九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

【蔵書の旅】『蝋燭で乱歩をよむ…』(S12-1月号付録)

【蔵書の旅】『蝋燭で乱歩をよむ…』(キング付録短編小説傑作集)

友人の駱駝氏から

子供の頃は
確かに停電が多かった。
蝋燭の火で江戸川乱歩の小説を
読んだりもした。
風の強い日は栗がトタン屋根に落ちる音を
聞きながら、電気が点くのを待った。

という書き込みがありました。
厚い表紙の少年少女版でしょうか

そんな訳で…
今回は

ら・ん・ぽ ですね
それも『人間椅子』(キング版)

キング付録短編小説傑作集01-S12-01-キング付録短編小説傑作集10

キング付録短編小説傑作集08

キング付録短編小説傑作集04-キング付録短編小説傑作集05-キング付録短編小説傑作集02

漫画の予告も載せておきますぞ
キング付録短編小説傑作集09
てなことで
今夜は眠れぬ夜をお過ごしください。
椅子が…イスが…泣いている。



少年探偵団BDバッチ00 みつけたかい?

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【蔵書の旅】『科学の友』(1948-3月号)

【蔵書の旅】『科学の友』(1948-3月号)

久しぶりに蔵書蔵を探索する。
1948年の科学の友を取り出しページを捲る
ロボットのページ…小松崎茂とある。
なにか物足りない気分だが、間違いなく彼の挿絵です

科学の友01-科学の友07

科学の友08
大好きな小松崎氏の絵。いいなぁ
次に昨今 各地で建設中の風力発電のコーナー
科学の友10-科学の友11-科学の友12
そういえば、この頃は停電は当たり前の時代だった。でもそれが当然のように暮らしていた。
今が完璧すぎるのだろうか。以前テレビでどこかの国は停電が今でも当たり前なのだそうで、住民は騒ぐこともないあっけらかんの会話をしていた。たった3日の停電を経験したばかりだったが大切さは身に染みた。特にオール電化のわが家は寒さも食事もすべてがとまったのだからたまらない。テェーブルガスで土鍋で米を炊く。蝋燭の光で暮らす不安な気分とどこかしら懐かしさが入り混じってキャンプに来たような雰囲気もあった。
1948年にも風力発電を特集していることをみて、そんなに変わっていない時代性を思った。

更に特集は『鍵』である。そういえば田舎は施錠に無頓着だったなぁ。東京じゃあ考えられぬ必需品なのだ。確かどこかに鍵の博物館があつたはずだよね。
つぎが道路の開発特集だがこの計画が今も続いているんだね。
たまにはこんな古い雑誌を捲ってみては思い返す…。

科学の友05-科学の友06-科学の友09


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【蔵書の旅】『漫画春秋』(明治43年) 其の弐

【蔵書の旅】『漫画春秋』(明治43年) 其の弐

今回購入した時点で手にとってみれる状態ではなかった。
いつもの通り 和紙と膠 ピンセット カッターナイフ 鋏 他多々

問題は背表紙である。前の所有者が補修したらしく、3分のⅠに変色した紙が貼られてある。
無理に剥がすと本体を傷つけることになる。刷毛にて水分を加えたが長い年月の故に無理だと判断し中断した。

この古紙に半分隠れている筆の文字は以前の所有者の名前だろう。
やまふさ…山と房は判るが下の二文字は名前だろう。
この漫画春秋には、句集ホトトギスに縁がある方が多く、子規をはじめ当の漱石の句まである。そして俳画として
小川芋銭、岡本月村などがいる。子規が俳句と画の組み合わせを勧めたという記憶と木曜倶楽部なる漱石山房をたしてみた。まあ、このような思索の旅は蔵書の旅のいいところであります。
山房は漱石のことかな、ほかに山房と名乗る方もいらっしゃいます。
なんか推理小説が一冊できそうだ。
小川芋銭 漫画春秋0050 (1)-小川芋銭 漫画春秋0050 (2)


机上の思索は実に愉しい。

芋銭とおもわれる絵もあって
小川芋銭 漫画春秋06-小川芋銭 漫画春秋06-02
実に飄々とした姿が描かれている。

次は 子規の俳句がたくさんあり、
小川芋銭 漫画春秋07
ゑは△△△です。

夏目漱石の句が一首あります。
小川芋銭 漫画春秋22


この本の予告と奥付を最後に紹介します。
小川芋銭 漫画春秋88-小川芋銭 漫画春秋87

俳句を今回はのせませんでした。
でも明治の三位一体の精神が灯り、俳句とゑが合体してきたともいえる一冊でした。



九六

これを売って下さった御方に感謝します。
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【蔵書の旅】『漫画春秋』(明治43年) 其の壱

【蔵書の旅】『漫画春秋』(明治43年) 其の壱


表紙001(表紙 山田 實)
和紙にて補修しました。この後背表紙をつける予定


『漫画春秋』という本を探していたのではなかった。
本当は『草汁漫画』と『漫画百趣』が目的であった。ところが小川芋銭は『漫画春秋』という本にのっているのがわかり求めることとなった。
おそらくであるが『漫画百趣』が日高有倫堂から出版され再販をかさねていたと思われる。当時の値段が50銭で送料8銭の本は百の俳句が掲載されていた。それに31趣を加筆したものが『漫画春秋』ではないかと推察した。
『漫画春秋』の値段は60銭と同じ8銭の送料である。定価からみると10銭のひらきがあります。
しかし『漫画百趣』を確認していないのでなんともいえないが、載せている俳人と挿絵画家はそうそうたる明治の御方達なのには驚く。
まずはちょっとみてみよう。

小川芋銭 漫画春秋03小川芋銭 漫画春秋04-01小川芋銭 漫画春秋04-02
①(山田 實) ②③(小川芋銭) 


【●】『春秋漫画』(明治43年7月15日発行)
定価.六十銭.送料.八銭 発売所.日高有倫堂 編集.鹿島桜巷
 
表紙  「泥棒猫」(山田 實)
包紙  「仁和寺の故事」(山田 實)--喪失
みかえし「浮世又平」(山田 實)

小序   鹿島桜巷

1.「おばさん」(小川芋銭)
2.「犬公方」(小川芋銭)
3.「太郎殿の犬」(小川芋銭)
4.「田舎の新年」(小川芋銭)
5.「業平餅」【櫻巷】(△△△)
6.「新年雪」(高橋廣湖)
7.「犬ころ」【櫻巷】(荒木十畝)
8.「亀戸」(△△△)GAMO
9.「人日」【櫻巷】【四方太】(小川芋銭)
10.「鶏合」【花笠】(山田 寛)【花笠】

11.「山眠る」【櫻巷】(小川芋銭)
12.「梅の下影」【櫻巷】(小川芋銭)
13.「大川の梅」【櫻巷】(岡本月村)
14.「春の温泉」(斎藤五百枝)--後に漫画少年の表紙絵も手掛けております
15.「春のながめ」【麥人】(斎藤五百枝)【麥人】
16.「駅路の春」【花笠】(小杉未醒)【花笠】
17.「田家の梅」(小川芋銭)
18.「天神の梅」(岡本月村)
19.「梅の渡」(山田 實)
20.「草の芽」(斎藤五百枝)

21.「猫の恋」【几】(△△△)【几】
22.「社日」【青々】(小川芋銭)【青々】
23.「甲板の春」(斎藤五百枝)
24.「春の灯」【櫻巷】(斎藤五百枝)
25.「野火」【櫻巷】(小川芋銭)
26.「島影」【櫻巷】(小川芋銭)
27.「春光」(斎藤五百枝)
28.「廓の梅」【櫻巷】(岡本月村)
29.「海辺の春」【蕪村】(斎藤五百枝)【蕪村】
30.「草の芽」【櫻巷】(小杉未醒)

31.「光琳の梅」【櫻巷】(岡本月村)
32.「地引網」(小杉未醒)
33.「春光浅」【召波】(△△△)【召波】
34.「社頭の梅」【墨水】(岡本月村)【墨水】
35.「遠乗」(小川芋銭)
36.「春暖」【櫻巷】(斎藤五百枝)
37.「雑司ヶ谷」【櫻巷】(斎藤五百枝)
38.「砂上の詩」【櫻巷】(小川芋銭)
39.「枯葉」(小川芋銭)
40.「木を植る」【櫻巷】(小川芋銭)

41.「白酒売」【櫻巷】(小川芋銭)
42.「病起」【櫻巷】(小川芋銭)
43.「雉小屋」【櫻巷】(小川芋銭)
44.「摘草」【子規】(斎藤五百枝)【子規】
45.「機織」【俗謡子】(小川芋銭)【俗謡子】
46.「握飯」(斎藤五百枝)
47.「廻り佛」【△△】(小川芋銭)【△△】
48.「春の草」【召波】(小川芋銭)【召波】
49.「炭がま」(小川芋銭)
50.「伯楽」【鳴雪】(小川芋銭)【鳴雪】

51.「お使い」【】(小杉未醒)
52.「畑(畠)打」【三川】(小杉未醒)
53.「しじみ取」【】(斎藤五百枝)
 ------------------
56.「東京見物」【子規】(斎藤五百枝)【子規】
 ------------------
59.「京都あらし山」【召波】(岡本月村)【召波】
 ------------------
61.「吉野」【太祇】(岡本月村)【太祇】
 ------------------
66.「鵜飼」【蕪村】(岡本月村)【蕪村】
67.「うちわ張り」(山田 寛)
 ------------------
70.「まつさき稲荷」【廉郎】(斎藤五百枝)【廉郎】
71.「石濱明神」【橡面坊】(斎藤五百枝)【橡面坊】
 ------------------
74.「まつさき」【鳴雪】(斎藤五百枝)【鳴雪】
75.「蛤とり」【鳴雪】(斎藤五百枝)【鳴雪】
76.「石祠」【鳴雪】(斎藤五百枝)【鳴雪】
 ------------------
78.「立葵」【子規】(△△△ 1910。)【子規】
79.「山篭」【子規】(斎藤五百枝)【子規】
 ------------------
81.「濱帰り」【櫻巷】(小杉未醒)
82.「湯治」(△△△)
83.「甲州昇仙峡」【子規】(斎藤五百枝)【子規】
84.「昇仙峡」【櫻巷】(△△△)
85.「大東岬」(△△△)
86.「大東岬 其二」(△△△)
87.「大東岬 其三」(△△△)
88.「大東岬 其四」(△△△)
 ------------------
91.「湯の返り」【漱石】(小杉未醒)【漱石】※
92.「落日」【格堂】(△△△)【格堂】
 ------------------
94.「余興茶番」(小杉未醒)
 ------------------
99.「煎餅焼き」【子規】(小川芋銭)【子規】
 ------------------
102.「鯨突きの男」【紅】(岡本月村)
 ------------------
108.「山の幸」【子規】(△△△)【子規】
 ------------------
113.「雪掻き」(小川芋銭)
114.「川千鳥」(小川芋銭)
115.「雪どけ」【鳴雪】(斎藤五百枝)【鳴雪】
116.「臓八の粥」【支考】【闌更】(岡本月村)【支考】【闌更】
117.「屈託」【蕪村】(小杉未醒)【蕪村】
118.「歳暮」【櫻巷】(△△△)い三
119.「年木樵」【太祇】(小川芋銭)【太祇】
 ------------------
122.~132.「忠臣蔵」(小川芋銭)大序.二.四.五.六.七.八.九.十.十一.十二段目
135.「途上所見」(斎藤五百枝)
136.「街上所見」(斎藤五百枝)

141.「京都動物園」(岡本月村)

以上141枚 約100首の俳句と141枚の挿絵がのっています。


山田實(みのる)--実の字のアレンジですね
CA3A0044-山田 寛001-山田 寛0045

小川芋銭(うせん)--時によって様々と使い分けるようです。
芋銭01-芋銭02-01-芋銭03-芋銭07-芋銭13-芋銭11


高橋廣湖(こうこ)
廣湖006

岡本月村(げっそん) --字の場合と月に兎の餅つき、にくいなぁ。
月村01-月村02-月村97-月村99

荒木十畝(じっぽ)
十畝007

小杉未醒(みせい) --三角の点の有無があるようだ。
未醒138-未醒01-未醒02-未醒13-未醒04


斎藤五百枝(いおえ)--Sに丸、縦線だが、T、GAMОとは。それに△△△とは、
五百枝00-五百枝037-五百枝136

△△△--五百枝だろうと思われる。いろいろ変化しているらしい。
△△△005-△△△033-△△△008-△△△078-△△△087-△△△108-△△△113



鹿島櫻巷(おうこう)

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小川芋銭 漫画春秋02


【●つづく】九六

表記に間違いがありましたらご連絡ください。
コメントを開き、□にチェックを入れますと私だけが閲覧でき、オープンにはなりません。
九六


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【蔵書の旅】『現古辞典』()

【蔵書の旅】『現古辞典』()

必要に急かされて ついに購入。駱駝さん!

先日、友人の駱駝氏に
こんな辞書が欲しいと言ったら、九六さんみつけたよとやってきた。
大型書店の片隅にそれはあった。

『現古辞典』である

調べると3冊ありました。

①『現代語から古語を引く 現古辞典』(2012年版) 2,940円
古橋 信孝、鈴木 泰、 石井久雄

②『現代語から古語を引く辞典』(2007年版) 3,360円
芹生 公男、 金田一春彦

③『古語類語辞典 現代語から古語が引ける』(1995年版)古本1,500円 
芹生 公男

どうも②は③の改訂版らしい。
②と③は語句数が違っていてスリム化しているとの評価あり-マイナーチェンジなのかな
改訂版が出るくらいだから評判が良いらしい。
しかし①は一番新しいので、おそらく②と③を踏まえて書いているだろう。

使用すべき自分の語句の範囲は、実は多くない
だから買ってみるしかないのだ。駄目だったらもう一冊購入すればいい噺だ。
現古辞典00

現古辞典とは何かを説明しなくてはならないのだが
早い噺、普通は古語を読んだ時、判らない語句を辞書を引くのですが
文章を書きつつどうしても過去の言葉の方が表現として具合が良いとか、
昔はなんと表現したのかなんて思った時に、その語句を探すのに適した辞書なのですが…
しかし普段使用しない過去の語句はつかいがってが悪い。
語句の量が少なく限られる。凡例が少ないために疑問符がでる。

同じようなものに辞書ではないが、俳句の季語集がある。
私は結構重宝しているんです。
春と引けば、語句と凡例は多々ある。

又、各地の方言の冊子も同様なものがある。

古語辞典は私の愛読書であった。これもそうなってくれるといいなぁ。

現古(ゲンコ)辞典だから、チョキには勝つがパーには負ける
そんなところかな。

九六

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【蔵書の旅】『谷脇素文/いのちの洗濯』(昭和5年)

『谷脇素文/いのちの洗濯』(昭和5年)

大日本雄弁会講談社 発行
定価 壹円八拾銭 


川柳漫画の大家 谷脇素文が出版した『いのちの洗濯』です。
時代の断片を川柳と漫画で表現しています。その数は1頁に4首、300頁に及ぶ作品群であります。
現在でも新聞の片隅に掲載されていますが昭和五年当時には川柳を愛し楽しむ風流な人々がたくさんいたのですね。川柳と漫画の合体表現は判りやすいのでしょうね。

初版が昭和5年7月20日、9月10日には38版を発行しているので、予約が多かったのかもしれません。あるいは初版があまりにも少なかったかもしれません。

川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文00-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文01-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文02
素文の印をごらんください。
川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文03-01-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文03

川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文98-----------川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文99

川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文04-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文10

川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文20-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文23-川柳漫画『いのちの洗濯』谷脇素文24

いかがですか。
『いのちの洗濯』のほかに『川柳漫画うき世さまざま』という書もありますが持っていません。
たまには頁をひらき谷脇素文の世界を楽しむ時間が愉しいですね。


九六



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【蔵書の旅】『ふたつの雑誌/家の光』(10年の変遷)

【蔵書の旅】『ふたつの雑誌/家の光』(10年の変遷)


 今、手元にふたつの『家の光』があります。

ひとつは昭和22年1月1日発行とありますが、1・2月合併号です。
そしてふたつ目が約10年後の昭和31年12月1日発行の12月号になります。

戦後間も無く発行された21年12月号は71ページ。31年11月号は250ページで大きさは同じですが、厚さが違い、ページ数は約3.5倍にも増えています。では定価はというと5円で、10年後は65円で付録つきですが13倍となっているのです。表紙は写真をみてくださいね。

家の光01-家の光02

◎昭和22年1・2月合併号(上の左)をみてみましましょう。

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【記事】

「世界農業と日本」「自由の民」「女ばかりの酪農組合」「平和な年を迎えて/武者小路実篤/河端龍子・画」「たくましき農村の建設」「新憲法と共同組合」「座談会/正しい日本の歴史」「時局の動き」「蓄力ムギ踏機の作り方」「ニワトリ一羽の無駄なし利用で美しい新春料理」「赤ちゃんと子供用重宝衣類の作り方」「希望探訪記/あなたの知りたい事は明るみに出された」
「たのしいギニヨール(指人形)のつくり方」「ABCカルタ」
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【小説】

「愛/第1回/堤千代/三芳悌吉・画」
「蝶々/三条草雨/霜乃二一・画」入選新人小説
「れんさい童話/よいお友達/第三回」
「グリム原作/金色のガチョウ/神保光太郎/小松崎茂・画」★小松崎茂が2点描いています
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【漫画】

「キナ子ちゅん/都会の巻/杉浦幸雄」
「弥兵衛どん初姿/松下井知夫」
「笑う農民会館/小川哲夫」
「コドモ家の光/冬ノオ山/和田義三」

記事をみても、戦地から帰国しない男たちもいるのか、婦人たちの労働力が農業にも求められた。自由・平和などの言葉が紙面におどっている。敵性語の英語も自由に使える時代がやってきたのである。
なかでも「ニワトリ一羽の無駄なし利用で美しい新春料理」は凄い。わが家にも鶏がいて調理した記憶がある。鳥の調理バリエーションが面白い。なにかやっと取り戻した平和を戸惑いながらも前向きに生きていこうという気概がみえている。
-----------------



◎昭和31年12月1日発行の12月号
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【記事】

「二、三男がひらいた理想郷」大分 呉崎干拓地
「年忘れ爆笑コンクール」夢路いとし・喜味こいし・ミスワカサ・島ひろし
「評判娘ばかりの農協よもやま話」
「貯金はどんな方法がよいか」
「家の光愛唱歌⑫」私やお山の樵の甚兵衛・橇の歌
「あすの農協発展のために」
「カメラルポ 農村工業」
「バタリー養鶏成功の秘訣」
「物の選び方 買い方の心得」

-----------
【小説】

「山は大きい。」牧野吉春/栗林正幸 画
「ああ、無情」貴司山治/向井潤吉 画
「若殿ばんざい」山手樹一郎/岩田専太郎 絵
「母」川口松太郎/田代光エ 画

--------------
【漫画 他】

「マンガの楽園」金親堅太郎
「冬に備える」森吉正照・ツヅキ敏・佐川美代太郎・吉崎耕一・矢崎武子・内山卓三
「きよー子さんとどー太さん」杉浦幸雄
「轟先生/人妻サロン」秋好馨
「1956年さよならクイズ」独立マンガ派同人・
「漫画自慢展」岩本武雄・中村ススム・阿部昌太郎・羽生六男・小松勅之助
「川柳アルバム」細木原青 画
「座談会/新日本見て歩き記総まくり」林唯一/川原久仁於・細木原青・阪本牙城・宮尾しげお・森熊猛・金親堅太郎・石川進介--角巻/三階節/飯鮓/キクザコ(キビナゴ)/川海苔/ラーメン50円、支那ソバ60円/太閤にらみ松/竹酒/目無馬/米検査/

-------------
「挿絵」
 
中村伊助・阪口茂雄・土端一美・土井栄・伊藤静夫・沢田重隆・
--------------
【映画記事 他】

「流れる」成瀬巳喜男
「蜘蛛巣城」黒沢明
「空飛ぶ円盤・恐怖の襲撃」新東宝/地球あやうし--
「乳母車」田坂具隆
「米」今井正
「四十八才の抵抗」

---------------------------
この二冊いかがでしたか。
映画案内記事にしても豊かさが滲みでてきてます。それでもまだ余裕のあるところまではきていないのかもしれません。この後の10年後、20年後の記事や色々の変遷もみてみたい気がする。それは又あとのお話しですね。


九六
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【蔵書の旅】『住 彦次郎/狼を使ふ女』(1947)

【蔵書の旅】『住 彦次郎/狼を使ふ女』(昭和22年8月15日刊)


 漫画でも映画でもそうなのだが、筋立てをこと細かく書いてもなにもならないと思っている。この小説にしても私が読んでも、他の人が読んでいない場合、そんなことを書かれては興ざめだと 立場を逆にすれば思うからである。
ただ背景は、時代は、そしてなんという人物が登場するのかはいいと思う。互いに読み終わっているなら、それはもう自由に話せばいい。でもこの作品は私自身は本当のところ知らなかった。きっと知らないのは本人だけであろうと、どんな作家なのか興味が湧きつつ蔵書探索の棚に載せることにしました。

副題『鍔鳴三四郎捕物帖 第一話』といいますから第二話、三話もでているのでしょうね。知ってる人はよほどの時代劇マニアか、推理小説の好きなひとかもしれない。昭和22年といえば戦後まもない時期です。それはそれとして、当時のこの本の値段は四拾円は一般の本と差はあるのでしょうか。とても奇麗な和紙に版画刷りのような雰囲気があります。戦後の製本にしては、染みはあるものの美しくて良いですねぇ。誰の絵なのかも不明です。

住 彦次郎01-住 彦次郎/狼を使ふ女02

気になったので、古書店検索をしてみました。すると
住彦次郎の著作本は

『古沼の秘密』昭和18年刊 怪奇探偵叢書

『切支丹追放/天正奇聞』昭和18年10月刊  大衆文藝社

『悲願治水観音』 昭和18年刊 大衆文藝社

『三矢戦国魂』昭和18年刊 大衆文藝社
 
以上がありました。昭和18年刊行の戦中本がおおいですね。

『住 彦次郎/狼を使ふ女/鍔鳴三四郎捕物帖 第一話』
 関西図書出版社 昭和22年8月15日刊 
上記の本は、私の手元に来たのは奇妙な偶然でしたね。
実は本の間に挟まっていたのです、まるで付録のようにですね。

おそらく、私があの古本の山をまとめ買い求めをしなかったら、きっと焼却の運命だったと思いますと何かしら本との縁のような心持になりました。きっと日本の半分の距離を経て、北の果てにくるなんて、呼んでいたんでしょうか。まあこんな楽しみ方もあっていいのではないでしょうか。きっとそのうち…。
とにかく一度私のもとへきたものはでていきません。わたしゃあ本屋でもなく古本の売人でもない、ただの趣味のひとなのですから。

【蔵書の旅】九六



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【蔵書の旅】『本草綱目』

【蔵書の旅】『本草綱目ほんぞうこうもく)』

本草綱目001①-本草綱目006

本草綱目002②

菅江真澄が東北に来たのは江戸時代後期1800年あたりで彼の専門は薬草学でもありました。各藩を訪ね、秋田、津軽の未踏の山野を巡りてその土地特有の薬剤になる様々なものを探索し試しただろうことはいうまでもない。

本草綱目を学び、おそらく治療もして、あらゆる物に興味を持ちつづけ、書画を愉しみ後世に遺した人でもあります。

その本草綱目なる本は中国に始まり、わが国にも多大な知識をもたらした。一般にはあまり親しみがないという理由もありますが、高価なこともあり、なかなか手に入らないものです。
先日、古本屋でみつけると他の本をさし措いても欲しかったが、あたかも残り物みたいな口調で手に入れてしまった。あまりの安さにこの連作書物を束で買いたかったがそれでは愉しみが減ってしまうという事で取り敢えず一冊を購入しました。今思うとかなりあさましいことです。

つまり、四冊のうちのの一冊がこの本ということになる。詳しくは以前の「古書店のすすめ」をご覧ください。三冊は「少年倶楽部」で復刻版?であることは紹介済みですがどうしても欲しい一冊、いやもっと重ねてあるのです。
本草綱目003-本草綱目004

図版が多いのもこの本の特徴ですが、実際はもっと大きかったのではなかろうかと思う。言葉を補う図が医薬のない地方に伝わり、簡単に比較参照が可能になった。特に私ごときのつたない知識だけで何を語っても伝わらず、一目瞭然のこの本には及ばないということです。

本草綱目005-本草綱目007

とにかく、一度はどこかで聞いたり見たりしているはずですよね。

とにかく楽しもうと思っています。

九六
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【本棚】『少年倶楽部/昭和十五年~十七年』(九冊)

【本棚】『少年倶楽部/昭和十五年~十七年』(九冊)


昭和15年5月号
少年倶楽部S15‐5月号01-少年倶楽部S15‐5月号02

昭和16年新年号
少年倶楽部S16‐1月号01-少年倶楽部S16‐1月号02

昭和16年8月号
少年倶楽部S16‐8月号01-少年倶楽部S16‐8月号02

昭和16年10月号
少年倶楽部S16‐10月号01-少年倶楽部S16‐10月号02

昭和17年4月号
少年倶楽部S17‐4月号01-少年倶楽部S17‐4月号02

昭和17年5月号
少年倶楽部S17‐5月号01-少年倶楽部S17‐5月号02

昭和17年7月号
少年倶楽部S17‐7月号01-少年倶楽部S17‐7月号02

昭和17年8月号
少年倶楽部S17‐8月号01-少年倶楽部S17‐8月号02

昭和17年9月号
少年倶楽部S17‐9月号01-少年倶楽部S17‐9月号02


表紙と裏表紙をセットにして表示してみた。
軍事色が濃くなっていくのがみられる。


少年倶楽部S15.16.17◎

金額は前回の昭和8年と同様の五十銭、厚みは半分の1cm位である。
こののちにガリ版印刷の少年倶楽部もあったという、多くの子供たちは闇の中へと押しやられていった。そんな時代であるが、この本を手にとった子供は裕福な家庭であったという事も忘れてはならない。


九六


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好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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