九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

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【歩句】『轍1300-1350』

【歩句】『轍1300-1350』


【歩句】『つくも神』1350
棄てやらぬひとつひとつがものを言う

【歩句】『とうもろこし』1349
初物の仏に供えし唐の黍

【歩句】『夏至』1348
あれこれとひなが花と戯れん

【歩句】『目覚めの朝』1347
辞してなを目覚めし朝や古天井



雨垂れと誘う子等の水遊び

つぎはぎの惚けて転げる夏はきぬ

苛つきて悪態ばかり雨のなか

薄明かり乗合自動車や六月夜わたり

夏至こえてマヌーシュの指宙にまう

納豆のイトを手繰るやひとり飯

ゑにならぬ筆はすべりて夏至の夜

毎日が休み転寝紫煙吐く

佇みて金魚の数に指をおる

端にくる金魚覗きて麩をちぎる

ひと足も髭も剃らずに捻る日々

冷麦茶滴るコップ顔のうえ

自転車のブレーキ軋む妻かえる

この家を崩し棄てるかあれやこれ

数本のソデコ茹で上げ独り酒

夕ぐれて熱をのこすや犬が啼く

子供等の甲高き声夏下校

汗拭い乾き庭石如雨露ふる

箪笥ひき樟脳なやまし母衣

手拭の濡らして背被う夏麦酒

照れながら父の笑顔やふるき家

引越しの棚に隠れて過去覗く

蕾あげ蒼き林檎の木の曲り

幾年も迎えし庭の花のいろ

臆面も衒いもなきに途の薔薇

翳る雲妖しきいろに満の月

仕事なく目覚めては時の音

針ごとき雨にのびゆくテッセン花



【歩句】『五月』1318
いろを撒きなにを装うさつき花

【歩句】『二季草』1316-7
紫のかおりに酔いて二季草
波飛沫いりみだれては二季草

愉しき花たち
唄え誇れ
いろを奪えとばかりに‥

【歩句】『櫻雲石/石割櫻』1315
人だかり背をみる先の櫻雲石
【以前書いた『櫻雲石/石割櫻』】
『はな日記 櫻雲石 』石割りて櫻は暫し頬そめし春爛漫に手毬の花は時をよみ男女は左右にわかれ櫻めぐりてであいたる記紀を誘(いざな)い春を詠む
石割櫻は明治時代には櫻雲石と呼ばれていたそうな。石を雲にみたてて浮く櫻といった風情かな‥
【歩句】『路地彷徨』1314
路地いりてみしらぬ春や彷徨うか

【歩句】『やまい談義』川柳-1313
クラス会やまい談義に声あらぐ

【歩句】『北上川』1312
ゆきどけのあふれし川音北の春

【歩句】『殘櫻楳』1311
のこされし梅や櫻をかいまみる

【歩句】『砂時計‥』1310
砂時計‥
硝子に詰められた小さな粒々の砂地球
永遠の時を刻むのか
誰が砂時計逆さにするの‥
とまらない時を求めて
音はきこえず

【歩句】『落書』1309
黒板に掌しろく落書の
ひとみてわらう
顔のおしろい

【歩句】『回顧』1308
夢食みて小路の狭き辿りいく
広きはずだと
振りかえみやる

【歩句】『絵具箱』1307
微笑みを
かばんに詰めて
サクラ咲く

【歩句】『毀れる』1307
両手(もろて)から溢れて毀すしあわせの
ひろいあつめて
櫻花びら

【歩句】『花酒』1306
そそぎ持ち笹かまあぶる桜酒 
→酒片手笹かまあぶる窓さくら 

「笹かま」
三年前になりますがに住んでいたことがあり
海岸線の南下して四郎丸の知人を訪ねると
彼の母君が笹かまを出していただきました
キツネ色に薄皮が膨らむ
いいですね
山葵醤油で頂くもよし
酒のツマミには最高でした

笹ひとつキツネとびだす春の藪
 

【歩句】『花雪』1305
ちりてなを風に音符やさくら花

【歩句】『田打ち』1304
路傍のならびて田打ち湯気あがる

【歩句】浅岸『8枚の春』弐1303
中津川が春の音をはこんできて
あなたの庭は
花柄の装いにかわろうとしている

誰にも
何処にも
微笑みがやってくる

もう直ぐ櫻が
この庭をめがけて
駈け足で訪れるのだろう

故郷の地は
子供の声に誘われて
やってくる

ほんの数歩またげば
温もりが
今年もまた
中津川沿いの庭に
毀れるほどに
咲きはなたれる‥‥

【歩句】浅岸『6枚の春』壱1302
遠くに住むあなたに‥
この春をおくる

南にいったあなたに‥
この花をおくる

しばし逢わないあなたに‥
この言葉をおくる

あなたのいない春‥
みんな みんな 元気です

だから‥
たまには
かえってきてください
花は待っています


【歩句】『monochromeの女』1301

いりくんだ
おもいがけない路地
ためらいながら
紛れ込んでしまった酒場

やわらかな光源につつまれた
ラビリンスで
過去に出逢う

時を刻む
たった数分、数秒
時間をわけてください
このグラスが空になるまで

微笑む
monochromeの女

【歩句】『春にさそわれ』1301
石孔の
さげたるいのり
福寿草

【歩句】『ちぢこまる』1300
はるさめや
染めしとどめて
蕾いろ




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【歩句-轍-】1250-1300

【歩句-轍-】1250-1300

五十句のいろいろ
つらくないといえば嘘になる
やはり愉しきこと
様々なことがありました
轍にのこした
ゆめやまぼろし-九六



【歩句】『ちぢこまる』1300
はるさめや
染めしとどめて
蕾いろ

【歩句】『櫻、満々と‥/谷中』1299
満々と穹をうずめしはなありて
このひとひらに
委ねうたたね  

【歩句】『石桶』1298
えじこ石 童何処に さりし母 

【歩句】『干池』1297
みずのなき池の丸石わらべうた
 
【歩句】『影のぬくもり』1296
まだこねが枝垂れぬくめて影かたる 

【歩句】『磐のふね』1295
磐舟や時のゆりかご影ひとつ  

【歩句】『苔のある‥』1294
苔ありてのぞまぬゆめやかたらぬ樹 

【歩句】『いしのさき』1293
石おきて四季や彼岸の舟をまつ

【歩句】『春いろ』1292
いくつものよわいかさねて春や春 

【歩句】『たより』1291
五文字かく文ありて有難き
あおきフキノトウ
眺めては春

→五文字かく文ありて有難き
あおきフキノトウ
眺め微笑む

【歩句】『春の幻想』1290
うつしよの池に佇む幻日夢 

【歩句】『ゆれる春』1289
慰めも祝う言葉や有難き
清濁呑みて
酒に頼らず

【歩句】『暖炉』1288
ぬくめても冷えしことばや背にかかる

【歩句】『塞ぐ』1287
なにひとつ耳塞ぎては血・肉なし
われひと哀し
狭きくちさき

【歩句】『句切れ』1286
流離ろうて言葉さがすかひとつ切れ

※切れ俳句などの用語

【歩句】『けんじ』1285-1
語らぬか何処におりし修羅の夢

【歩句】『けんじ』1285-2
ふだがぁ‥ねまってげ っとそうのがや
ほだぁ まだゆきっこぁ おぢるはる

【歩句】『雪硝子』1284-1
しりひとつ寒のかわやに雪硝子

【歩句】『離れ厠』1284-2-3
てをすりし寒の厠へ雪参り →
息しろく寒のかわやか雪小窓 →

【歩句】『石敢當』1283
三叉路の何を塞ぐや石の路地
→三叉路の何を塞ぐや石のかど

※石敢當は東北では馴染みのないものですが
路地の石などあれば
魔除けかな
と覗きみる

【歩句】『八幡町界隈』1282
ぶらぶらと覗きしたため春の風  

【歩句】『進まんと』1281
先の闇あゆまぬまでもむかい風
背に疵は遺さぬと
顔や地に擦りつけん

【歩句】『凪』1280
不安などあろうはずなく凪ぎし夜

【歩句】『春のかぜ』1279
うす布団顔をうずめし風夜鳴る

【歩句】『おやこ酒』1278
時おえば言葉もかろし春はきぬ

【歩句】『燈火』1277
マッチ擦り硫黄からめて紫煙吐く
闇の燈火や
ひとりまさぐる

【歩句】『ときめき』1276
マッチ擦り硫黄くすぐる紫煙の夜
はなは咲かずも
春の足音

【歩句】『闇の雨』1275
雪こえて雨音聴こゆ闇の春

【歩句】『背-せっこ-』1274
背痛で首もまがらぬ伸びひとつ
両手を添えし
妻にこえなし

【歩句】『断片の切れ端』1267-1273
季節はずれのうたひとつふたつ

だれとだれ
だれがなにして
なにゃどらえ
香をめぐりて
じゅうさんかい忌

春ひがん
酒をぬくめて
縁のふち
こころ溶かせば
風紋の池

溶雪や
斑のくろき
息吹く庭
辿りつくやら
雪文いくつ

血も肉も
かりもの幾つ
ほころびて
繕いつぎはぎ
はやひと巡り

ただ溺れ
乱れるこころ
酒まかせ
でまかせ唄う
演歌のこぶし

春きたる
唇とざし
まなこのみ
やさしき日々は
うつりゆくのか

遠方の
便りなきこと
めぐらさん
紛れてかすむ
陽だまりの茶


はや弥生春分まじか日


【歩句】『影の棚』1266
ゆらめいて覗きみやるか影の棚 

【歩句】『銀杏』1265
銀杏や鉄槌くだす酒のツマ 

【歩句】『とざす』1261-1264

やまかげの咲きし紅幾つなり
野をうずめんと
われは忘れじ

去りゆくも何に糸を絡まれし
わが身やつれて
風なすが侭

言葉なく意地をはりつつちりゆくを
他はやまいとも
言葉たくみに

なりふりのわれをかまわずふるまいて
ただいたずらに
時はながれん

【歩句】『あかきはな』1257-1260

あかき緒の みえぬやみよに たちのぼる

あかき糸 つなぎからみし 華一輪

一輪の 頬に紅さす 赫き山

紅い華 わが身もひとも 赤き花 

【歩句】『新田踏切』1256
遮断機のあかずの踏切橇のあと

【歩句】『イエローリバー』1255
雪に澄む北上の河夕顔瀬

【歩句】『一周忌』1254-1-2

春はきぬはやひとめぐり花骸

はルハキヌ
はヤヒトメグリ
はナムクロ

1254-2
ハハハ
ヒガンノチニアリテ
ハナメズル
イズレホコロブ
ニワヤキミナリ

【歩句】『胡桃パン』1253
くるみぱんこんがり並びほこらしげ
↑くるみぱんこんがり並び照れている 

【歩句】『雪螢』1252
きらわれし紫煙ふわりと寒の窓

【歩句】『雪文』1251
こなゆきやビルの谷間に迷い文 

【歩句】『こよみ』1250
初春の暦改めしじま雪

【歩句】『元旦』
文うけの新聞あつく初日の出

九六



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【歩句集-轍】1200-1250

【歩句集-轍】1200-1250


【歩句】『こよみ』1250
初春の暦改めしじま雪

【歩句】『ぬりゑ』1249
色えらび炬燵寄り添うぬりゑかな

【歩句】『城址三句』1246-1248

【歩句】『堀』1248
寒荒ぶ白きを増して城の堀
【歩句】『雪柳』1247
擦れあいて暖をとるのか雪柳
【歩句】『雪化粧』1246
石垣や木々のあいだに白衣

【歩句】『隙間風』1245
誰がための風は隙間を埋めるやら
春や訪ねて
君も来たらん

【歩句】『月燈り』1244
仄かなる月の雫や雪の庭  

【歩句】『八畳間』1243
八畳や香の漂う寒の日々 

【歩句】『暫し‥』1242
夢ひとつ夢ふたつなど雪の庭 

【歩句】『雪参り/松尾乃社』1241
ゆき社石段一歩てをあわす

【歩句】『雪羅漢』1240
雪綿や首をただす羅漢さま

【歩句】『磊-いし-』1239
呟きも囁きさえも磊の庭 

【歩句】『角巻』1238
小雪なか角巻被いて売る笑顔 

【歩句】『木守り』1237
やま坂の木守りひとつ社まえ
『木守り』
やまみちをさすらいて、林檎畑に至る。
次の歳もよく実れと、ひとつだけ遺した熟林檎が垂下がる、木守りとしてわが身を晒す古木の果実。初冬の風が今日はやさしい。
 
【歩句】『風ポスト』1236
木枯らしや宛名さがして葉の便り

木枯らしや宛名さがして風ポスト


【※】『庭さがし』

【歩句】『小菊』1235
岩肌に寄添い語る風小菊 

【※】木春菊(マーガレット)
先日まで黄色い花を誇らしげに咲き乱れていた。
老いてなを立ちて吾をたのしませんと凛として背筋をのばす
【歩句】『マーガレット』1234
うつろいて名残佇む木春花 

【※】揺らぎゆらぎて人知れず傍らの花々咲きし庭あり
この萪みたいな花の名前はしらない‥。でも可憐です。
【歩句】『可憐』1232
晒されてわが身を委ね花うねる 

【歩句】『曼珠沙華』1231
葉をさらし遇えぬかたわれ曼珠沙華 

【※】『蝮草』
【歩句】『朱の蝮』1230
ひそみたる藪にかまだす蝮草 

【※】『はぼたん』
【歩句】『木枯らし』1229
木枯らしや襟を幾重に牡丹みち 

【歩句】『葉牡丹』1228
もどきなる淡しいろづく葉の牡丹 

【歩句】『寒櫻』1227
引戸あけ誰れをむかえし寒櫻 
今年も玄関の前に可愛らしい花を咲かせてくれました.

【歩句】『寒櫻』1226
日溜りの白きを集め寒櫻 

【歩句】『寒櫻』1225
ちらちらと雪に惑うか寒櫻 
季語がふたつかさなりますが
なにせ俳句風でございます、何でもありの歩句です。

【※】-道東と津軽の想い出に-

【歩句】『かっちょ-防雪柵-』1224
鼻あかくカッチョざわめく寒の宿 

【歩句】『虎狩笛』1223
かたらんと雪野の奥の虎狩笛 

【歩句】『寒景色』1222
かたりだす調べの奥の冬音色 

【歩句】『鞜木型』1221
磨り減りてシワにのこりしくつ木型

磨り減りてシワに刻みしくつ木型


【歩句】『溜息』1220
湯気のなか何かを落とす音ありて
独り屈みて黙々と
掃き清めたる
妻の溜息   

【歩句】『卆のゆき』1219
歳かぞえいくつ越したや雪の影
↓ 
歳かぞえいくつのこせし雪や影

父が生きていれば卆寿だね

【歩句】『遙なる血脈』1218
夢はせしいにしえ人の足跡や
歩みとめし
蒼穹に放つ

【歩句】『甲子川』1217
凹道なる瀬を辿りて岳の壁
甲子の郷や
笑いてやまず  

【歩句】『相思華』1216
日溜りに未練のこしてマンジュシ'ャカ  

【歩句】『犇めき』1215
石垣のつめし想いや偲びたる
犇めきよせて
秋やうつろう      

【歩句】『蕎麦はっと』1214
木枯らしの啼く夜はハット傘灯り  

【歩句】『社の格子 素見-ひやかす-』1213
格子闇覗きて凝らす木枯らしの
錦ゆらめき
ヌシはおらぬか
  
【歩句】『陸奥-みちのく-』1212
傳えたる石の童や陸奥の
かててかててと
踊る枯葉や   

【歩句】『もどりくる』1211
骸なる鮭の泪は川となる 

【歩句】『やましぐれ』1210
野に放つ山はかたるか秋しぐれ

【歩句】『石塔』1209
講なして念仏やまず石の塔  

【歩句】『藁焼き』1208
馳掛や畦によこたう藁けむり 

【歩句】『もどりくる』1207
寄添いし石床はねて鮭の疵  

【歩句】『秋惜』1206
山の背や名残り惜しむか秋暮れる 

【歩句】『落日』1205
秋の際燃えつくさんか陸奥の山
 
【歩句】『沢風』1204
落日の沢越す風の肌過ぎる 

【歩句】『生醤油団子』1203
ほおばりて戻ってきたよと串みやげ 
 
【歩句】『枯れ鳥居』1202
社まで枯れ蕗鳥居通せんぼ

【歩句】『日溜り』1201
背にあたる秋の陽射しや猫まるく

【歩句】『渓流の木々』1200
木々いりて彩を遺さんと暮れなずむ

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【歩句集-轍】1100-1200

【歩句集-轍】1100-1200

百句をまとめて轍(わだち)と記す。壱千弐百の苦懐なり‥

【歩句】『渓流の木々』1200
木々いりて彩を遺さんと暮れなずむ

木々のなか彩を遺さんと暮れなずむ 
 
【歩句】『供養塔』1199
傍らの祈りにまして菊ゆらぐ 
 
【歩句】『塞ノ神』 1198
心鎮め息をひそめしやませ吹く
傍らひとつ
塞ノ神かな  

【歩句】『不作の年』1197
餓えずとも縁を頼りて米袋
有難きかな
有難きかな   

【歩句】『闇の櫃』1196
すがれるも鬼畜になりし陸奥の闇
祈り唱えし
櫃の底みる
  
【歩句】『燈明』1195
闇の路地ひとり漕ぎだす秋灯り  

【歩句】『ぬくもり』1194
神を拝んで頼りもせぬが、酒に呑まれて千鳥足
わが身ひとつも侭ならぬ
わたしゃ酒(あんた)のぬくもりありゃいい

【歩句】『酒句』1193
酔うほどに箸を舐めりて秋深し

【歩句】『古社の秋』1192
わけいりて社に供えし餅ひとつ

葉を踏みて鳥居くぐりし磐の段
 
【歩句】『影踏み』1191
痛み耐えわが影踏みそこねては落ち葉舞う

【歩句】『蜘蛛の影』1190
雲つかまんと空かけて蜘蛛わたり 

【歩句】『秋の風』1189
はつるまで傍にありてありがたき
山野染まりて
きみの横顔

いつまでも傍にありてありがたき
山は蔭りて
きみの横顔

【歩句】『秋ふたり』1188
うつしよのきみとみやるか夕の秋  

【歩句】『うつしよ』1187
幾つもの秋すぎゆきてわれもまた
この一瞬に
身をうずめたる

【歩句】『紅葉』1186
ちらばして色のモザイク秋の川 

【歩句】『休み処』1184
義母ともに馬っこ見上げる青山の
群れにかくれし
車椅子や軋みて

【歩句】『馬の列』1183
蹄鉄やコンクリートにあわせ鈴 

【歩句】『ちゃぐちゃぐと‥』1182
バクロウのかけ声ひとつ鈴騒ぐ

【歩句】『冬/馬橇』1181-1
息しろく背にござひく馬橇ゆく

【歩句】『雪睫』1181-2
橇を曳く長きまつげに雪被る

【歩句】『秋の池』1180
池寫す雲ちぎれては秋深し 

※よく おげった
まんつ、おへりゃんせ、ねまってねまって、こればけってみて‥
【歩句】『おごご』1179
おごご出す婆の手のシワ呼ばれお茶 

んだば ちょべっと あがらすてもらうべ
なんてうめごど漬けたんだべ ウメァ
うなも齒っこええがら
おしょすごど

言霊「おげった」→「おいでなさいました」
   ※丁寧語「よぐおでってくなんした」
言霊「まんつ」→「とりあえず」
言霊「おへりゃんせ」→「どうぞお入りください」
言霊「ねまって」→「気楽になさって」
言霊「けって」→「お食べになって」 親しい人につかう
   丁寧語は「おげれんせ」「おげってくなんしょ」ともつかう。
   ※津軽衆は「けっ」という
言霊「おごご」→「大根などの古漬の類」
   ※因みに、秋田衆は「がっこ」という。
言霊「んだば」→「それなら」 ※秋田衆は「へば」という。
言霊「ちょべっと」→「ほんの少しの時間感覚」
言霊「うめごど」→「上手に」
言霊「うなも」→「あなたも」 或は「おめはんも」とも
   複数の場合は「うなだち」という
言霊「おしょすごど」→「とてもはす゜かしい」「照れる」

こんな会話がそこらさいっぺぇ(沢山)あった そんな時代‥
駄賃欲しさに茶菓子を買いに走らせられた。

【歩句】『巣子森』1178
巣子森や秋雲ながる風つよく 

【歩句】『キノコ汁』1177
やばつねが虫こ枯葉っこキノコ汁 

言霊「やばつねが」
①汚いとおもいますかの意

【歩句】『べんじぇもの』1176
ほれまがすキリセンョの黒蜜や 

言霊「べんじぇもの」
①弁財物-江戸時代に弁財船の船頭衆を相手に商売する女達が船内に持ち込んだ餅や蒸し菓子で団扇餅(おちゃもち)、切山椒(きりさんしょ)、豆餅、花饅頭,団子、柏餅、ゆべしの類。
【盛岡のことば/佐藤好文編集著より】

【歩句】『きのこ山』1175
あぎゃぶるめぇオラホの山こコガネだげ 

言霊「まげる」
①容器の中の水などをあける。こぼす。溢す。言霊「まがす」同
②言う。つく。【うそまげる】
【盛岡のことば/佐藤好文編集著より】

【歩句】『10月麦酒』1174
フラフラと妻とふたりで千鳥足秋の空した麦酒路

【歩句】『願懸石』1173
願いたるわが身患い吊るし石 

【歩句】『どんぐり』1172
どんぐりの椀揃えてや夕の膳

【歩句】『さるなし(コクワ)』1171
翠なる猿梨の珠みごろなり

【歩句】『愛宕山』1170
ひろいたる愛宕の坂の栗ひとつ

【歩句】『懐古館』1169
絲たぐる煉瓦さめゆくそとは秋 

【歩句】『壱師の花』1168
燃えちらすこころ納めし彼岸花  

【歩句】『秋分』1167
崩れたる煉瓦のあかき菊の束  

【歩句】『花々』1166
めにとまる色づく花にあゆみとめ
やわらかに
だだやわらかに
きみの横顔

【歩句】『矢車赤トンボ』1165
夕焼けや社のトンボはねの影

【歩句】『右手(めて)左手(ゆんで)』1164
めてゆんで拍手ひびく木鼻した

【歩句】『赤煉瓦』1163
つみあげし赤きレンガや秋ころも

【歩句】『月あかり』1162
うねる穂に月の光やざわめきて  
『1933-9-21/September Moon』
21日がオトズレル‥37でしたね

【歩句】『二種の葡萄』1161
丸きつぶ厨テーブル秋かざる 
妻の盛りたる葡萄の粒がガラスの器にかざられる
今日は寒い日でした。皆様はいかがお過しでしょうか。
便りを待っています。昔話などいかがですか‥

【歩句】『やなぎかぜ』1160
池わたるかぜや柳の映しいろ 

【歩句】『はなむくろ』1159
草刈りてとむらいひとつはな骸

【歩句】『西洋ヤマゴボウ』1158
何処より実を継がせては毒牛蒡
  
【歩句】『紫のはな/つるぼ』1157   
野の花やすがたひそめて秋時雨 
 
【歩句】『ほおきだけ』1156
もえさかりそこのけそこのけほおき茸
妻の父がきのこ採りの名人だった、だども場所は教えてくれなかったなぁ

「ある場所を知っていても、遠回りして山谷を越えるんだ」
「あっても声出して嬉しがってはいけない、まずイップクしてながめるのさぁ」
「のこしちゃ駄目だぞ」
なんてのが口癖だった。
茸は家族でもおしえちゃいけないと‥

【歩句】『あきない』1155
夏すぎて路商の婆やかえり来る
夏すぎて路商の婆や笑みをうる

【歩句】『煙のかげに』1153-1154
ぷかりぷか想い出かたる紫煙なり
雲ごとく紫煙のゆくえ秋きたる

【歩句】『あげはちょう』1152
残されし斜陽遁れてアゲハチョウ

【歩句】『おしょす/林檎』1151-2009-8-30
ふくろ剥ぎおしょすと林檎頬そめし
おしょす=恥かしい 

【歩句】『田沢湖線』1150
沿線の旅ゆく窓に花かしぐ

【歩句集-轍】1100-1150

【歩句】『田沢湖線』1150
沿線の旅ゆく窓に花かしぐ

【歩句】『種あぶり』1149
南京の炙りし種や秋の酒 

【歩句】『いがぐり』1148
触らぬかいまは祟るやイカの栗  

【歩句】『あかとんぼ』1147
鬼灯の化粧負けぬか赤とんぼ

【歩句】『木ささげ』1146
簪の秋に揺られし木のささげ  


【歩句】『ガウラ/白蝶草』1145
旅たてぬ白蝶草や哀れなり  

【歩句】『ななかまど』1144
あかみさす愁いをつめてななかまど 

【歩句】『秋 石割櫻』1143
石割りて杖でささえし葉のさくら 
 
【歩句】『赤蜻蛉』1142
はなの実をめぐり傾げる赤蜻蛉  

【歩句】『秋津』1141
てっぺんにはぐれ蜻蛉や風揺らぐ

【歩句】『ゆめひとよ』1140
ちりてはな闇にもどりし夢一夜

【歩句】『新盆十句』1130-1139
『迎え火』1130
迎え火や樺けむりては誰捜す
『手桶水』1131
ゆるやかに坂登りゆく手桶水
『初盆』1132
ひと声の蝉やとび去る初の盆
『瓶麦酒』1133
新盆やなごり冷えたる瓶麦酒
『樺の煙』1134
迎え火や樺けむりては誰捜す
『たむけ』1135
たむけるや華酒煙草墓のまえ
『線香』1136
香ながれ厨にこもり手酌酒
『はなび』1137
でおうたか線香ハナビ父や母
『夜空』1138
打上げし花火咲くやらはつるやら
『行灯』1139
行灯の妖しくまわり雨のおと
『帰省』000
帰省盆友も今宵はでずまいに

【歩句】『八月の紫陽花』1128-1129
いましばし紫陽花淡く遠回り
なが雨の紫陽花化粧おとしけり

【歩句】『御神籤』1127
結び枝心よわきを夏の風

【歩句】『磐苔の証文』1126
鬼泣くなもいちど踊れ輪にはいれ

民は去った鬼にまた共に踊りたいと願った‥のかもしれない
さあさあ おへりゃんせ かなわぬ思い
はらはら はらせ
やっこらチョイワやっせ

【歩句】『蝉しぐれ』1125
新盆の逝きし想い出蝉のこえ

【歩句】『はらはらはらせ』1123-1124
やっこらと笛や太鼓におへれんせ
輪踊りの太鼓踊りや撥あわせ

【歩句】『百の日』1122
母おくりわが掌をはなれ夏はきぬ 

【歩句】『逝きそびれし夏』1121 
病して祈り頼るか夏歩む 
 
【歩句】『土塀』1120
風や雨雪に耐えてやつちの塀
 
【歩句】『梅の実』1119 
葉のいろを淡くみどりに梅たわわ
 
【歩句】『鬼灯』1118
汗ながるあおき鬼灯やぶのなか

【歩句】『手毬』1117
あじさいの手毬のごとき煌めきに垣根辿りて溢れほこらむ

【歩句】『吾郷楳』1116
風騒ぐしょいかごひとつあやしけり

【歩句】『梵鐘』1115
ひぐらしやきこえし鐘は何処やら  
 
【歩句】『のうぜんかつら』1114
ひと雨やのうぜんかつら咲きし路地   
  
【歩句】『ベニシジミ』1113
忙しくも花をめぐりて紅シジミ  

【歩句】『朝顔』1112
朝顔や樋を頼りて訪ねくる

【歩句】『ほととぎす』1111
甲高く虚空わたるか不如帰

『九六式戯句 不如帰』0000
啼くをやめ辺りみまわす不如帰      小早川秀秋
啼かずとも動かざること不如帰       武田信玄
啼きもせずしのび堪えるか不如帰     服部半蔵
啼かぬのもこの兒可愛や不如帰      淀君
啼ぬなら洞ヶ峠に不如帰           筒井順慶
啼いたとて吾は啼かぬと不如帰       小川祐忠
啼かざれば誰が啼こうか不如帰       井伊直政
啼きはせぬ柿はならずも不如帰       石田三成
啼きつづけいまだ窶れぬ不如帰       真田幸村
啼きて釣り退く野伏不如帰        島津義久・義弘・忠恒      
啼やんで朝顔一輪不如帰          千利休(千宗易)
啼かぬなら心すませよ不如帰        細川ガラシャ

【歩句】『両刀』1110
右利きや 左もつかって酒を呑む⇒
右利きや 左もつかって菓子を食む⇒
右利きや 左もつかって夏の菓子

からき酒 あまき菓子まで頬張れば 夏の一夜は想い出話し

【歩句】『風の音』1109
涼風は鐘かろやかに耳やさし   

【歩句】『迎え花』1108
戸をひらき妻の活けたる夏かをる  -

【歩句】『風鈴』1107
涼風は鐘かろやかに耳やさし   

【歩句】『百合の華』1106
恥かしげ背筋伸ばしてて百合の華

【歩句】『赫奕』1105-1105
妖しくも路にみだれてはなの赫

【歩句】『紫陽花』1104
紫陽花や四方八方鏤めし

【歩句】『翠葡萄』1103
いましばし翠の房は棚かざり      

【歩句】『一浴一杯 Ⅱ』1102
子もすてて妻もすてやる句を拾う
  
【歩句】『象鼻杯/碧筒酒』1101
蓮酒や天をのみほす管の口    

【歩句】『葡萄棚』1100
ゆるやかに雲はちぎりて葡萄棚
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【歩句集-轍】1000-1100

【歩句集-轍】1000-1100


【歩句】『葡萄弦』1100
ゆるやかに雲はちぎりて葡萄弦

【歩句】『てっせん/鉄線/クレマチス』1099
龍髯(りゅうぜん)や天穹めぐるてっせん花

【歩句】『居酒屋おくり』1098
ふたむかしまてどまてども来ぬひとの手許の酒やわれを寫さむ

【歩句】『約束/さしつさされつ』1097
亡き友の未だ果せぬ銚子酒 

【歩句】『湯治』1096
執刀の疵は無残に夏の湯屋 

【歩句】『泡』1095
栓をぬき泡のにがきに梅雨しずか     

【歩句】『怒句酒』1094
節めぐり毒酒も薬病かな     

【歩句】『舛酒』1093
舛酒のあまきにおもう塩ペロリ  

【歩句】『購(あがな)いし雨』1088-1092

降りやまぬ雨を恨んで佇みて
泣き叫ぶ鞭撓(しな)りて雨トタン
身を叩く罪悔いよと雨噪(さわ)ぐ
不穏なるみえぬ明日の迷い雨
償いを言葉かさねて雨はふる

No money can atone for your misdeeds.


【歩句】『バーボン JD / クロスロード』1084-1087

ブルーズの指腹訛声出会い酒
こころ売りクロスロードは夏の闇
バーボンと過去がつまみの三夏の夜
弾きがたる擦れた唸り溺れゆく

昔々、そうね四十年近くになるかなぁ
吉祥寺(ジョージタウン)に「なまずや」なるブルーズ専門の店があったのを想い出す
そんな塒(ねぐら)みたいな処が欲しいと時々かんじる

また そんな時代があるといいと‥
此處はクロスロード 悪魔に売ったものを還してもらおうと 佇む
片手にギター、もう一方に安価なバーボン
さあ でてくれよ
もう一度‥
「何がのぞみだい?」って声をかけてくれ
「金かい」
「名声かい」
「それとも酒、 女かい」
風が生温く異臭をはこぶ
「お前には一度あった事があるね」
「甘えちゃいけないよ 願いは一度っきりと言ったはずだ」
「泣きごと 言ったって無理なもんはできねぇよ この守銭奴さん‥さあ帰った帰った」
「‥‥家でオフクロのオッパイでもすすてっな」
「そのうち又遇えるぜ 貰うものを頂きにさぁ‥」
クロスロードは草原の闇に浸る

どこかの粗末な小屋から懐かしい労働歌にも似た叫びがきこえる。
窓の灯かりに誘われれば
擦り硝子の向う側で
独りギターにフィンガーを叩きつけているのが仄かにみえる。


【歩句】『三十有余の遍路道/』1081-1083
ふたり連れ喜怒哀楽や世をわたる
あゆみても先は遠くに夢遍路
閼伽坏や闇にしのばせ手をあわす

※「世」という漢字は、「十」の字を三つ並べ、その一つの縦棒を横にのばして「三十年間にわたり期間がのびること」を表した字で、「長くのびた期間」や「時代」を意味するとある。【語源辞典にて検索】

※遍路とは四国巡礼をさすそうだが、東北の札所巡りは巡礼という。
夫婦がつれそい三十有余年、子供も手を離れ 遍路道ごとく世の生き方も、様々ありましたね。
だから‥そうさいろいろあるんだよってことで 杖の前歩き。

※閼伽坏 奉納盃

【歩句】『初夏の苑』1080
華すぎて辺(ほとり)の甕のしずかなり    

【歩句】『付喪神/つくもがみ』 -1079
語りだす付喪の神や梅雨の闇
   
付喪神は、民間信仰の想像上のもののけであり、長い年月を経て古い道具や生き物などに霊魂などが宿ったものの総称とある

【歩句/拾句】1068-1078

【歩句】『九十二』1077-1078
路傍や笑みをなげるか行商女
開き鯖季節売りたる婆笑う

【歩句】『チャグチャグと』1076
鈴ゆれてカッポカッポと五色馬

【歩句】『厨川柵』1074-1075
いにしえの石ころひとつ柵めぐり
堀険し草かきわけて野の骸(むくろ)

【歩句】『麦茶』1073
芝刈りて妻のさし出す麦茶かな

【歩句】『』1072
はなみごろ何処へ嫁ぐ蜂わたり

【歩句】『梅雨入』1069-1071
梅雨いりし輪をかさねて蓮の傘
雨ポツリ背広沁みこむ猫背ゆく
雨粒のレンズ集めて花滴

【歩句】『三猿/不見、不聞、不言、不動の四猿』1068
するなとて四猿のつたえ不断梅

三猿の事
庚申講は道教の教えで60年、60日都度に巡ってきます。
人の體躯の中に三尸虫(さんしちゅう)」という虫がいて庚申の夜に抜けだし天上いき 犯した罪を話しては寿命を罪で決めるという信仰。守庚申と言い見張りのため夜を眠むらずに過ごすという。庚申(こうしん、かのえさる)
論語の孔子は礼に非ざれば視ること勿れ、礼に非ざれば聴くこと勿れ、礼に非ざれば言 うこと勿れ、礼に非ざれば動くこと勿れというのがあるそうです。まったく四猿という事でしょうか。
孔子廊の前に咲く不断梅は年中(?)咲いているそうな‥。

【歩句】『むせぶ』1067-1068
合せる掌咽びる声の闇溶けし  1067
父おくり風の隙間に母もゆく   1068

【歩句】『ニッキ飴』1063-1066
自転車漕ぎて頬張る肉桂飴    1063
ニッキ飴頬張り駆けろ自転車   1064
土手蒼く空をみあげてニッキ飴  1065 
ひりひりと肉桂香ばし夏の空    1066

※ シナモン(肉桂/桂皮/ニッケ/ニッキ/カシア)
※ 楠-くすのき 樟脳 セイロンニッケイ 
※ 過去の句栞

【歩句】『秋/あめだま』 705
ニッキ飴 転がり辛し 秋の穹

【歩句】『春/自転車』055        
自転車でニッキの飴と春の風

【歩句】『初夏/ニッキ飴』000-0
夏まじか 口の中には ニッキ飴

※ ニッキの事  検索より抜粋
【●】利用の歴史 シナモン(カシア)は紀元前4000年頃からエジプトでミイラの防腐剤として使われた。
【●】儀礼にも頻繁に使われていたようです。日本には8世紀前半に伝来しています。
【●】厳密にはシナモンと呼べるのはスリランカ産だけです。
【●】ニッキ油
【●】肉桂は細根は駄菓子とされる。

【歩句】『二季草』1062
さすらいて何処に至る二季草

※陰陽五行説の春は青色で夏は朱色だそうです。
藤の紫色は二つの季節の混じったものと知りました。

【歩句】『見返り橋』1061
父の影駆けて越されぬ花つばき  

【歩句】『ギンドロ』1059-1060
銀泥や川にきよめて煌めゆく
夏くるや五葉の寶みつけたり

【歩句】『しろかき』1057-1058

代掻きの蒼穹映し畔のいろ
代掻きや真白き手拭い水映る

【歩句】『かたみわけ』1056
のこされし指貫ひとつあやめ立つ

のこされし指貫ひとつ春わすれ----【歩句】『指抜き』1045
古たたみ指貫ポツリ影おとす------【歩句】『指抜き』1044

【歩句】『蓮の花』1055
ひと睡り極楽浄土や垣間見る

※俳句ではハスの花は蓮花(レンゲ)ともいい夏の季語ですが、一般に呼ばれるレンゲ草とは別ものでしたね、普通は蓮、蓮の華(花)と言うのがいいかもしれません。九六
駱駝さん有難うございます。写真をお借りいたしました。
今後も隠れコロンとをよろしくお願いいたします。
そのうち外国渡航の写真もよろしくね。

【歩句】『W氏』1054
定年の秘めたるメール綿毛とぶ

メールをいただく。
おめでとうございます、ご苦労さまでした。
蒲公英の綿毛のように気侭に生きるのだろうか
花はまた咲くために種をとばす
暫し 体力を補って
また根をはり 花をひらく
また逢おうよ

七七の日-九六

【歩句】『撓わに-たわわに--』1051-1053
五月雨やシダレカツラのかごめ唄
カツラ垂れ翠雨つたいてたわわなり

山裾の撓わにさがる緑葉に暫し駆け込む我は佇み



☆彡


この一連の句は過酷で辛すぎたと自戒しております
水の波紋は緩やかではありますが
動揺をかくしきれるものではありませんでした。
合せる掌咽びる声の闇溶けし
父おくり風の隙間に母もゆく

【歩句】『刻む』1050
われさきに毀れて春の色刻む

【歩句】『ひとり』1049
もの言わぬ花は佇み我をみる

【歩句】『大輪』1048
雫浴びかしら傾(かし)げて白牡丹

【歩句】『満ざる月』1047
満月や孤狼遠吠えなを昏(くら)し


【歩句連作/一夜綴 1040-1046】

【歩句】『ほつれ』1040-1041
春心ほつれ絡まる華甲なる
誘われし一夜櫻や身のほつれ

検索※本卦還り-還暦-華甲
「華」の字を分解すると六つの「十」と「一」とになり、
「甲」は甲子(きのえね)で十干と十二支のそれぞれの
最初を指すところから数え年61歳の称で還暦こととある。

【歩句】『くけ台』1042-1043
繕いて針穴射りて夜深ける
くけ台やぽつり佇む語らぬ灯

【歩句】『指抜き』1044-1045
のこされし指貫ひとつ春わすれ
春たたみ指貫ひとつ影おとす

【歩句】『裁縫い/からかさかやつり-シペラス』1046
ほつれ繕うシペラスの影灯したる

検索※からかさかやつり(シペラス)-かやつり草‐
蚊帳吊り草マダカスカル原産の雑草-パピルスの亜種-
涼をよぶ姿-6月

☆彡最後に
故九路の『碾臼』より一句
「碾臼や寒夜豆碾く母の音」

【歩句】『はる野菜と山菜』1039
店頭の彩るなかにわれいたり

山菜は畑ものとは知ってても
路地の八百屋ならびゆく
シドケ、ゼンマイ、アイコ、ワラビ、木の芽、独活、
葉わさび、行者にんにく(アイヌネギ)、コゴミ
たまに見かけると山菜の種類がふえていく。

近くのマーケットは季節がない野菜が並ぶ。
画一の商品が並ぶ、大きさもみな同じようである。
でも山菜も然りどこかのハウス栽培で育っているのだろう。
『はる野菜と山菜』

山菜は畑ものとは知ってても
路地の八百屋ならびゆく
シドケ、ゼンマイ、アイコ、ワラビ、木の芽、独活、
葉わさび、行者にんにく(アイヌネギ)、コゴミ
たまに見かけると山菜の種類がふえていく。

近くのマーケットは季節がない野菜が並ぶ。
画一の商品が並ぶ、大きさもみな同じようである。
でも山菜も然りどこかのハウス栽培で育っているのだろうか。

【歩句】『櫻唇』1038
もくれんや嫁ごめかして陽のたまり

【歩句】『櫻唇』1037
のこされし
花のいのちの
囁きに
ふるえし枝の
やわき唇
【歩句】『残花』1036
のこされし花のいのちの囁きに


後輩の貴女に 
『みちゆくものに』

言葉がありません。
本当にお気の毒としかいいようがありません
心からお悔やみを申し上げます。

私も28日前、母をおくりました。
突然の事で気忙しく葬儀が終えました
私ごとで、月一回(ルナ通信)の文章を載せるのを躊躇してしまいました。
こころの寄り処を失ってしまい、櫻もあせてみえます。
還暦の歳になってもと御笑いになられるでしょうが
風が體躯の中を吹き抜けていく気持ちです。

貴女もこれからもっと多くの辛い事や苦しい事があるかもしれません
当然、愉しみだっていっぱいあります
どんな時も 前にすすむしかありませんよね
気をつよくもたれて これからを歩んでください。
ありきたりの文章ですが、遠方よりお祈り致します。
沼の外に良い友達が沢山おられるようですから
あまり心配はしておりませんが気をおとされぬよう
また素敵な文章や演奏を期待しております。 九六

でも書けたのは ファイトの一言
どんな言葉も意味をなさないでしょう
無力なる者のささやかな祈り
我が身を苛まぬよう 気強く進まれん事を望みます

『四七の菊』 1035
手向けるや四七壇所華かろし

【歩句】『過去と未来』1034
占いし
明日の風を
たれに問う
みあぐれば雨
知るすべもなし

【歩句】『満のはな』1033
花まてぬ愛でぬ白さかさくら逝く     
2009/04/14 23:03
 
【歩句】『はな日記/櫻花』1025-1032
「古櫻」1032
瘤かさね蕊ふるまでも鮮やかに

【歩句】「櫻影」1031
あおさ増すとり残されて櫻かな

【歩句】「逆光の木々」1030
うつしゑを後光煌き闇櫻

【歩句】「枝垂れ夜櫻」1029
揺らめきて頬に紅いれもて遊ぶ

【歩句】「雨さくら」1028
濡れそぼる花びら哀し輪の踊り

【歩句】「はな筏」1025-1027
散りゆくも太湖を模してはな遊ぶ
岸よせる薄紅そえてはな筏
花あつめ小山となりて風を知る
2009/04/24 20:51

【歩句】『豆跳ねて‥』1025
枝豆が弾けて跳んで
コロコロと 転げて孫の鼻先
ケラケラケラと笑い転げる
無邪気さに
もうひとつ跳ばして
口元緩む
ともに愉しきかな

妹の孫がやってきた
いまだ這うこともできないのだが
おもわず跳んだ緑の豆に
何が面白いのか笑いこける

そろそろ孫が欲しいと
娘の目をみるも
いまだ相手もいないらしい
気づいたのかそっと顔を背ける

誹るおもいはなきものの
心みすかされ
指から豆を跳ばす

【歩句】『豆』1024
豆はねて面白おかし孫わらい
2009/04/18 18:49

【歩句】『雲上の桜花』1023
ゆく春を手毬遊ばせ妻の笑み
石割櫻は明治時代には櫻雲石と呼ばれていたそうな。
石を雲にみたてて浮く櫻といった風情かな‥
2009/04/18 15:24

【歩句】『黄金咲く』1022
みちのくの黄金ちりばめうたを詠む
いろめきて連翹煌めくあゆみとめ
2009/04/18 15:13

【歩句】『赫き花」1021
あざとくも日輪の赫咲きほこる
2009/04/18 01:04

【歩句】『白き花1019-1020
ぼんぼりに御霊を映すこぶし花
闇に咲くいまは何処かはな辛夷
2009/04/16 01:01

【歩句】『はな日記 宵の闇へ』1018-2
陸奥(むつ)の國 こうかいて みちのく
この國は陽がしずむ瞬間に山々のいろが淡く化粧する
足のむくままふらりと花を探しにでかける。
櫻の木が岩の割って僅かな花をつける
もうすぐあたり一面 花だらけになる
そのほんの躊躇する時間のあいだに
頬を染める空気がながれる
息をひそめて大気が色づく気配
淡くほんのりした夢のような瞬間が好きだ
宵の刻 闇の中に身をうずめて
柔らかな帳が淡い光りのなか闇にかわる
何處にいるのだろう 
闇に紛れてうろたえし
闇がなまぬるく纏わりつく‥
2009/04/14 23:16

【歩句】『春‥花が咲いた』1018-1
今日のはな 明日咲く花も 幸あれと
こころ和ませ ときのすぎゆく
ウツボ草やオオイヌフグリも青い小さな花を咲かせる。
コブシ、梅、椿、芍薬、水仙 
一斉にに花ひらく
櫻もどこかで囁きはじめた
2009/04/11 16:07

【歩句】『はな日記 ふきのとう』
3月の末は春を押し戻すように
寒気がいついていた
やっとあたたかい日が続き
北の風は淡桃色にたなびく
蕗の薹は淡い黄緑を一面に散らばせると
木々は唄いはじめた
傍らの色を束ねて蕗の薹   
2009/04/11 00:12

【歩句】『蕗の薹』1017  
『はな日記 ふきのとう』
傍らの色を束ねて蕗の薹 
  
3月の末は春を押し戻すように
寒気がいついていたのですが
やっとあたたかい日が続き
北の風は薄桃色にたなびく
蕗の薹は淡い黄緑を一面に散らばせると
木々は唄いはじめた
2009/04/11 00:12

九路『碾臼』より二句
紙風船
息いっぱい詰めて紙風船子にもたす

良寛忌
七十のななつごころや良寛忌
2009/04/04 17:57

【歩句】『花徳芳心』1016
芳しく忘れず咲きし花心←芳しく忘れず咲きし花一輪
2009/04/04 01:11

【歩句】『はなおれ』1015
花折の時はながるる滴おつ←花折の時はながるる泪あめ
2009/04/04 01:05

【歩句】『嫋やて逝く』1014
葉のひとつ摘みて語らず傍にあり←葉はひとり凍みて語らず傍にあり
2009/04/01 05:39

母逝く 2009-3-30  1:58  84歳

【歩句】『巌鷲山』1013
沢水の音ざわめきて雪くさる

【歩句】『恵比寿大黒』1012
ありがたやさてめでたいな春の福

七福神の大黒さまと恵比寿さま
かたや豊穣神、漁労神、あわせて招福、商い神として祀られる

【歩句】『鳥のあし』1011
吹かんかな風一番や枝ひとつ

【歩句】『野仏』1010
瓶の花そえし路傍野の仏

【歩句】『ふきのとう』1009
ふきつぼみ顰めてほろり春がきた

【歩句】『わんこ蕎麦』1007-1008
競いては蕎麦を捌きし梅のころ

【歩句】『はな彼岸』1006
水桶の杓子カラカラ彼岸華

【歩句】『閃-sen-』1000-1005
瞬きのすぎし言の葉 たびなかば
暦廻る ひとまたぎ夢や まぼろし
ちちははの出会いし迷路 さまよいし
歓びの束の間愉しはるはきぬ
さて語らんや 路はいま 静かなり
雪融けの川は猛りて煌めゆく
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『歩句集-轍』900-1005

『歩句集-轍』900-1005



【歩句】『閃-sen-』1000-1005
瞬きのすぎし言の葉 たびなかば
暦廻る ひとまたぎ夢や まぼろし
ちちははの出会いし迷路 さすらいし
歓びの束の間愉しはるはきぬ
さて語らんや 路はいま 静かなり
雪融けの川は猛りて煌めゆく

【歩句】『湧水』998-999
岩肌に溶けて放つか伊勢清水
七瀧の社に潜む清水湧く


出会いし父娘が遠回りになるのを知りつつ
男坂の石階段から登りくる

【歩句】『獅子と狛犬』996-997
悲しみも辛さも笑いて阿吽いる
父と娘(こ)の天満宮や手をあわす

【歩句】『携帯電話』994
交わしたる言葉のさきの春匂う

【歩句】『革靴のラスト(型木)』991-993
手の皺もラスト背にして春の鞜
釘の痕ラストに添木穴のかず
ひとの癖ソールの絲は磨りへりし

※足のサイズを採寸し、ラストと呼ばれる木型を作成。

【歩句】『こはる便り』 990
日陰、路地裏、吹溜り
溜りし雪は痩せほそり
はな便り
春は寄せくる

肩に しとふる 小雨おつ
黙りみつめる交差点
はるの傘
色はあでやか

【歩句】『上弦の月』989
星懐(いだ)く弦を放ちて氷を踏む

【歩句】『夜半』 988
シンとして夜半にふりし雪歩き

【歩句】『戦ぐ』 987
かぜのみち頬にやさしき萌黄たつ

【歩句】『夜行』986
ひとめぐり
みあげし星の
瞬きは
囁きかけし
こころときめく

【歩句】『スコーン』985
ほろほろと
あまき香りの
菓子ひとつ
ふたり微笑
春はそちこち

【歩句】『兵の柵』984
つわもののいそぎし花は冬を越え
紅く染めたる野に晒しゆく

【歩句】『衣更月』983
やねのうえ雪っこながす雨やふる

【歩句】『はるかぜ』982
産毛まで笑いころげる風やさし

【歩句】『さんぽ』981
路傍をいそいそでかける春を連れ

【歩句】『刹那』980
春ひとつ電話のさきは友の声

【歩句】『はるやこい』979
はるやはるはなはさかねどきうらら

【歩句】『連続ドラマ』978
朝ドラの演ずる役に気をうかせ

【歩句】『ひとり』977
眼をほそめ職去るひとの春息吹

【歩句】『明日』976
まどごしの雪占いは凍て硝子

【歩句】『残り火』975
削がば削げ歩みて転べ風やまぬ

【歩句】『春雪』974
音ひそめ珈琲の湯気やまぬ雪

【歩句】『酔月』973
夜凪し凍土煌く月溶ける

【歩句】『寒蕾』972
のぞまねど硬き蕾はゆきんなか

【歩句】『酒志樂/仕込み水』969-971
千鳥なく呑みて吟じる酒のいろ
きき酒の禊て交わす仕込み水
れい&みけ夫婦とJB蔵にて久しぶりの酒を愉しむ。
燗酒の浜に千鳥はいかに泣く

【歩句】『冬暫し春』968
うつろいし風によりそう木々かたる

【歩句】『布団』967
年月のあし絡ませて暖を知る

【歩句】『雪痕』966
痕のこし雪野につづくあさの影

【歩句】『さるすべり』965
寒の蒼肌をあらわに百日紅

【歩句】『ぬくもり』964
どこにいくの
といかければ
かすかなこえ

ここにいるよ
ほらみてごらん
ここにも
あそこにも

いるよ
めのまえに
いつでもいるよ
すぐそばに

しんぱいないよ
そばに
ずっといるからね

【歩句】『ふきだまり』963
雪よせてローダーいそぐ夜中みち
雪よせてローダー がおる夜中みち

【歩句】『雪垂れ』962
雪溶けし垂れてはトタン音かろき
雪溶けて
雪溶ける

【歩句】『明の方(あきのかた)』961
あけやらぬ甲(さる)にむかいて春詣で
甲(さる=東北東)

【歩句】『ゆきみち』960

辿りつく疎水のさきの雪野かな

あるけども
雪は行先を拒むように
眼の前をさえぎる

ましろき中でたちすくむ
なにもかも全てが
嘘になる

もう岐路はないのだろうか
戻る路さえわからぬようだ
過去のみが追いすがる

やっと九百六拾句
いまだ途中のみち便り
暫し
つきあってくださいな

-生まれし日に記す-

【歩句】『酒初め』959

迎えたるあわせて拝む門出酒
新年も酒が飲めると喉ならす
神酒そそぐ今年も酒を途連れに 

ひとり飲む酒のあまさにくだをまく

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします


【歩句】『夫婦』958
歳かさね十返りの花はつるまで

【歩句】『妻』957
櫛で梳く髪のしろきに冬あかり

【歩句】『雪花亭』956
小窓からまねきいれたる雪の花

【歩句】『影縫い』955
樹々の影雪野におとす風やわし

【歩句】『くれこづき』953-954
ぬくぬくとどんぶく羽織る暮来月
息白し衣達磨や氷を踏む

【歩句】『はぼたん』952
路地に咲くはぼたんふたつこゆき舞う

【歩句】『星々』951
街角の樅におりたる願い星




【歩句】『擦(さす)れ』950
手を擦れ布団にもぐれあし擦れ

われいでじゃ
かがもいでじゃと
ふたりして
なじょすべか
だども
しんだらいでぐねじゃ
いきてるからいでじゃと
ふたりして
わらえじゃわらえ
われもかがも
こえあらげて
わらえじゃわらえ

【歩句】『雨雪』949
雨音やみし寒きたりゆきのはな

ついいましがたまで 
雨が音をたてていた
音も収まり
窓をみやれば
風にのった雪が硝子窓の向こうから
こちらを覗っているのだろう
語りかけるように
硝子を溶かす
  
【歩句】『産土神』948
誰(た)が祈り奉じて社(やしろ)は闇のなか
燈明をかざしてわれも願わんや

【歩句】『雪わたり』947
路地しろくゆるりとまたぐうもれ草

【歩句】『机上あそび』946
何語るひとり遊びの夢机

【歩句】『ゆき来たる』945
ふわふわとわれに降りくる雪の子ら

【歩句】『雨』944
目覚むればなつめ電球寒の雨

【歩句】『馳干しデゴ』943
ニョキりと馳干しデゴは風晒し

【歩句】『柿』942
枯葉舞う実りの木々は朱赤なり

【歩句】『古銭』941 二銭銅貨より

夜更けて銭を洗いし秋の月

【歩句】『やまほこら』940
山祠色を踏みゆく野分かな

【歩句】『南の国から‥』939

微笑みの風に踊るか花少女

【歩句】『ハンドピッキング』935-938
弾けとぶ珈琲豆や湯気のなか
黙々と粒を選びて笑み時間
豆挽きてポンと叩きしかね器
秋とびら琥珀の湯気にかおりたつ

【歩句】934『楓』
ゆらめいて語りかけるか楓の葉

【歩句】『露地売り』932-933
老いてなをわれと踊るかうた自慢
鐘ふたつ卆壽の声は豊かなり

【歩句】931『懐古酒』
酒を呑むこころ和みて友おもう

【歩句】930『盛り塩』
清めたる居酒屋暖簾角の塩

【歩句】『赤蜻蛉』929
空たかく花に迷いし赤とんぼ

【歩句】『遡上』928
旅かさね河に二匹の命継ぐ
鮭や鮭骸さらして川ながる

【歩句】『稲の束』927
稲乾しのならびて山はしずかなり

【歩句】『鈴懸の木 (プラタナス)』924-926

スズカケの路を辿りて襟たてる
駆け足にプラタナスの葉紛れこむ
秋ふかし鈴懸の木は斑なり

【歩句】 『ストゥーパ』920-923
掌をあわせ卒塔婆ひとつ風に鳴る
刻まれし揺れし卒塔婆梵の文字
路傍の板碑に刻む秋の蔓
灯篭や紅葉かげり帳おつ

【歩句】 『石の果実』919
歩を留め飽きもせずに石榴なる

【歩句】 『絲』918
木漏れ日の路を遮るくものいと

『石の行方』917
四角に囲いたる写し絵の
鮮やかなる石たちの夢々
どこまでもつづきたる
ただ一面の青き石たちは
けっして同じ夢はみない
過去の嘘たち 現実の欺瞞など
未来の裏切 
そして‥
石は石を愛することはない
ちりぢりに別れたものたちは
黙して語らず

【歩句】『沈黙の果て』916
幾つもの戸惑いかかえ眼を閉じる
こころ震えて身を屈む闇

【歩句】『雪夜ほんのり』912-915
※過去の世界に雪が降る

閑けさや 雪を笠する野の仏 
石塔や雪を背負いて寒あかり
ゆき凪や河に寄添う磨崖仏
幾段も松や一文字おとこ坂

【歩句】 『鬼灯の路』911
みあぐれば
ほおずきたちが垂下がる
紅き 紅き あかき提灯
ひとつ ふたつ‥と
踊りだす
 
言葉なく
提灯ほおずき 垂下がる
紅い 紅い 仄かな灯り
ユラユラユラ‥と
風をよぶ

こころの溜り
ほおずき提灯まわりだす
淡く 淡く 儚きおもい
ゆれて ゆるりと
巡りゆく

【歩句】『忌 忘れじのヒト』905-911
微笑みて 幾度も手をふり 義母の顔
 ⇒手をふりし 何度も微笑み 義母の
呆けても 婿忘れじの やさしき目
夜ふけて 鳥のざわめく 覚めし闇

夏すぎし 墓にたむける 華のいろ
頬張れば 供えし菓子に 蝉のこえ
桶ひとつ 柄杓の音に 水はねる 

【歩句】 「向日葵」904
向日葵の 弾けて跳んで ゆめつなぐ

【歩句】『小羽仏』903
とつぎゆく いたかぼとけの 膳のめし

※いたかぼとけ 羽黒山話にでてくる不思議な仏とか‥
ほとけ板、小羽仏とも。嫁ぐものに持たせるときく。
南部でいえば 座敷童かおしらさまだろうか。

【歩句】『はな日記』899-902
さそわれし 小径辿りて はなめぐり
路地いりて 小菊の束に かぜ走る
かどまがり 小菊そよぐか 秋のかぜ
かどひとつ 小菊畑は 石えのぐ
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【歩句集-轍】850-900

【歩句集-轍】850-900



【歩句】『はな日記』899-902
さそわれし 小径辿りて はなめぐり
路地いりて 小菊の束に かぜ走る
かどまがり 小菊そよぐか 秋のかぜ
かどひとつ 小菊畑は 石えのぐ

【歩句】『ななかまど』898
赤みさす 実は鈴なりに ななかまど

【歩句】『冷タキ夏』894-897
ヒトリナヲ タテル居場所ニ 唇ヲ噛ム
ワレヒトリ 病ミシ背ヨリ 汗オチヌ
ツマヒトリ アクタイツキテ アマエタル
ハナチリヌ 径ヲ踏ミユク 百日紅

【歩句】『魂送り』889-893
足早に暫しやどるか秋時雨
盆路の草刈る妻の汗ひとつ
香ながる石の畳と桶のおと
メラメラと精霊舟の魂送り
盆すぎし袖をのばして風わたる

【歩句】888
おろおろと のこり陽浴びし はなのもと

【歩句】887
妖しくも 盆をすぎたる はなのいろ

【歩句】『庭の彩り』886
あわきいろ 実りてにわの はな日記

【歩句】『夏祭』880-885
鳴りわたる 祭り太鼓や はな浴衣
かけ声と 踊る太鼓に 走り雨
撥そろえ やっこらちょいわ ほつれ髪
あせひとつ 太鼓みだれて 夏ひとよ
輪踊りの むかし踊りか 花がさく
ねりあるく よこ笛ながれ さんさ唄

こころがやっと落ちついてきたようです。
背にはしる痛みを藥でちらしたる、
我はいずこへ歩むのか
言葉あそびの
夜の雨。

【歩句】879『はる呪文』
戯れに呟く呪文 はな吹雪

【歩句】878『福寿草』
春ハ花ヲワスレナイ
花ハ春ヲワスレナイ

僕ハ君ヲワスレナイ
君ハ‥‥‥。

ツカノマノ夢
儚ク脆ク 咲キホコレ
トキハカガヤク‥。

【歩句】877『彼岸華』
香あわく 歩みとどまる 削り華

【歩句】876『虎落笛』
たえまなく 風が織りなす 虎落笛

【歩句】875『おがる』
みをひとつ 雪よりおがる 石の塔

【歩句】874『しょくらあと/猪口令糖/情人節』
手渡しも 匣々抱えて 春リボン
たくさんの猪口令糖を抱えていたのは‥誰?

【歩句】873『まちびときたらず』
ふわふわり 窓にすりよる 綿のゆき
春ちかし 梅のたよりは 雪に聴く
立春や 路ゆくひとに 笑みまじる
陽だまりの 根ゆきはまるく 路地の春
背にあたる 寒の陽射しに のびひとつ[遠句へ]


【歩句】872『氷琴』『凍葉』
ふとふりかえる 路傍に凍てつく街が 春をまつ
垂れさがる つらら落しの 独りみち
帳おち 積りし雪に 靴の跡
やわらかに 誰を迎えし 雪灯り  

【歩句】871『垂氷』
やわらぎて 軒におがるか 春つらら
ひと粒の 雫つたいて 垂氷なる
※おがるとは  成長する 大きくなる

【歩句】『牡鹿の浜』
鳥居越し わだつみのなか 金華山
坂道を 手に手を取り 鹿の声
波ゆらぐ 古の浜 月うつす
牡蠣棚の 影をうつすか 島の松

【歩句】870『闇の祭』
ゆるやかに 闇に集うか 醜男たち
寒参り 鈴ふり降ろす 闇の中
厄払う 一足揃え 無言雪

【歩句】869『七竈』
雪みちを ふとみあぐれば ななかまど
赫き実の 歩みし雪路 一里塚

ななかまどの季語は秋なのですが
雪に映える赫き実は こころ和ましてくれます。

雪まとい 兎潜むや ななかまど

【歩句】868『冬清水』
木々のこし 幾重に散らし 鎮めたる
天おつる 暫し小春か 穹の蒼

【歩句】867『六花 』
もう一歩 刻む足跡 ゆきんなか[遠句へ] 

【歩句】866『六花』

雪の夜は むかしばなしに 笑み集う
シンシンと 想い出さがし 六花舞う
 
【歩句】865『ゆく歳』

ゆく歳や のこり僅かと 蕎麦茹でる 
ゆく歳を 笑いとばして 除夜の鐘
ゆく歳に 恥じは置き去り  苦笑い
ゆく歳と くる歳またぎ 布団なか
ゆく歳は 酸いも甘いも 潔し

ふるき地図 ひろげていまは夢想旅

【歩句】864『閖上の浜』
荒波や 骨よこたえたし 艘骸

【歩句】863『イルミネーション』
みあげれば 樅のかざりや 冬の息

【歩句】862『雪音』
ぎゅつぎゅ 夜半にふりて 践みし雪

【歩句】861『年の瀬』
歩をせばめ師走かけゆく息白し

【歩句】860『』
目をほそめ孫の写真みゆるひと冬の桜梅咲くがごとくに

【歩句】859『猫窓』
窓際の 温もりあつめ 背をまるめ

【歩句】858『根雪床』
足早に チラチラ留まるか ねゆき床
陽だまりの 斑にくろし ねゆき床

【歩句】857『かばねやみ』
きみのてをかりていりたる病風呂

【歩句】856『もみじ』
朱のいろや稚児の手ひろげ五十鈴川

【歩句】855『はつゆき』
襟たてし消えゆく淡き冬きたる
てぶくろとマフラーと息のしろさと
影色は吾をすかして立ち止まり [遠句へ] 

【歩句】854『冬のいり』
豆柿を啄(つい)ばむつがい忙(せわ)しける

【歩句】853『しらかわの郷』
手を併せ萱の社か雪の郷

【歩句】852『軒並』
売らんかな飛騨の軒したむかしまち

【歩句】851『箸』
「名物やならべて哀し迷い箸」
旅の宿 これもあれもとみくらべて
ただそれだけで腹もふくれる。
「腹ひとつ酒はまわりて口かるし」

【歩句】850『伊勢詣で』
「なにごとも信心ひとつおかげ旅」
普段は神仏たのまぬことなれど お陰参りとひとの群
小石踏みしめ首垂れ 秋はただふかし。


眼が覚める。
唐突に 
ひかりが瞳のなかに差込こむ、けっして眩しい訳ではない。
おぼろげながら物体の陰影を確認できるのだ。
「でもなんかぼやけてるぞ」
なんだぁこの頬の感触は?
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【歩句集-轍】800-850

【歩句集-轍】800-850



『惚けるも楽?』
いきている痛み悩みもわれのもの
ひそひそとやまいかかえて愚痴がわく
いやになるすべてをすてて我惚ける

象鼻杯
蓮に酒をそそぎて愉しまんとす
どなたか蓮をわけてくださいな
そっと空の掲示板に書いておく
そのうち返事がくるだろう

黒い珠 ヒオウギの実


【歩句】850『伊勢詣で』
「なにごとも信心ひとつおかげ旅」
普段は神仏たのまぬことなれど お陰参りとひとの群
小石踏みしめ首垂れ 秋はただふかし。

【歩句】849『擬宝珠』
「秋ふかく  宝珠を撫でし 雨滴」
「秋雨や 追われてながる 紅葉みち」

【歩句】848『赫衣』
閼伽坏や 闇にしのばせ 手をあわす

【歩句】847『染し秋』
もみじ葉の いろを戸惑う 音はやむ

【歩句】846『ふゆびそう』
影ながく 川辺をうめし 冬薔薇

【歩句】845『芋煮』
腹いっぱい喰えや唄えや芋の汁

【歩句】844『燗酒』
温もりやはやきとばりにネオン酒

【歩句】843『滴』
いっぽゆく戸惑いながら雨しずく

【歩句】842『かんなづき』
寒ましてこの世に名残秋の花
ひと足の朝の寒さやとおせんぼ

【歩句】841『不來方の城』
かさね着の彩を染めたるのぼり坂

【歩句】840『中津川』
よりそいてのぼりし鮭や中津川
擬宝珠や秋のころもをまといたり

【歩句】839『練歩く』
たからかに音頭をあげし山車軋む
山車たかく撥振りあげて秋太鼓

【歩句】838『なごり』
水うつすおはぐろ蜻蛉かぜはこぶ

【歩句】837『アラベスク』
ながき夜の呪文奏でる月は鳴く
星々を指をまるめて繋ぐ絲

【歩句】836『かいきげっしょく』
あやしくも月はかけゆく闇重ね
夜かすめ月の片隅闇の闇

【歩句】835『どうしてる?』
なじょしてるメール届きて秋けはい

【歩句】834『がちょうの子』
土笛やしなやかなゆび語りだす
しのびくる土の調べに月の香と

【歩句】833『どっとはらい』
虫かたる昔話のおわりなし
みをひとつしのびききたる闇のなか

【歩句】832『はなび』
打上げて西方浄土闇に華
さりしひと数珠まわして蝉やまず
【歩句】831『熱暑』
額から腹も四肢さえ汗

【歩句】830『祭』
ぞろぞろと太鼓みだれて誘われし

【歩句】829『輪おどり』
あめっこが街灯のなか輪踊りす

【歩句】828『きんぎょ』
ゆらめきて金魚の鉢の涼やかさ
ゆらゆらと赤き衣に乱れ帯

【歩句】827『蜜』
羽音して花粉せおうか蜂ひとつ

【歩句】826『夏やむ』
おろおろと病つらねて夏の日々

【歩句】825『太鼓』
何処から祭り太鼓のおとあわせ
また逢える刻は巡りてさんさ唄

【歩句】824『逝きしもの』
いくものの影をしたいて指をおる

【歩句】823『夜話』
深き夜のふと目覚めては雨を聴く

【歩句】822『紫陽花』
あまだれの軒を飾るやはな手毬

『鎌倉物語』
討ちはやるつわものいずこ雨ぞふる

【歩句】821『とのげる』
こころのささくれ
とのげでも
なんぼもかわりはねじゃ
ほでも
ほでもな
ぺっこは楽に
なりそでのう

齢をへて惚ければ楽にはな一輪

【歩句】『半月』
‥‥
紅く
冷えたる
半の月
妖しく こころざわめき
夏至の夜
南昌山にかかりて
やや傾ぎ
独り
夜を彷徨う

ふるさとの月をみやれば風戦ぐ

【歩句】820『いねむり』
ネットみつこころはなちてうたた寝す

【歩句】819『街路樹』
陽射し浴び翡翠の森へ逃れたる

【歩句】818『汗』
一汗の地にとけゆきて夏至すぎる

【歩句】817『to you』
ひそやかに雨の縦縞たぐりよせ

【歩句】816『一期一会』
「傍らの あかき苺は しずかなり」
「六月の 陽射しあつめて 苺なる」

【歩句】815『玩具』
「そのままに 時をのこして 鳩は鳴く」

【歩句】814『トタン屋根』
「ざっざかと 夜を訪ねて 叩く夢」

【歩句】814『その音は夜にやってきた』

ざっざか ざんざ ざっざかざんと 
音のふる夜に あいつはやってきたどぅ
ああ ほんとうじゃあ 煙にまかれて やってきたんだ

いいもんじゃあ もっともっとふらにゃあいけんぞ
ぜんぶが ずぶ濡れでも あいつは笑ったままで呟いた
まるで河童のように いいやあ 本当に河童かもしれんてぇ

ざっざか ざんざ ざっざかざん
ざっざか ざんざ ざっざかざん

昼間にあれほど焼けついた トタンの屋根に
大きな音をたててふりつける

こんばんわ こんばんわ
遊びにきたぞ 遊びにきたぞ
もっと遊ぼうな 遊びたりないぞぅ

尖った口が笑いながら パクパクとうごいたぞ

もう夜だぞ また明日遊ぼうなぁ
哀しい顔して うなだれて 音が響いてる

ざっざか ざんざ ざっざかざん
ざっざか ざんざ ざっざかざん

【歩句】813『雀』
「軒かすめ 夫婦すずめが 舞いあがる」

【歩句】812『誦文-ズモン-』
 「トンデユケ 痛ミ誦文ノ アサノ床」

【歩句】811『日一日-ヒヒトヒ-』
 「昨日今日 音色は夏の 雨ぞ降る」

【歩句】810『ムラサキノハナ』
「穹にさす 凛々しき彩に そめあげる」

【歩句】809『ククルス カノルス』
「あさ靄に カッコー響き 刻みゆく」
「夢かなた 睡りを貪り 鳥の声」閑古鳥
「誰が夢に 戸口を叩く 閑古鳥」

カッコウ
郭公、閑古鳥、霍公鳥
学名Cuculus canorus


【歩句】808『哭く』
「哭き烏 集いし朝の ビルのやま」
「道化師の ひょこひょこと くろき羽根」
「甲高く おどけて跳ねし カラス舞う」

【歩句】807『風景』
「やまなみの しずまぬ永き 蒼の果て」

【歩句】806.『集光』
「瓶にいれたる硝子珠 
淡く耀きをまし 
なごり五月の空気のなかで
瑠璃色の思い出あつめ 
誰に語りかけるのだろう」

【歩句】805.『林檎の木と花と』
「たちどまる 林檎の花の ほそき路」
「路地いりて 自転車かろし 花ほこる」

【歩句】804.『ほだぐてねェ』
なぬもわがらぬごどばかり ほだぐでね ほだぐでね
それでも えのが ええんだな ぼだぐでねェな
おめはん えのが えばえんだども
えぐねば えぐねって へればいんでねが
ほだども ぺっこは いんでねの
だども わがらぬごどばかり ほだぐでね
ああ ほだぐでね

『あそこも ここも』
いでで あそこも ここも みな いで

【歩句】803.『夢遊花』
「いちど散り にども散らして 咲きみだる」

【歩句】802『蕊-しべ-』
「しずけさに 蕊を散らして 雨舗道」

【歩句】801『ガラス窓』
「目覚めれば 窓を叩きし 春息吹」
「あれこれと 不安よぎりし 春の床」

【歩句】800『ゴロゴロ ドン』
「けたたまし 春雷ひびく ねどこかな」

※【射干玉の】 ぬばたまの
枕詞は「黒」にかかり、あるいは「夜」「夕」「こよひ」「昨夜(きそ)」「髪」にかかるとある。また、「夢」「月」「妹」にもかかる。
ぬばたま  うばたま むばたま
射干玉 烏玉 烏珠
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【歩句集- 轍】750-800

【歩句集-轍】750-800


【歩句】800『ゴロゴロ ドン』
「けたたまし 春雷ひびく ねどこかな」

【歩句】799「飛花」
「風追いて 櫻は何処 われと舞う」

【歩句】788「連休」
「ふるき友 笑顔みやげに 花さかり」
「酒のまん こころのままに やわらぎて」
「また一歩 背をいたわりて 桜みち」
「息子くる とうきょうバナナ 土産さげ」

【歩句】追句※「翠の鐘楼」」
「櫻咲く 教会坂 みどり映え」
「みち訪ね 見知らぬ我を なごませし」
「優しきは ひとのみちなり 櫻坂」

【歩句】797『花々』
「きたの里 いちどに咲きて またうれし」
「連翹や 黄金の息吹 サクサクと」
「あらうれし 桜と梅と コラボして」
「しだれ咲き 不来方の城 滝さくら」
「連翹 辛夷 木蓮 花々し」
「ひそやかに 民話かたるか 翁草」

【歩句】796『宴』
「酔いしぐれ かわせし言葉 花ほこる」

【歩句】795『まどがらす』
『窓硝子 濡らす滴 春の日の朝 雨には音はないけれど トタンにうちつける雨 強くなったり弱くなったり 風まかせの雨言葉 けむるあめ 外の景色は淡くかすみいく せっかく花がさいたのに でも 天水に救われしものあり 惠なる雨 突然 選挙カーがけたたましく通り過ぎて 雨言葉が消される 暫し遠くをみつめる やがてあめたちが戻ってきたようだ 滴が垂れて 窓硝子』

「雨垂れの 唱が響けば 風踊る」

【歩句】794『かぜたより』
「ひとごみの 言葉ひろいて 背をまるめ」

【歩句】793『惜別』
「春待ちて 温もり放ち 逝きはぐる」

【歩句】792『石桜』
「石わりて 芽ぶきしはなの 刻つげる」

【歩句】791『疵』
「軋みたる せとはら痛し はる何処」

【歩句】790
『はな電報』
マテド
マダコヌサクラバナ
キヲモタセツツ
シノビクル

サケバ
イチドニサクラバナ
ツギカラツギト
ホホソメル

フイテ
フカレテサクラバナ
カワモニサキシ
ハナイカダ

チリテ
アオバノサクラバナ
ドコフクカゼト
タダソヨグ


下記はふた昔 花のうた
【歩句-297】『電報』
キキオヨブ
ヒトモホホエム
サクラサク

ワレイマダ
サキシサクラノ
スガタミズ

レンラクヲ
スグトラレタシ
ハナイズコ

トドケタシ
ユクエフメイノ
サクラバナ

【歩句】789『雨酒桜』
「かお染めて 蕾に酒と しだれ咲く」

【歩句】788『ふきのとう』
「雪融けの バッケおがるや 北の沢」

【歩句】787『さくら』2007-04-14

「不来方の 一輪さきし 春や城」

【歩句】786『くろっかす』
「うすむらさきの 喇叭吹き 賑わいし」
「くろっかす オーケストラは 春の章」

【歩句】785『土手』
「春めくや 花の言葉を 聴きにゆく」

【歩句】784『はれくもりはれ春』
「やむか やまぬか 駆けぬけし 交差点」

【歩句】783『彩色』
「パレットの 十二色に 春さわぐ」
「春めいて 十二色の いろあそび」

【歩句】782『酸素マスク』
「涙する 春はきたらじ 友の妻」
「病して ひとに はなせぬ 息かすむ」
「かの病 ひとには言えず 言葉のむ」
「宙(そら)あおぐ みな退院し きみひとり 訪ねしひとに 笑い羨む」
「えだみちの 覚悟したるや われもまた やまい床なる 白き世界よ」 
階段でわれも 涙 とまらず
「背はおもく 室(へや)おなじくし 友が顔 眠りいく息 拳(こぶし)かたくす」
「滴なる 冨士の山 愛しきもなし」

【歩句】781『福寿草』
「みちのくの 黄金ふやせや 福寿草」
「ひあたりの 枯葉おしのけ 福寿草」
「あちこちと 黄金の毒や 福の花」

「のこり雪 滴あつめて 福寿草」 【歩句780】
「雪解けの ちちを迎えし 福寿草」【歩句770】

【歩句】780『北國の節目』
「のこり雪 滴あつめて 福寿草」
「梅つぼみ そろり足出すだす ゆきの路」

南の地は 梅が咲き櫻便りがきこえてきました
北の地は 未だ春雪があります
屋根の雪が溶けて 樋から溢れ みずが毀れる
春はそこまでやってきているようです 

【歩句】779「もり蕎麦」

「そば暖簾 手かけたたずむ こぬか雨」
「手をかけて 暫したたずむ 雨暖簾」

●「そば暖簾 手かけたたずむ 北の雨」
●「そば暖簾 手かけたたずむ 北時雨」
●「そば暖簾 屈みたたずむ 北の雨」
●「そば暖簾 屈みくぐれば 北の雨」

【歩句】778『幻燈器/帰郷』

「すみなれし 異国の海山 走馬灯」
「闇のなか バックミラーの 街灯(あか)り」
「時をへつ 故郷の灯や 潤みゆく」

七年目、今回の旅はいつもと異なる
幻燈器のカラ、カラという音が 耳に響くような春

【歩句】777「梅 馥郁(ふくいく)」
「なれしんだ 傍(はた)を彩る 梅の香」
「畦みちの 三隅に香る 白と紅」

【歩句】776「杜の月 七北田川」
「三日月の 西の空とぶ 伊達兜」

【歩句】775「福寿草」
「雪解けの ちちを迎えし 福寿草」

【歩句】774「月光」
「静けさも 街灯の灯は しのびより カーテンのなき 窓の月」

【歩句】773「不安の立像」
「わかれゆく ひとの顔など まばゆくて こころにもなき せじなど哀し」

【歩句】772「転居の春」
「夢さめて なにものこらぬ 部屋ひろく われの居場所 ぬくもりもなく」

【歩句】771「春雪」
「枝垂れし 雪のおもさに 春きたり」

【歩句】770「十三回忌」
「はる逝きし 父の遺影は 笑い顔」
北国にある 我家の庭に 小さき花が 春をつれてきました
「雪解けの ちちを迎えし 福寿草」

【歩句】769「南昌の山」
「南昌の 白髪あたまや 春きたり」

【歩句】768「はるこやち」
「春あさく いいはとうぶの やましろし」

【歩句】767「斑-まだら-」
「芽吹きゆく 春のおとずれ 斑雪」

【歩句】766「蕗の薹」
「めざむれば 春をつげゆく 蕗の薹」

【歩句】765「かばねやみ」
「かたひじに 顎をまかせて 夢にまう」

【歩句】764「やみあがり」
「うっすらと 窓のそとなる 雪灯り」

【歩句】763「寒雨」
「冬の雨 闇よりいたりて 夜ねまる」

【歩句】762「宵]
「月ひがし 架線をわりて 宵のみち」

【歩句】761「ほんのり」
「ふたりして 祝いの酒と 春の頬」

【歩句】760「春の月」
「枷ひとつ 闇をかすめて 月のいろ」

【歩句】759「痕」
「再会を 叩くメールの 保管箱 あふれたるおもい 癒えし疵痕」

【歩句】758「痛」
「癒しても 癒されても なお痛し」

【歩句】757「錠剤」
「手にのせし いろとりどりの くすりたち」

【歩句】756『春雷』
「山神の 便りのせたる きたの空」

【歩句】755『綿雪』
「あおぞらに ちらつく綿と 逢えぬひと」

【歩句】754『院』
「夜泣きする 幼きわが子 胸に抱く」

【歩句】753『掌』
「あわごとく すりよる雪に 息かける」

【歩句】752『おどる』
「ゆきこふる ゆきこわらしが てを?ぐ」

【歩句】751『夢のはじまり』
「闇みつめ わが息のみが 宙をまう」

【歩句】750『十九乃日』
「生きざまも ただそのままに 身を濯ぐ」
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【歩句集-轍】700-750

【歩句集-轍】700-750



【歩句】750『十九乃日』
「生きざまも ただそのままに 身を濯ぐ」
【歩句】749『春口上』
「さて アさては おたちあい
なんばんとらいの まかふしぎ
うまくいきましたら はくしゅかっさい
まずは とくと ごらんあれ
おだいは みての あとばらい
けっこう ケッコウ ごけっこう
さて アさてっと…」
「徒然に 名も知らぬこと したためる」
【歩句】748『境内』
「ほつれたる 五臓六腑や 繕いて 笑いとばすか どんと火煙」
【歩句】747『窓際から…』
「箱庭の ビルの谷間は 長閑なり」
「のどかなる ひとはいそぎて めにいらず ビルの谷間の しばし春」
【歩句】746『雪仏』
「つもらぬも 日々これ春と ゆきぼとけ」
【歩句】745『転居』
「うつりゆく こころの景色 刻みこむ」
【歩句】744『珍しきひと』
「いぶかりし いよっ暫らくと 笑顔あり」
【歩句】743『爺』
「孫のてを ほそめるまなこ 爺わらう」
【歩句】742『溜まり』
「窓のそと 雪なきまちの 陽の溜まり」
【歩句】741『穹』
「窓枠と ビルの隙間に 冬の雲」
【歩句】740『夢時間へ』
「くれすぎて ねんがそこそこ みのいたみ」
九日より 足袋という機械にのる
あれもこれもと 詰めすぎる 風呂敷なり

【歩句】739『冬枯れ』
「冬枯れの みしらぬ郷に わけいりし」
「あまき実の 枝にのこせし 冬林檎」 
「畦いりて 烏を晒す しうちかな」
「石神に ましろき紙垂が 舞し春」
からすうり

店の老婆が 「もっていくといい 無料(タダ)だよ」っとしゃがれ声で言う。
私は「このカラス瓜は食べるもんじゃないだろうに!」っと言い返す。
老婆は「若い人はしらんじゃろうが 手にぬったりしたもんじゃあ」
「へぇー」素っ頓狂な声を出したのは 隣にいた二十歳くらいの女性じゃった。戦時中は糸瓜(ヘチマ)水同様に自家製の化粧品だったと老婆が鼻をたかくした。
なんか 笑いがこみあげてきて 携帯カメラをむけてしまった。

『美知能久夜麻のくがね』
「はるかなる こがねもとめし たびびとの かばねさらして たれがしるらん」 なんて万葉風にかいてみる。 『美知能久夜麻』は『陸奥山』で「みちのくのやま(万葉)」とよみ、
「黄金まう 人もまかれて おくの夜麻」
【歩句】738『蒼前さま』
「石踏みて 祠たずねし 歳の春」
鳥居から崖をのぼらねば 祠は現れぬ
痛みをこらえて登り
帰りのつらさが 痛ましい

【歩句】737『‥』
「ほしぼしと つきはかがやき とぼすなり」
【歩句】736『みそか』
「愉しみを 〆てすべてが 歳の暮」
【歩句】735 『種子-しゅじ-』
「ここにある  種子(しゅじ)といえるか われみゆる」
「習気(じっけ)とも  ただ黙々と みいる日々」

【歩句】734 『万華鏡』
「ちらしたる 星々たちが うたう木々」
杜の街に星がおりたちました


【歩句の轍】
「ゆくてには あきのおりなす 万華鏡」 【歩句】707『万華鏡』
「眼にうつし ふたたび逢えぬ 万華鏡」 【歩句】093『万華鏡』
【歩句】733『布団のなか』
「どろどろと 眠りゆくのか 師走かぜ」

【歩句】732『はせくらの路』
支倉常長が日本に もち帰ったものに
薔薇の花がありますね
ビールは もってこなかったのかなぁなんておもいながら
大郷の地から もちかえる

松島ビールはドイツビールで
支倉家の墓のそばの工場でつくられているそうなぁ
知っている酒屋では置いていませんので大事に帰還
今回は五種のうち 四種を購入しましてなぁ
① デュンケル  Dunkel 5.5%  深いコクと苦味
② ボック      Bock 7%    麦芽風味
③ ヴァイツェン  Weizen 5.5%  フルーティーな味
④ ヘレス     Helles  5.5%   ピルスナー
330ml 500円 --「エッ?」なんて言っていいのかなぁ

「栓をぬき 泡のひとくち 冬しずか」

次の日 青根にむかう
当然、支倉の土地を通過する
今回は そんな支倉の路を愉しんだよ

【歩句】731『やまとかわ乃湯』
「ぬくたまる なとり乃かわは しずかなり」
【歩句】730『夢喰らい』
「夢喰らい 腹いっぱいに ふくらんで 喰い足りないと まだ嘆いてる」
【歩句】729『紅茶を飮む娘』
「湯をわかし 癒しのみほす よるの紅茶(おちゃ)」
【歩句】728『はやき夜』
「よばなしの つづきをねだりて 夜はふける」
【歩句】727『電話』
「げんきかな? どうだ軆は? 電話なり すぐとらずとも 友の声する」
【歩句】726『やまいだれ』
「喰うことも 厠や風呂も 一大事」
「なきごとも てんにつばする 薄布団」
【歩句】725『湯溢-ゆけつ-』
「掛け流し 溢るるまに 秋保の湯」
広々とした湯船に我を解き放つ
あきうの湯 瑞鳳にてこころが和む
やまいを癒す  ありがとうと 感謝する

【歩句】724『湯彩』
「夢という もみじまぎれし 露天風呂」
【歩句】723『しろき日々』
「さらさらと またふわふわと ゆきめぐり」
「湯煙と 露天にゆきの 湯治かな」
【歩句】722『道祖神』2006-12
「えだみちの 覗き誘(いざな)う 神ありし」
【721】『露天風呂』2006-12-06 
「湯にいりて 鞍掛け山は ただしずか」
【歩句】720『冬の露』
「あさの陽を 仄かにうけし 窓の露」
【歩句】719『遊雪』
「一粒の ゆきっこ墜ちて 掌にあそぶ」
こころがめぐる 身體を両手で縛りこむ 
くるしみも 辛きことも夢にしまいこんだら
ただ ただ 眼をとじる
「あお空に ちいさき羽根や フワフワと」
ちらつく‥ 

【歩句】718『闇道路、銀河の路』
「ふたりして 銀河の路を 南へと 言葉とぎれる 闇に掌をみる」
2006-12-01 
綺羅やかに高速道路はどこまでも永遠に続いているようだ‥
そばに君がいてくれるだけで 身も心もやすまる

【歩句】717『掌』
「なにやらむ ほとけ ほっとけ 掌をあわす」
なにごとも 意のまま…
初冬の暗雲たる風景に野仏、石積み 全てがとけ込む

【歩句】716『大沢金勢さま』
「金勢の 突きあげいでし 岳祠」
玉山は巻の堀より遷られたとある…
今回は渡り温泉につかる
大沢温泉を過ぎると右側に
金勢神社の看板がある
坂道を登りきると
脇道があり右の細道は金勢神社に至る
金勢神社を拝み 拝観
戻りて舗装を下る
鉢屋沢にはいると舗装がきれて
鍋割川沿いに落ち葉路をすすむ
倒木もあり不安になる
とつぜん民家がみえて山居地区にでる
右折して南下するとて
八坂神社の大鳥居があらわれる
坂道を登り円万寺観音堂につき一燈庵に至る
普通と逆コースなのだろう     九六

【歩句】715『雪滴』
「弾けきて じっと手をみる 雪が堕つ」
坂登り 観音山の東屋に 枯葉を踏みしめ 観る風景は美しい
チベットの景色は 彼のこころを和ましただろう

【歩句】714『なめとこ山』
「なめとこの いで湯の秋に みをはなつ」
「溢れたる お湯も心も われのもの」
「湯の舟に 華もて遊ぶ 無縁佛」
南なる華の巻きにて 熊に囲まれ風呂にいる

【歩句】713『お山の湯』
「雪ちかし 木々のあいだに 阿弥陀あり」
田舎の温泉にて 身を委ねる 磐鷲山の愈湯

【歩句】712『葉山神社』
「ふらりふら 葉山の奥の あなの闇」
寺の裏にある山の奥の院 闇の穴あり
訪ねてみられるのも よきかな
祠の右上に防空壕みたいな洞穴がある
微妙に恐い

【歩句】706~711『界の外から』八句

【歩句】711『大根』
「太白に くもはしりゆく でごのはた」
【歩句】710『よわきもの』
「はかなさも 季節かさねし われよわし」
【歩句】709『窓の外』
「ひだまりの 硝子越しなる 椅子の場所」
【歩句】708『茅々』
「おともなく あめ茅々に しみわたる」
【歩句】707『万華鏡』
「ゆくてには あきのおりなす 万華鏡」
【歩句】706『11月』
「寒なりし かげりゆく穹 十一(といち)月」
【歩句】705『あめだま』
「ニッキ飴 転がり辛し 秋の穹」
【歩句】704『横積みの‥』
「本のヤマ あつめてかさね われの夢」

【歩句】703『かででけれ…』

「ふるさとの 蒼き山々 秋の日々」-かえってきたよ-

「ことばなく たちどまりては 秋の彩」
「陽をうけて 燃えよとばかり あきの緋」
「ただひとり いろづく山の なかにおり」
「幾年も おなじ彩なく わがおもい」
「こわばれり 手にいちまいの あき紅葉」
「かででけれ ふるさとの空 川と山」
-われも ふるさとの彩となる-
※かてで--- 一緒に加えて の意味の方言
「かだる」とは参加するとか 加わると言う意味で
「かででけれ」は仲間にしてくださいとの意
ふるさとの秋に溶け込みたい そんな気持ち…   九六

【歩句】702『何処へ』
「ポツリとな 辿るこの路 秋ふかし」
-連休 クルマはしらせ 田舎路に 入る-九六
【歩句】701『ひと束』
「葦の圀 ことばあつめて 結わえたり」

【弐笑缶/寶唄】
「朝日さす 夕日かがやく  不來方の 磐にたくせし 鷲の爪痕」
「汐のかぜ 葦の黄金に  宮城野の 峡谷の橋 いろづく杜と」
「湿原に あかき夕日の  染まるころ 鮭はのぼりて 群をなす」
「人形の かたちに焼きて 下町の 路地にいりたる 三味のおと」

★【弐笑缶/酒さそう秋 ひとめぐりの秋】

【●】2005/10/20
「一瞬の 躊躇するか 秋の月」
愚息がつくった肉じゃがに 
日本酒で ひとり仕切ってる図を 想像くださいなぁ。
「はっ しょぺぇ」

【●】 2006/03/31
「ゆび隙間 パステル色の くもとそら」
「秋の月」っと 捻ってから約半年 次は「春の庭」だった‥

【●】 2006/04/22
「春めくる 歳の頁は うすくなり」
桜がさきました。東北もやっと花見ができそうです
「秋の月」「春の庭」から‥ 「さくら咲き‥」ですね
「春めくる  歳の頁は  うすくなり」と 仲間に送ったら
「よみおえた ページのあつさ またよめる」っと返ってきた。嬉しいなぁ。

【●】2006/06/18
「雷神の 太鼓みえたか 雲ひかる」
梅雨が あめをよぶのか 降りつづく日々に綴る。
つまり梅雨時期の「ジトジト」とした雰囲気の降りかたじゃなく 
強く打ちつけるような 「ドゥトト ドドゥ」ってな具合。

【●】2006/10/12
「あきかぜの わがいとにふれ 旅をする」
ひとり暮らしが いたについてきた なんて嘘
どこか病を抱き枕 
めっきり秋らしくなり 酒も旨いはずなのに 酔えない日々

【歩句】700『good‥』
「かきつらね ただかきつらね わがおもい」
【歩句】699『たのしいぞ』
「さては いづこの夢のなか あそばせん」
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九六

Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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