歳めぐり 節目節目の はな暦」

【○氏】『訃報』
「寂しさは 背にふくかぜと ちちの影」

【紫煙】
「吐きだせば 魂ごとく 身をゆだね 時のうつろい 眺めたる」
「紫煙さえ 思案深げに 漂いて 心の隙間 癒したる」
「父が遺した愛用の両切り煙草箱(ケース) 漆の色鮮やかに
ただ置かれたまま想い出となり」

【雪】
「白雪の 描き出したる 森の黒」
「雪を踏む 嫗(おうな)手をひく 孫の指」
「手をかざし 吹雪の世をいく 闇灯り」
「茅ゆれし 野雪の化粧 頬痛し」
「雪よ舞え 舞いて踊れば 気もはれる」

【238】『薄荷糖』
「音符とぶ あかあおきいろ ハッカ糖」
「ハッカ色 □△つまんで 夢がたり」

薄荷(ハッカ)はミントだよね。
ハッカ糖を仙台駄菓子でみつけた。
不思議な淡い色がついている。
とんがってる□や△が夢みてるような・・。

【237】『月の七北田川』
「朝明けの 太めの檸檬 宙の月」
「雪きえて 鴨の水引く 朝月夜」
『松島観瀾亭にて月を愛でる観月の夕べにおいでなさい。
海に映る月の道をお愉しみ下さい』とパンフレットに書いてありました。
抹茶と菓子つき、「満月暦」はその為に使うようです。

【知人のメールへ返句】
「柿ノ木の 焼けし学舎 歳は経つ」
「古写真 記憶を辿り 根雪みち」 

【遊】『春探し』---試句
「ぬかり路 下駄のはなおに どろの花」
「眩しくも 根雪のよごれ 寒さりぬ」
「雪のした 春のいぶきに 蕗ノ薹」
「水音まし 根雪まだらに 蕗めぶく」
【蕗】「苳」「款苳」

【二月】
「歳めぐり 節目節目の はな暦」

【○】『訃報』
「寂しさは 背にふくかぜと ちちの影」

【禁煙倶楽部】『紫煙』
「吐きだせば 魂ごとく 身をゆだね 時のうつろい 眺めたる」
「紫煙さえ 思案深げに 漂いて 心の隙間 癒したる」
「父が遺した愛用の両切り煙草箱(ケース) 漆の色鮮やかに
ただ置かれたまま想い出となり」

【雪-返句】
「白雪の 描き出したる 森の黒」
「雪を踏む 嫗(おうな)手をひく 孫の指」
「手をかざし 吹雪の世をいく 闇灯り」
「茅ゆれし 野雪の化粧 頬痛し」
「雪よ舞え 舞いて踊れば 気もはれる」

【236】『垂氷』
「寒戻し 衣かさねる 軒つらら」
つららは、氷柱、垂氷、銀竹とも書く。

【235】『なべ』
「あつあつと 土鍋いかりて 鱈くらう」
「白菜に 味のしみたる 寒の牡蠣」
「あるものを 山海かまわず 鍋囲む」
「顔熱り 体も温み 箸踊る」
冬は鍋だ。(!)
キムチ、海鮮、豆乳、寄せ鍋、おでんだって、湯豆腐も鍋なのだ。
「私!わた鍋って名前の友達がたくさんいますからー!切腹」
「えっ?」

ところで故人
「父上のお名前はなんと いうんだろう」
と言う疑問がふつふつと・・
こんどは一緒に仙台で飲みましょう。
「寂しさは 背にふくかぜと ちちの影」

【234】『呑酒』
「ふゆぐれて 瓶を片手の 濁り酒」
「旨き酒 言い訳がましく また注いで」
「燗をして 煮しめ大根 酒のつま」

【雪】返句
「白雪の 描き出したる 森の黒」
「雪を踏む 嫗(おうな)手をひく 孫の指」
「手をかざし 吹雪の世をいく 闇灯り」
「茅ゆれし 野雪の化粧 頬痛し」
「雪よ舞え 舞いて踊れば 気もはれる」

【禁煙倶楽部③】
以前、歩句で「煙草」を題材に句をつくったが忘れてしまった。

「紫煙さえ 思案深げに 漂いて 心の隙間 時を繕ろわん」
あまり良くないので再考する
「吐きだせば 魂ごとく 身をゆだね 時のうつろい 眺めたる」
「紫煙さえ 思案深げに 漂いて 心の隙間 癒したる」
「父が遺した愛用の両切り煙草箱(ケース) 漆の色鮮やかに
ただ置かれたまま想い出となり」

【235】『なべ』
「あつあつと 土鍋いかりて 鱈くらう」
「白菜に 味のしみたる 寒の牡蠣」
「あるものを 山海かまわず 鍋囲む」
「顔熱り 体も温み 箸踊る」

【遊】『春探し』
「寒戻し 衣かさねる 軒つらら」
「ぬかり路 下駄のはなおに どろの花」
「眩しくも 根雪のよごれ 寒さりぬ」
「雪のした 春のいぶきに 蕗ノ薹」
「水音まし 根雪まだらに 蕗めぶく」
【蕗】「苳」「款苳」

【遊】『二月』
「如月」「令月」「麗月」「仲春」「夾鐘」「梅見月」
「木芽月」「雪消月」「小草生月」と、色々な二月の呼称がある。
二月三日が節分、翌四日は「立春」で旧暦の一年の始まりである。

「歳めぐり 節目節目の はな暦」

【234】『呑酒』
「雪っこ、五郎八、北あきた、みんな濁り酒なんだ。
最近は、毎日一合を呑み、安らぎをおぼえる」
「ふゆぐれて 瓶を片手に 濁り酒」
「旨き酒 言い訳がましく また注いで」
「燗をして 煮しめ大根 酒のつま」

【233】『小春日和』
「大寒の 暖のひととき 小春かな」

【232】『川柳?』
「ぬくぬくと 窓際族の 寒つばき」

【231】『夕暮れ』
「冬枯れし 蔵王の峯は 緋く座す」
「冬深し 雲のくじらが よこたわる」

【添句】『W→O』
「親しく 懐かしく 優しく こころをつつむ 友にふれ」

【230】『日和山』
ナンバーをつけた『歩句』が、一年たち、約ニ百句の歩句が
携帯から発信されました。
つくっているときは、言葉のピースが噛み合っていると思ったが、
後でみるとチグハグな物になっている。
さて簡単に直すわけにもいかず、誤字も赤面覚悟でそのままに
するしかない。
「書きはなち 時の屍 散らしたる」
「言の葉を ただちらかして 日和待ち」

記録しわすれた句もありますね。ハハハ(笑)

【229】『満月暦2』
望月が十五夜で、満月なんですね、間違ってしまった。
新月―ニ日月―三日月―七日月―上弦―八日月―九日月
十日余りの月―十三夜月―望月(満月)―十六夜月―
立待月―居待月―臥待月―二十日月―二十日余の月―
下弦―二十三夜月 となる。ごめんなさい

【229】『満月暦』
「月は満つ 時は幾度もめぐり 言葉もきえし ただ我独り 夢を食(は)む」
「一月は25日が満月であり、つまり十五夜です。
十三夜、望月(十四夜)、満月(十五夜)、十六夜と丸い月を
愛ることができるのです その為の満月暦を貰う」
「お月さまは、海、波、山、河などと出会いは相乗効果以上の
風景をかもしだすよね」
「キーンと冷えた寒い夜には「月」や「空」を観る 
こころのゆとりも必要かもしれないなぁ」

【228】『雪が降る』「ゆきがふる ゆきのかなたも ゆきんなか」
「雪つもる 遥か彼方に 偲ぶ里」

【227】『☆IMO―NO』
ほしいもの はないの?

【226】『仙台大崎八幡宮』
「どんどんと あつめてどんと 火の祭」
「バチバチと 弾けるおもい メラメラと」

仙台は「どんと祭り」といいます。岩手や秋田は「どんと焼き」といいます
仙台はなんでも(?)祭りに昇華してしまうのだ。

「最近は各所で、かってに品物に火をつけて楽しんでいる輩がいる。
子供まで火つけを真似してる、ひとのこころが荒(すさ)んで
いるのだろう。
世の中は、誰かが自分を笑っているにちがいないとか、
小さな事柄にすぐ腹をたてたり、自分勝手に主張したり、
少しどころじゃないほど病的に傷んでいるのだ。
余裕がないんだね」

【どんど】正月十五日に門松や注連縄を焼く。
「―焼き」「=左義長」「爆竹(どんど焼き)=「どんどの火」
【左義長】「三毬打(さぎつちょう)」「どんど焼き」
「青竹をたてて飾り物を燃やした宮中儀式。悪魔払いの火祭り」
「民間はどんどという」

【225】『楽し』
「季節がわりの日々これ全て楽しきかな」
なんて悟りきったりしちゃってね。

田舎では誰にも逢わずじまい、みんなと逢いたかったなぁ。
くらん○○にも行きたかったけど、漫画小屋で暮らしたような正月でした。
年末の伯父の死、あけての知人死、なんかめげてしまう。
明るい事はないのだろうか。
せめて歩句は軽く明るくしたいのだが 侭ならぬ。

【224】『知人』
「きみひとり 眠りしままに 逝きたもう 故郷は雪の白さと 春の寒さよ」 
「君ひとり 眠りのままに 旅たちぬ 宙(そら)舞う雪も 春を忘れじ」

【223】『根雪』 「歳こして 雪のねっこが あちこちに」
珍しく雪が残り、仙台は氷河期を迎えている。

【222】『雪句』
雪がこんなに残っている一月の仙台は久しぶりです。
たいして盛岡と変わらない風景に、改めて今年は寒くなるなるのかな、
暖冬のはずなのに軌道修正かなと思う。
正月の往復は大雪にみまわれ冷や汗ものだった。

「あおき影 ただ一面の 雪景色」
車輌のライトは届かず前から雪が向かってくるから困ってしまう、
こんな時も俳句を考えている自分がどこかにいのだから・・・・。

【221】『うつつ』
「初春の 日溜まり背負いて うとうとと」

【220】『春の海』
「志ほがまの 彩のしろさか 雪景色」
「海苔棚の 雪をせおいて 竿がたつ」
「雪のまう嶋の松笠 五大堂」

【219】『雪景色』
「まっ黒な空から、まっ白なこなゆき、
ライトに照らされチラチラと闇の風と戯れる仙台にしては珍しく積雪になった。
この雪に誘われるように、三十日に伯父が他界した。
伯父の葬儀は、正月あけの十五日になり、今日大晦日が火葬である。
死に生きはままならぬものである。
伯父は船員帽子が良く似合う海の男であった、
ハイライトを好みいつもくわえていた。又、松島が遠くなる。」
「かぜにまうゆきにさそわれて・・」という友人の曲「レテシア」を思い出す。
まだ仙台からでられないのです。

【218】『チラチラと』
「ガラス窓 仕事納めが 雪の華」

東京の後輩から 雪ふりとメールある 冬が「ごめん下さい」ってやって来た
雪のマントはキラキラ輝いて みせびらかしているんだ

【217】『五つ』
「五つねて ごじゅうごの 眼をさます」
「歳になるなぁ、来年は大笑いしてやるかぁー」

【216】『年末』
「良し悪しも 嗚呼とため息 暮れてゆく」

【215】『温もり』
『雨が降る この時期は雪にかわりそうな気配がするのだが、
仙台の気候はやはり盛岡とは幾分違いますね、
その仙台で寒さを感じてしまうこの頃』
「ぬくもりも 寒さをしのぐ 肌いとし」

「いつ もどる もうすぐ かえる また あえる」

【214】『夢のはざま』

「風がまく 橋の欄干まきぞえに 甲高い笛を吹くつづけ
両耳おさえて眼をつぶる 笛が夜空にまあがる
おいらも布団と一緒に 闇にまう」
「闇に舞う夢までとんで耳塞ぐ」昨日の夜は風のつよい日でしたね。

【213】『曇がいく風を呼ぶ』

「宮城野原から南にむかうと右手に仙台の街を挑める、
そして田圃の延長にビル群がある。
海岸線をはしるこの10号線が蒲生の新仙台港から南の亘理まで続いている。
道路から空などを見上げると曇が蔵王から海に向かい
とんで行くのが手にとるようにみえるんだ、とにかく楽しくなる道路なんだ」
「四方みて 空のうつろい 曇を呼ぶ」

【雲】山で感動的な出会いの雲はあるよね、
昔、摩周湖で山からこぼれる曇をみて感動しました。
平野で360度視野の閖上へ向う道路は、車をとめ、
サンルーフを開け放ち、また違った感じで、
うつろいを見る事ができるよ。

【212】『うつせみ』
「爽旦の 黄金に染めし 海しずか」
「世をおもう 我が身をうかせ 濁水(みず)を呑む」

なんだかんだ 大変じゃ
【記憶無く、我なき我、いらだち、組織の身勝手、腹立ち、苛立ちの辛抱、
たそがれ、夢の数々、掴めない、常はなし】

【211】『紅き華』
「宮城野の 風にかくれて 紅き華」

【210】『屈める/卑屈な自分』
「うごめくも こころ はじけて みをこがす」

【209】『しじま』
「陽がしずむ 茜なを おきざりにして 暫し和む 秋のしじま」
「そらの曇 たまには寝転び 秋けしき」

【爽旦-そうたん-】
爽旦とは夜明けとか早朝の意。爽涼もいい感じ。
「爽旦の 黄金に染めし 海しずか」
海の朝はいいもんだと詠んだが、最初は波しずかとした、
海のほうがひろがりがあると思う。
鳥がなこうが船が行こうが、この風景にはかなわない。

【208】『南瓜』
「四時半に 空も翳りて 煮る南瓜」
冷凍の輸入南瓜が手早くてつかってしまう。
昔食べた鉈切りの栗南瓜は甘く美味しかったなぁ。
天扶羅も良いなぁ。南瓜汁?

【207】『日溜り』
「硝子ごし 日溜り温(ぬく)し うで枕」
「ねまってる からだ全てを ぬくまって」

【206】『ならべ!』
「ならべ ならべ 全てならべ 列をみだすな
とにかく ならべ ぞろぞろと ただぞろぞろならべ」

【205】『通りと町』
仙台には 青葉通 広瀬通 定禅寺通 晩翠通
城に向かって東西に「縦町」、南北は「横町」
「立町」「大町」「肴町」「荒町」
伊達氏が米沢から移った時 共にきた御譜代町

「町めぐり ゆきかうひとも 風になる」

【204】『釧根平野』或は『根釧原野』
「遥かなる 釧路は遠く 冬便り」
「湿原に 風鳴りやまず 寒を呼ぶ」
「地を這いて まきあげし雪 頬痛し」
「往きし人 呼人(よびと)の浜は ゴメの群」

【203】『壱弐参(いろは)横丁』
「路地裏の かどをまがれば 風の街」
「暖簾ゆれ 呑んべい小路に 唄ながる」
「モノクロの 過去をひきずり 走馬灯」

【202】『かざぐるま』
「カラカラと めぐり輪廻の 風車」
「めぐりいく 誰がまわすか 風車」
「ひとつ積み 色とりどりに ふたつ積み」
「逝く者の 時はとまりぬ 風の舞う」

【201】『碧天-へきてん-』
「いきわたる 宮城野原に 秋麗(うらら)」
「碧空の みずえのごとく 閑かなり」

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『バタバタ』

『バタバタ』

「あれっ?」
「あれは何かしら」
「ねぇ、あれ見てみて、何かひっかかってバタバタしてるわ」
二階で、洗濯物を干していた妻は私を呼んだ土曜日の昼ちかく。
「なんかあったの?」

「公園の大きな木の上、枝になんか白いものがひっかかってのよ」
妻の指先をみるとバタバタともがいているものがある。
「なんだろね?洗濯物のシーツじゃないよね、
白鳥みたいだね、りつ子さん」
「はて?あんな大きな鳥はいないわよ」
「あんな木の上だと近くでも、根元からはみえないなぁ、
でも犬がうるさく吠えてるよ」
「絶対!洗濯物じゃあないわ、生き物よ」
「うーん、望遠鏡があるかな」
引き出しの奥からオペラ用の折たたみの双眼鏡をとりだした。
「なんかワクワクするわ」
「り・りつ子、ほら見てごらん」
「なんなの?あっ!口がタラコ、大きな目、黒い足」
「だいじな事を忘れてないか」
「頭に毛が三本、解ったわ!フフッ」
「○ちゃんだね」
「風に飛ばされて枝に絡まるなんてドジな奴は…」
「彼しかいないわ」
「助けに行こうぜ」
「…物干竿が必要よね 正ちゃん」
「おBA○♪」



FFの世界風 第弐話 『バタバタ』 了   九六
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『カミングアウト』

『カミングアウト』  

「先輩!カミングアウトして 僕らの世界へ来て下さいよ」

山本は紅潮させた顔のまま カウンターのとまり木の横で、
私の横顔にアルコールの含んだ息でまくしたてる。
「もともと こっちの世界の人なんですからぁ 一緒に唄いましょうよぅ」

つまり、カラオケでアニソン(アニメソング)を唄いあい 盛り上がろうという訳だ。
とにかく 一緒に懐かしがろうというのだ。
後輩の山本はとにかく この手の歌には滅法つよく どこで仕入れるのか 
皆が知らないメロディをソラで唄いはじめるのだ。

「君には敵わないよぅ エッ 又唄うのかい」
最近のカラオケは 種々多様化しているらしく 
オタク専用の聞いた事も見た事もないテーマ曲を集めたものがあるらしいのだ。
私が知らないだけで 合唱についていくのが精一杯なのだ。
確かに歳はそれほど離れていないにしても ここまでくると酔いがまわってくるのだ。
それに 背広の下に着込んでいる服が汗まみれでゴワゴワしてきた。

相槌をうつように 頷きながら、何故こいつは、こんなにも力強く唄い喋りまくるんだろう。
本当に元気な奴なんだと 思いつつ、
そろそろ演歌も聴きたいし 私の世代のポップスも歌いたい。
けど 別の意味で、私は内心ほくそ笑んだ。スコットランドの酒がからい。
もっと 薄い水割りにして欲しいものだ そう思いながら 
このままじゃ酔っ払いになっちまうと 思いはじめていた。

「だけど もう とっくに カミングアウトはしてるんだし もしかすると今夜も‥」
っと心に呟く。

この背広の中には○ーマークのタイツが 蒸れて暑く 汗だくである。
やはり 着込んでくるんじゃあなかったと反省をした。

正義の仕事は、今風の揉め事ばかりで、かなりストレスがたまってしまう。
昔、中年スーパーマンという漫画をみたような気もするし、
最近は映画のゼブラーマンも観たが、本当の事を言えば 
俺たち正義の味方の○ーマンだって疲れるんだ。
そうさぁ  君達は飲んでいたらいいさあ。
ほら、胸のバッチに 誰かが今夜も正義の味方○ーマンを、呼びつけているのだ。
立ち上がりながら 鞄の中の○ーマンのマスクを確認しながら
「じゃ 悪いけど お先するよ」
ぶうぶう 言う山本等 後輩達の罵りの声を聴きながら スナックの扉をあける。
夏の暑い空気が一気にタイツの中まで入り込んでくるのだ。

まあ、未練が残るが 、薄暗い路地裏に入り マントを首にゆわえて
マスクを被り、宙に翔びあがった。

さて 今夜の事件はなんなのだろうか‥。




FFの世界風 第壱話 『カミングアウト』 了   九六



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【歩句】548-550

【歩句】548-550

【550】『せかす』
「携帯の 目覚ましかろし 春の床」

【549】『喧騒』
「独り飽く 孤をもとめし 遊技場」
ここ何年もはパチンコを一切していない。
何故あんなに夢中になれたのか、いま思うと不思議な気分だなぁ。
とりつかれた あの頃に戻りたいと思わないが、
時折 遊技をしないまでも、
あの遊技場の騒音の中に孤独を求めてしまう自分がいる。

【548】『こち/春風』
「東風ふかば うねる茅波 穹のおと」
「穹のおと」と「穹怒る」‥っと
※『ならい』西北風
※『はえ』南風
ゴダールの映画にも風の題名がありましたよね。

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『あの唄がきこえる』

『あの唄がきこえる』


『あの唄が‥』
唄②

『まりりん』
唄③

『ブルーズ』
唄①

『ジャス』
唄④


九六
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【歩麿ayumaro】⑦『大団円』

【歩麿ayumaro】

⑦『大団円』


「困ったぞ」
ノアの顔が 突然くもった。
「どうしたの」
「百年も動いていなかったので 機械の調子がイマイチで‥」
「でっ!!どうなってるの?」
「コンピュターも反抗的なんだ フォフォフォ」
「笑ってる場合じゃないわ なんか 小説によくあるパターンよ」
「コンピューターの名前が悪かったかな 漢字で『春』って つけたんだ」
「『春』『ハル』?『はるぅ!!』『HAL』って もしかして‥‥嘘!」
「嗚呼 漢字の『春』じゃよ スプリングの春(はる)!」

「本当に不味いよ 磊鈿号に 次々と鳥達が群がって今にも落ちそうだよぅ」
ビーム ビーム 「敵ニ接着シタ 点火スル」 ビーム ビィィィム

「鳥の爆弾の点火スイッチが かってに入ったみたいだぞ」
「キケン、暴走 キケン ハル暴走 爆発スル トリ爆発スル ニゲロ タイヒ」

「ええい 持衰の俺(歩麿)が術で何とかしてみるぞ 氾船長!!」
『占穹術念波ーっ 一番!!』

その頃 氾船長は磊鈿号の操舵室で途方にくれていた。
「くっ 鳥達が コチコチ音を出し始めたぞ なんだこの鳥は!!」
フワァと船体が軽くなったような気がしたと思ったとたん
鳥が一斉に 空中楼閣ノアに向って飛び立った。
「助かったのかな  まさか今のは歩麿の占穹術?、
 やっぱり あの二人は 絶対に幽霊船にいるはずなんだ」

ノアは思わず歩麿に向って聞いた。
「歩麿 なにを念じたのだ?」
「磊鈿号を浮かして 爆弾鳥達を戻す事を 念じたよ」
ノアもクスコもチャイ麿も 思わず 顔を見合わせて唖然ととした。

「爆弾が戻ってくるぅぞ」
「みんな死んじゃうぞぉ」

「そう 失敗しちゃったのかな」
鳥爆弾は、磊鈿号から 戻る途中から爆発しはじめた。

ドドォォォン ズガガガーン ドドォォォーン
「みんなぁ 死んじゃうぞぅ」「ウワーッ」
『占穹術念波ーっ 弐番!!!!!』

空中楼閣は 急激に上昇をしはじめた
次に鳥達が離れはじめ 昼の花火のように綺麗な色で破裂した
あまりにも連続して破裂するものだから 百年も経っている飛行船は
ボロボロと崩れていった。

「どこにも逃げ場はないよぅ」
「私の気球も穴があいてるし せっかくいい男をみつけたのに‥」
「こりゃ あまりにもボロ船で なんともできないなぁ フォフォ」

『占穹術念波ーっ 参番!!』
というやいなや----

空中楼閣の横腹に壁を破り 突然飛び込んできたものがあった。
ドォドドォォォン バキバキバキーン ズルッ
なんと あの 磊鈿号であった。

「歩麿う 今 俺を呼んだだろう」
っと 氾船長が 操舵室から顔を出し大声でさけんだ。

「早く飛び乗れ 短時間は持衰が押さえてくれるぞ」
「船長ぅ」
「助かったわい」
「わ・わ・わたしの王子さまぁ」
氾は、老人と黒い皮のボンテージ着た女の子がいたので
びっくりしてしまった。
「何のこっちゃ 王子さまとは?」
「あ・歩麿ーぅ 早くのり移れ!!!!!ぇ」

‥と言うわけで 伝説の空中楼閣は 空中でバラバラとなり、
百年前の宝の不思議な機械群も空中で大爆発してしまいました。
だから 謎のメカは一切 残ってはいません‥  でも‥。

あれから一年経ちました。
現在の磊鈿号の乗組員はというと、持衰の僕(歩麿)とコックのチャイ麿、
謎の天才科学者ノア、氾ソロ船長と奥さんのクスコ(玖珠胡)さん
そして産まれたばかりの「磊麿(らいま)」がいるんだよ。
さぁて 又 冒険の旅に出発だぞ!

(完)

第二話は『地底の伏魔殿 pandemonium』の予定だけど どうするぅ?
「‥‥。」
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【歩麿ayumaro】⑥『謎のヘッドギア』

【歩麿ayumaro】

⑥『謎のヘッドギア』

「ねぇ ノアさん 他にも珍しいメカ(機械)があるのかしら」
「おやおや 君は興味があるんだね」
「それはもうすごく興味があるわ だってぇお宝なんですもの」
「宝ってなんだぁ」っとチャイ麿が口をはさんだ。

物質転送機や時間旅行機や その他 たくさんの秘められた科学機械が
研究開発され 過去に不思議なラボがあったらしい。

「君は持衰だって?」とノアが歩麿に言葉をかけた。
「半人前だけどなぁ 飛行船磊鈿号の持衰をしてるんだ」
「フォー、じゃあ これをしてご覧 」
ポケットから おかしな形の物を歩麿に渡した。

「スゲェ、かっこいいぞ ヘッドギアだぁ」
「音楽でも聞こえるのかなぁ」
「フォフォフォ…」

「あら、その頭にした機械はもしかすると簡易の念力増幅機じゃあないの?」
クスコの眼は輝いたまま 二人を見ていた。
「フイットするねぇ 歩麿ぅ」
「ちょっときついかな  後で貸してやるよチャイ麿に」

「このボロ飛行船内部はお宝の山ばっかりよね」
「持衰君!」ノアは髭をくねらせながら 咳をした。 ゴホン

「僕、歩麿(あゆまろ)って言うだ ノアさん宜しくね」
「さてっと そうか 歩麿 思ったことを ゆっくりと額の中心で映像化してごらん」
「ううーん ピッ 何か 白い靄(もや)の中に光がみえるよ」
「そうだ じゃあ ここの鉄屑を 風船と思ってごらん」
「‥‥っと」

鉄屑がズルズルと動き始めた。そして何かを形づくるように くっ付いた。
「フォフォフォ たいしたもんだのう」
力を抜くと 形が崩れて 音をたてて 床に落ちた。
「スゲェーェェェェ 歩麿ぅ 鉄塊が動いたぞ」

そのとき
ウーム、ウーム、ウーム、
警告の赤色灯が回転を始め 警報が部屋いっぱいに響いた。
「なんか これだけ古臭いぞぉ」
「何かが この船に近づいているぞ」

ノアは声でどこかに命令し指示した。
「空間モニターをだせ!」ビュウーム!シュウ シュウ
「外部センサー発動、対攻撃装置作動」
「外部ヨリ、接近中、注意シロ、危険、キケン…キケン 敵」
「バード攻撃!開始用意」
「拡大モニター表示シマス」

突然 空間に大きな画面のモニターが現れて外の敵を写しだした。
「あれっ!磊鈿号だ」
「鳥の攻撃にタジタジしているぞ だけど氾船長は 銃撃戦が得意だから大丈夫さぁ」
「鳥を かなり撃ち落としているぞ、きっと僕らを心配して来たんだ」
「氾船長が必死で 闘っているぞ」

「モット顔ヲ拡大シテ、敵ヲ確認スル‥」ビュウーム パフ!!
「氾船長の大きな顔だ!」
「君達の仲間なのかい?」
「ノアさん 僕等の船の氾船長なんだよ」

「良い男だわ♪」
「エッ」
「私の好みのタイプなのよ」って クスコは‥‥。 

(つづく)
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九六綺譚『階段』

九六綺譚『階段』

「おい!」と薄暗い廊下で呼びとめられた。

ここは由緒ある昔ながらの温泉宿である。
次から次と部屋を継足したもんだから一度はいると
迷路のように堂々巡りしたり、行き止まりだったり 
とにかく 変な宿と聞いていた。

「お前さん どこに行くつもりかい?」
「えっ、なんか問題でもあるのかな この廊下を先までいくつもりだけどぉな」
「この廊下は行き止まりだよ まぁ いりくんでいて判らないだろうよ」
「それは ご親切に有難うございます」
「いえいえ では…やはり 行きなさるか その先を‥」

「はい、しかしながら この廊下の先に用がありましてなぁ」
「そうなんですか…すると貴方も その方面の方なんですね」
「えっ!なにか意味があるんですか」
「いえなに 数日ばかり前にも その廊下を入っていった御仁がいらしてなぁ‥」
「ほぉう それでどうなりました?」
「それっきりでさぁ」
「はい?」
「へへっ 帰ってこないって話ですよ」

「どんな方でしたかなぁ」
「そりゃあ 凄い別嬪、別嬪たぁ死語ですな とにかくいい女でしたよ」
「あたしゃあ その女から手紙をもらったんですよ」
ガサコソと内ポケットから 手紙を取り出し
「みてごらんなさい 大事な用事があるから御出でくださいとね」
「ほーっ どれどれ ふーん」
「ねっ この迷路みたいな温泉宿の地図まで書いてますでしょう」
「あんた やめなさい 行くのをやめた方がいいですよ」
「あんたも失礼な方だねぇ 呼ばれて来たのに止めろって言われてもねぇ」
「見てごらんなさい この手紙 新聞のチラシじぁないですか」
「えっ 嘘でしょう 冗談は止めてくださいよ あれれ本当だ」
つき返えされた封書の中味は、
赤いインクで印刷されたどこかの店のチラシだった。

「あれれ どうしたことか 先刻(さっき)まで みてたんですよ」
「今時 狐や狸に化かされたとは思わないが おかしな人ですね」
「そうか 判った お前がすり替えたんだろう 図太いやつだ」
「馬鹿な なんで私が お前さんの手紙をすりかえる必要があるんだい」
「いいや 私でなけりゃ ここにはお前しかいないぞ」
「ハハハっ 笑っちゃうね でもね教えてあげようね」
「何を‥」
「実はね 私も 呼ばれて来たんだよ」
「あんたもぉ?」
「はいっ あたしは廊下の奥までいきましたよ すると階段がありましてなぁ‥」
「階段があるっとね」ゴクリと唾を呑みこむ。

「そう 階段をあがると 又階段 何度も階段があるんですなぁ」
「そりゃあ おかしいぞ ここの温泉は二階建てですよ」
「そうなんですよ」
「それでぇ?」
「さのうち 昇り疲れて降りようかと思ったら 上からねぇ‥」
「はい!」
「う・うえ・上から 降りてきたんです」
「だ・誰が で・ですかぁ」
「私と同じ顔の男がねぇ 降りてきたんです」
「何でだよ 双子だったのかい?」
「違いますよ ほら私の顔をよくみてごらんなさい‥」
「うひゃあーーーあ」
その男の顔は 自分の顔と同じだった。


玄関先で 温泉宿の主人が 客と話をしていた。
「いやぁ 実は この前知り合った女の方から手紙を頂いてしまってね」
「そうなんですか そうゆうお客さまが結構いらっしゃるんですよ」
「そうなんですか」
「はい 宿代は先払いになっておりますから」っと笑みをうかべた。

それから サービスと言ってはなんですが 実は‥
内には出るんですよ あれが‥ まあ お楽しみください ヘヘヘっ」
二笑館の主人は隠微に笑ったのである。

(了)

二笑亭を題材に書きたかったのだけど‥
階段と怪談を引っ掛けた訳ではない  っと隠微に‥



物部黒彦
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『歩句集-轍』150-200

『歩句集-轍』150-200



【200】『牡蠣くらう』

「生牡蠣食べた ペロリと喉をすりぬけた
殻牡蠣 焼いて食べた プックリした牡蠣食べた 
海の雫を飲み込んだ
牡蠣鍋たべた 山海を集めて 煮込んだ 
フウフウ アチチと食べた
残った牡蠣は フライにしよう それでも残ったら
フライを卵でとじてみよう」

【199】『柿の彩』
「絲つなぎ 日和あつめて 緋き柿」
「葉をちらし あかき渋柿 空飾る」

【198】『あき日和』
「なにもなく 日和あつめて ほし布団」
「山積みに 熟れた林檎の 秋日和」
「銀杏の 実を跳びこえて あさの道」

【197】『辿る』
「知らぬ街 秋を訪ねし 地図辿る」

【196】『移ろう-ウツロウ-』

私は元々仙台の出なんですね
祖父は仙台の北とか、母方は松島で、
親戚は仙台周辺に多く住んでいます
宮城・福島に多くあり、一ノ関は昔は田村藩といい伊達藩の属国でした。
藩は元々相馬の南の庄の出身だった。
伝説の世界になってしまいます。
安倍氏との戦いや 藤原一族のことなど面白い話
が伝説になって各地に残っています。調べると楽しくなります。

「かぜゆきて うつろう秋の 化粧かな」

【195】『たおやかなり』
「茜に染めし西方の太白山は藍色に後光を背負いて黙したる」

【194】『芭蕉考/芭蕉路/門人との旅』

「野を千里 北の曽良往く 芭蕉の葉」
言葉遊びですが、門人の千里(ちり)と曽良(そら)を伴いて、
関西や東北・北陸へ創作の旅をした。
『野ざらし紀行』、西行を辿る『奥の細道』など数ヶ月の旅をする
「旅辿り 山郷けわし 葩卉(はき)のいろ」

「菱葩」葩卉(はき)
「ヒシハナビラ」。
漢和辞典には「葩卉」とあって、ハキとよみ、美しい花が咲く草とあ
る。「葩」は白い花、ぱっと咲いた花、はなやかなさまをいう。


【193】『濡・滴・滲』
「秋ふかし 米を背負いて 妻きたる」

10Kgの新米を夫と息子に食べさせたくて、
彼女はナップサックに詰め込み、田舎から街にやって来た。
ここで買えばすむのだけど、
優しい言葉をかけてやれない自分が疎(うと)ましい。

「まど濡らす あめの滴に 滲むいろ」

【192】『くろすろーど』

秋が四つ角に立っている。私はおもわずぺコリと会釈をした。
秋も照れているのか恥ずかしそうに顔を赤らめて頭をふかぶかと下げた。
「やあ 久しぶりだね」
「ハイ!夏を追って南に行く途中だから」
「じゃあ 大変だね」
「いやぁ毎年の事だから 慣れちゃってね」
「うん また面白い話を聴きたいなぁ」
「あっごめん!今日はあまり時間がないんだ もう行かないと 本当にゴメン」
「そっかじゃあ又ね」
「じゃあ」と言って風と一緒に旅立った。

【191】『松島や』
法事のために松島へ行きました、
時間が少しばかりあったので瑞巌寺のなかを歩く。
しばし観光客にまぎれて風を楽しんだ。
久しぶりに円通院を訪れてみたが綺麗すぎる印象をうけた。
「誰もみな 過去をのぼりて 秋のしる」

【190】『円通院あたり』
「風わたる 陽のこぼれしは 木々の院」
「路地をゆく 三聖堂の あき衣」

【189】【芭焦】【白河の関】

「風流の初めや奥の田植歌」
芭焦は後で白河の関周辺をひとにきかれて即興で、詠んだとかいてある。
聴きなれない田植え唄が聞こえてきたのだろう。
一度は訪ねてみたい福島の場所、伊達の大木戸、浅香山(安積山)、
文知摺石、黒塚など、三春は梅、桜、桃が咲くところの意味らしい、
田村の荘は坂上の荘園などである。
来年は花見から行ってみるかな

【188】『くもり硝子』
「茶をすする 湯気のむこうに 秋の木々」

【187】『霜月』
「しずみゆく 雲に隠れし 夕の闇」
「何くらおうか こころみつるまで なにくった」
「つきあいし われの言の葉 両刃あり」
「日を綴る 取り上げられし わがこころ」

【186】『よどみ①』-原作風-
「複雑に絡みあい堂々巡りの歪んだ時が存在する いまそこに私はいる」

【185】『すぎさりし日々』

【R--メール】ギャラリーSで、
六月に亡くなられた杉村英一先生を偲ぶ会が行われました。
だじゃれの大好きな、楽しい方でした。
マンガ展にも参加いただいておりました。
5年ほどのおつきあいでしたが、亡くなられて
ぽかんとした気持ちが続きました。

【九六】深いつきあいがあった訳ではないが、
マンガ展の打ち上げでお会いしましたね。
ひとの良さそうな暖かい感じがしました。
そうですか亡くなったんですか。「んーん 残念」

「逝くひとの 想い出 かたり こころ翔ぶ」

【184】『のむうつかうって言うじゃない』

「もっきり一杯で肴をつまむ」
「鮭もり 話題も豊富 夜もふけて 
歌って踊る OBの会」

【183】『ゆきてかえらず』
「冠雪の 岩手片富士 便りのせ」
「駆け巡る 雪の知らせを 風のまち」
「季節のかわりめは やけに増幅器が淋しさをつのらせる」

【182】『すぎさりし日々』
「過ぎし日の 淋しさつのる ともうかぶ」
「受話器とり いまは通じぬ 時とまる」
「後でかけるよと 名詩の裏に書きたる電話番号
時は過ぎ かすれてしまいみえず 
こころも摺り切れてしまいそうだ」

【181】『絵を描く』
「パソコンじゃどう見えるかな‥へただね」

【180】『逢う秋に』
「秋ごろも 暫しの時を 飾りたる」
「彩(いろど)りは 仙台の杜を うめつくす」

【179】『タイフーン-一方的な会話を-』

「あれだけ騒いで行っちまっただよ」
「昔の日活の大スターみたいな台風野郎で ごあんすた」
「そういえば 口笛が似合う いかれた ナイスガイであんした」
「今の言葉で言えば イケメンじゃなく いい奴(ひと)でもなく
兄貴って感じだけど わがっかなぁ」

「話変わるけど なまった言葉で最近きになるコメディアンが
いるっとねぇ」
「自虐的な奴でね ヒロシって言ってたなぁ」

「皆様 台風は いかがでしたか?」

【178】『拝啓台風さま』
「台風の巡りあわせの よい年は 何があるのかな」
「翔んでゆけ ついでに俺も もっていけ」
「あしたくるってさ なんか 菓子でも持参かな」
「おいおい 呼んでないよと ひとつ眼が ねまってる」

【177】『愛宕神社の秋』
「成瀬川 秋風嬉し愛宕いく」
「広瀬川 愛宕の橋に 秋と逢う」
「山門に天狗を呼びて 愛宕山」

【176】『めぐる秋』
「わがままも かわらぬままに 秋の五十」
「わがままも かわらぬままに 五十みち」
「いくつもの秋をなぞりて常ならむ」

【175】『寒い』
「朝冷えにコムラ返りの痛みくる」
「寒いぞ なんだ この足冷えは 昔のキズがずいて 痛みだす」

【174】【きのこサンバ】

「シーン」

「ぴーーっ」
「ぴーぴーっ」
「どどんがぴー」」
「どんどんぴーぴー」「どどんがぴー」
「かんかんこん」
「きんきんこん」
「こんちきちん」
「き・の・こ のこ のこ きのこ・のこ(ソレソレ)」
「ぶな乃しめじ(ハァ) まいたっけ」
「えのきだっけ(ハァ)まっしゅるーむ」
「しいたっけ ほうきだけ えーりんぎ」
「ならッたけ あみーゴ オなめぇこぉ」
「きんたけ ぎんたけ まったっけぇ」
「ひらたけ きくらげ ほんしめぇじぃ」
「きのっこ きのこ きのこっこ きのこ きのこのこ」
「森さ いこう 森最高!
山さ いこう 山最高!
きのこのやま もり くさのかげ(ソレソレ)♪」
「かんかんこん」
「きんきんこん」
「どんどんぴーぴー」「どどんがぴー」
「トリフッ」
「ぴーっ」

「シーン」
「らくよう ぼりっ オッふくろたっけぇ」

「シーン」
※あとは同じに歌う

【173-】『やまい路』
「ほおけたる 悩み苦楽も 過去にすて」
「院詣で 病抱えて 五十路」
「はなみずを すすりて薬 探すたな」

【172】『あきいろ』
「なが雨に あきの衣は 着せられず」

【171】『繰れる秋』
「僅かなる 古米を炊いて 秋暮れる」
「おちゃわんに 新米もりて 艶をみろ」
「秋刀魚買い 生で 焼いて 煮込んでも 
  フライも すりみも また美味し」

【170】『絲のさき』
「夢かたる 手繰(たぐ)る絲さえ かろやかに」

【169】『秋る』  
「裾濡らす 秋の長雨 はな桔梗」
「利府の郷 熟れたる梨に 秋盛る」
「甲高く 籠の梨売り 利府娘」

【168】『さとりさとられ』  
「身はどこに 気づき気づかされ 悟りかな」

●【嗚呼】
「やる気なし する気もなにも ただ気にかかる」

●【さとり】
「身はてどこに 気づき気づかされ 悟りかな」
自分で「気づく」のが悟りなのか、
全てを委(ゆだ)ね 「気づかされてた」事なのか
さて 煩悩は夢なのか。

●【痛みあり】
「いつっう」と痛みが走る
久しぶりの腰痛の始まりだ。
背伸びをするが痛みは治まらない
困ってしまう

「あれこれと(腰痛の) 理由(わけ)を探して 腹なでる」
結局、痩せねば治らない。

●【亘理】歩句の足袋

突然に車で南下 阿武隈の大河を渡ると そこは亘理。
何時もなら通過するのだが 今日はとにかく 
亘理の街をチョットだけ散策してみよう

この前 気ままに 【村田町】を訪問探索してみた。
ちょうど祭りをやっていて 玉蜀黍をかじりながら散歩気分
土蔵の町は雨上がりで とてもいい感じの雰囲気
石畳を探索しているとギターの音が流れてきた
それは 八木山合奏団の連中のライブ
R&K(黒津隆二と佐々木和司)の二人組ユニット
曲目はアルバム『順光』から数曲
蔵の中で演奏して 客は庭での聴いている なかなかいい

「ひとあめも 蔵また蔵の 石畳」
「支倉の 時はすぎゆく やま静か」村田より支倉へ走る。
笹谷街道と南は白石そして江戸への中間地点として栄えたらしい
「磨崖仏 蝉聨(せんれん)の路 たどりつく」
「白鳥の 社(やしろ)を訪ね 蛇の藤」
沢の磨崖仏、そして白鳥神社を拝観する。

これにアジをしめた訳ではないが、今回は亘理の町に突然きてしまった
田舎にいた時から この名前『亘理』は気になっていた
藤原経清が支配した土地である 
その後の伊達支配 なかなかの歴史の街道町である
昔は『日理』で わたりといったらしい(郷土資料館で知る)
旧街道の東街道は南北 山手をはしり 
六号線と重なったりしている
三十三間堂官衙遺跡を観ようとして迷う
田沢岩地蔵を観たかったので東街道を通り山手からまわる
岩肌が阿武隈河に突き出ている
階段を下っていけば 磨崖仏が、
紫の花はしぼみ 藤の蔦に囲まれてあった

驚いた事は、荒浜から亘理駅に向かうと城がみえる
駅舎の隣にある(?)或いは駅に連なる悠里館(郷土資料館、図書館)が 
城の形をしていたのだ。「オオ!凄い 駅が城だ」
駅に車をおき 展望台(天守閣)までいき 資料館を見学
図書館があるため 女学生が多くいた 不思議な建物だ

「とうとうと 阿武隈川に あきを釣る」
「枯れ藤の 仏をつつむ 岩地蔵」
「いにしえの 亘理めぐりて 東みち」


【167】「イチロ」

イちばんだ
チからがはいる
ロんぐらん

   すばらしイ
きろくをきゃっチ
   すごいだロ

    だイりーぐ
せかいいチだよ
  だいきロく

イいきろく
チじょうのほしは
ロんよりも

     うつくしイ
へんきゅうののチ
    ないやごロ

  さイおおし
いのチのみなもと
 かロんぜず


【166】「さらさらと」
『閑さを ふと眼で聴く 夜の雨』
細かい雨は音もなく、深夜に窓から街灯を眺めれば
灯りに粉のような雨が光をうけ 反射している
雨音は聴こえないが さらさらとぼんやりと 眼に写る

【165】「ざわわ」と風
「ざわわって 風の音だよね 森山さん」
「ざんざんざざぁーんって 賢治ふうだしね」
「ごうごう」「びゅうびゅう」なんて 強すぎるる
「さやさや」「そよそよ」「ぴいぷう」なんてこだわらず
「ぴーぴーぴぃー」虎狩笛かな それともあの歌手かな
でも「ざわわ」にはかなわない
「ざわざわ」からきたのかな
それとも「ざわめく」かな
「ひゅるるーる」もいいな 捨て難いぞ

『届くかな 頬膨らませ 旋風(かぜ)便り』

【164】『広瀬川芋子汁』
「さそわれし 芋子汁の 湯気がたつ」

【163】『田代磨崖仏』 
「阿武隈の 枯藤かぶりて 岩地蔵」
「いにしえの 亘理めぐりて ひがし道」
「とうとうと 阿武隈川に あきを釣る」
「枯れ藤の 仏をつつむ 岩地蔵」
「いにしえの 亘理めぐりて 東みち」

【162】「妻来る--」

単身赴任も長くなった。
時折 妻が仙台に 掃除がてらやってくる。
「-----感謝!」と言葉に書けば
甘菓子ごとく溶けてしまうのである

「気もそぞろ バスを乗り継ぎ 妻来(きた)る」

小鉢にもられた煮付けが テーブルにのる
「煮つけたる 蓮根のあな 味もなし」
まともに書くと照れるが 
最初は「--味もなし」ではなく「--妻のあい」となっていた
いまさら 愛とかじゃないが 
なにもない 蓮根(レンコン)の孔が 気にいった

久しぶりに、妻のつくった煮つけの 蓮根をたべたので

蓮根やドーナッツは孔があるが、あの穴は
つくるひとの愛情が入っていると 誰かに聞いた事がある。
確かにコックは 料理を、美味しくするにはかき混ぜるときに
手とヘラをやすまずに動かしながら
鍋とかフライパンに魔法ごとく語りかけるらしい、
『旨くなれ』ってね。

蓮根で想い出した。
黄色くて辛い【辛子蓮根】を 
九州熊本で小さな製造店で食べた記憶がある。
確か新婚旅行だったんだ。
二人で出来上がりを 「旨い旨い」と試食を食べたっけ

「想い出は 季節をかさね よりそいて ふたりであゆむ ニ十五の年」
へただなぁ、あまりにも「♪」だよね
てらいもなく

「秋の夜は 妻と二人の 無駄話し」

【161】『蓮根の煮付』
「煮つけたる 蓮根のあな 妻のあい」
まともに書くと照れるじゃあないか。
「焼肉の 煙が囲む 家族いる」

【160】『妻きたる』
「気もそぞろ バスを乗り継ぎ 妻が来る」
単身赴任も○年になる、
時折 妻が新幹線で掃除がてらやってくる。
   「-----感謝!」

●【アリス】
【96】「夢うさぎ 落ちろよ落ちろ 上か下」
【0】「うえをみて じめんがあれば それはした」
【96】「宙を舞ういろんな物がダンスする」
「不思議なる 鏡をぬけて 紅い薔薇」
【0】「むこうには かがみのせかい はんせかい」
【96】「湾曲の鏡世界は伸び縮み」
「白薔薇と 白い兎と しろの王」
【0】「しろうさぎ めのあかさにも つきのしろ」
【96】「紅薔薇緋薔薇 赤薔薇絳薔薇 朱薔薇赫々」
「飲んでみて のびろともっと 呑み薬」
【0】「ありすよりも ちぢんでみるよ ありのよう」
【96】「伸び縮み一度にかじる茸の粉」
「ゆめ出口 覚めても落ちる 時うさぎ」
【0】「ゆめさめて もういちどみる ゆめふしぎ」
【96】「終わりから不思議な国はまた開始」
「ありすは アリス ありすの夢 覚めはしない アリスの不思議」
【0】「ひとけない ながいてーぶる ごごのおちゃ」
【96】「帽子屋と三月兎とヤマネが飲む紅茶は物凄く熱いアイスティー
【0】「なんでもないひそれはそれうれしいひ」
【96】「ぬっちまえ ましろいものは あかくなれ」

【159】『曼珠沙華』
「秋空に 眩いばかり 曼珠沙華」
「遠くから 我みてるよな 彼岸華」
「風もなく 時とどまりて 華彼岸」
「この華を 彼岸の旅路 見知り人」
「去りしもの おもいで欠片 曼珠沙華」

●【S氏/返歌】
「一人旅 日差し強くも 鰯雲 八月去りて 人影もなし」
「台風で 清流濁りし 四万十に なおも竿さす 釣り人一人」

【157】『ぽつん』 
「ひとり旅 秋曇さそい 偏路みち」

【158】『北国の宙』
「秋空に 離れし母の しらが曇」

【157】『土産話し』
「旅帰り 土産話しと 秋がきて」

【156】『アリスありす』
「夢うさぎ 落ちろよ落ちろ 上か下」
「不思議なる 鏡をぬけて 紅い薔薇」
「白薔薇と 白い兎と しろの王」
「飲んでみて のびろともっと 呑み薬」
「ゆめ出口 覚めても落ちる 時うさぎ」
「ありすは アリス ありすの夢 覚めはしない アリスの不思議」

【155】『歩句』
 【152-】『風もなく 波さえたたぬ 月の海』からイメージを映してみる。
 【155変化】「閑さに 舟は過(よ)ぎりて 月を裂く」まだ風景だ。
 【●】「波ひかる 月をうつして 風戦ぐ」時間が動きだすかな。
 【●】「夜を釣り 海月ひねもす 時ゆだね」
 【●】「名も知らず 時のとまれし 闇海月」漫画風かな。
 「海は空を呑みこみ 悲しいにくれた 空は海に抱かれていた
 そんな遠い過去の記憶は波のひだに蓄えられ
 風に振動して永遠の音色をかもしだす」

【●】【W氏】
尊敬する先輩で上司だった人の送別会だったそうですね。
会社を辞めて 学校の校長になる人かな

【W氏/運動会】
逃げ出しの場合『拡声器空より降れり運動会』
【九六】
遠い場合『爽やかな かぜにのせたり 拡声器』
近い場合『拡声器 運動会は いま盛り』

【●】『からっと』
からっと晴れた
唐揚げみたいな日
仕事場の窓から
太陽光線が くっきりと影をみせつけている景色を
左斜めにみて確認する
夏の復活だ 太陽が輝いている
とりあえず今日だけは太陽の自由にさせてやるか っと思った

【●】【W氏】
『宙に靴 蝙蝠誘ふ 子供居て』
『歓声に 昔の子かと 訝しむ』

【●】【訝る】いぶかる、あやしむ、「でむかえる」「疑う」の意
「我が路の訝るばかり野辺のはな」

【154】
灰色の空
遠く遥かをみる
山々の狭間を探す
仄かに かすみて
鉄塔は姿を隠し
宮城野原は
灰色の世界に
塗りこめられる
ただ 芒の穂が
風に戦ぐ

【153】
「ブランコの おとに委ねし 蹴りあげる 宙に舞いせし 秋茜」
【152】
「風もなく 波さえたたぬ 月の海」
「高台の 見下したる 松 島の影」
【152】
「風もなく 波さえたたぬ 夜の海」

【●】『華の路/春の彼岸』(※)
「みちのくの色鮮やかに削り花」
「伊達路は赤青黄色彼岸花」
「フジ棚の 淡紫に 飾りたる」

【151】
「雨風と 闇のざわめき 眼をとじる」
外は嵐、ざわめきを子守り唄ごとく 布団を被る。

【150】
「夢はてぬ 八月の空 筆をとる」
「八月の みはてぬ宙高き曇」
又、マンガを描きはじめました。
年にひと作になりましたが、
今後も若い人と もっと遊びたいと思いますね。
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【歩句】544-547

【歩句】544-547
【547】『ひだまり』
「土曜日の 惚けたる空 ただ眺む」

【546】『七北田川』
「とけいでし 泉岳より 温むかわ」

【545】『川端』
「ながめれば はるを待ち伏せ 土手さくら」

【544】『洗濯竿』
「バタバタと 白きワイシャツ 春一番」
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【漫画の蟲】2006/03/09版

【漫画の蟲】2006/03/09版

とにかく 次から次とみていく中から これはという漫画をアップ

【●】『彼岸島⑬』松本光司 講談社
   ※吸血鬼と鬼たちが怖いぞ!
   これからの展開が ややよめそうだが‥力勝負かな

【●】『planet7-プラネットセブン-①②』竹谷州史 アスペクト(コミックビーム)
   ※線の太さがすきだぞ さて他の作品も紹介しておこう。
『Astral Project 月の光』①②
『 皆殺しのマリア 』①②③
『 LAZREZ』①②③

【●】『マエストロ MAESTRO ①』さそうあきら  双葉社
   ※すごい!今回のお奨めです。「のだめ‥‥」も好きだが、
   「神童」の作者が描く 音楽の世界。マエストロとは‥大音楽家

【●】『雨宮雪氷』津野裕子 青林堂 
   ※これまたベスト ぜひ‥ このては ハマル。


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九六

Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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