【-栞-】『駄素句 ほととぎす』
天下を狙う三人が謡われているのは幼き頃より見聞きしたが
改めて 啼かせてみましょうか
啼かぬなら殺してしまえ不如帰 織田信長
啼かぬなら啼かせてみよう不如帰 豊臣秀吉
啼かぬなら啼くまで待とう不如帰 徳川家康
まったく講談師ごとき でございます。
他にもあるのを検索で調べると‥
啼かぬなら逃がしてしまえ不如帰 前田利家
啼かぬなら鳥屋へやれよ不如帰 徳川家斉
啼かぬなら己が啼こう不如帰 明智光秀
これらは、江戸時代の読みびとしらず作だそうである。
ならば吾もせんとて つくってみたが‥
啼かぬなら‥だけではいまひとつ
【栞】『九六式不如帰』
啼くをやめ辺りみまわす不如帰 小早川秀秋
啼かずとも動かざること不如帰 武田信玄
啼きもせずしのび堪えるか不如帰 服部半蔵
啼かぬのもこの兒可愛や不如帰 淀君
啼ぬなら洞ヶ峠に不如帰 筒井順慶
啼いたとて吾は啼かぬと不如帰 小川祐忠
啼かざれば誰が啼こうか不如帰 井伊直政
啼きはせぬ柿はならずも不如帰 石田三成
啼きつづけいまだ窶れぬ不如帰 真田幸村
啼きて釣り退く野伏不如帰 島津義久・義弘・忠恒
啼やんで朝顔一輪不如帰 千利休(千宗易)
啼かぬなら心すませよ不如帰 細川ガラシャ
遊び句ですが面白いですね 九六
【不如帰考】
【※】「眼に青葉山不如帰初鰹」
なんと季語の三乗ではありますが誰もが(?)知っている句ですが、好きです。初鰹を食べるとき必ずでる句でもあります。
【※】ホトトギスの季語は夏
時鳥・杜鵑・郭公・忍音・子規・不如帰・杜宇・蜀魂・田鵑
【歩句】『ほととぎす』1111
甲高く虚空わたるか不如帰
【●】『酒志樂/酒句』 0001~1102
つくった句に 酒の句がこんなにあるとは思わなかった
そうか 花に酒、月に酒、風に酒、雪に酒、雨に酒なのかもしれない日々。
新しき順にならべたが‥
呑んで痛みを忘れ、酔いが覚めては痛みます そんな呑み方は身體(からだ)に毒だから‥
節めぐり毒酒も薬病かな 【歩句】『怒句酒』1094
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【歩句】『舛酒』1093
舛酒のあまきにおもう塩ペロリ
【歩句】『バーボン JD / クロスロード』1084-1087
ブルーズの指腹訛声出会い酒
こころ売りクロスロードは夏の闇
バーボンと過去がつまみの三夏の夜
弾きがたる擦れた唸り溺れゆく
【歩句】『蓮の花』1055
ひと睡り極楽浄土や垣間見る蓮に座りて何を語らん
そういえば、以前書いたのですが、蓮の特性をいかした象鼻酒(碧筒酒)という酒の呑み方がありましたね。一度味わってみたいものです。
【歩句】『仕込み水/浜千鳥』969-971
千鳥なく呑みて吟じる酒のいろ
きき酒の禊て交わす仕込み水
友だち夫婦とJB蔵にて久しぶりの酒を愉しむ。
燗酒の浜に千鳥はいかに泣く
【歩句】『酒初め』959
ひとり飲む酒のあまきにくだをまく
【歩句】『懐古酒』931
酒を呑むこころ和みて友おもう
【歩句】『盛り塩』930
清めたる居酒屋暖簾角の塩
【歩句】『箸』851
名物やならべて哀し迷い箸 --851-1
旅の宿 これもあれもとみくらべて
ただそれだけで腹もふくれる。
腹ひとつ酒はまわりて口かるし --851-2
【歩句】『燗酒』844
温もりやはやき帳かネオン酒
【歩句】『宴』 796
「酔いしぐれ かわせし言葉 花ほこる」
【歩句】『雨酒桜』789
「かお染めて 蕾に酒と しだれ咲く」
【歩句】「とうきょうばなな」788
「ふるき友 笑顔みやげに 花さかり」 788-1
「酒のまん こころのままに やわらぎて」 788-2
「また一歩 背をいたわりて 桜みち」 788-3
「友はくる とうきょうバナナ 土産さげ」 789-4
【歩句】761「ほんのり」
「ふたりして 祝いの酒と 春の頬」82-
【歩句】『酸素マスクを‥』782
「滴なる 冨士の山 愛しきもなし」
シズカナル フジノヤマイハ シキモナシ -782-1
「涙する 春はきたらじ 友の妻」 -782-2
「病して ひとに はなせぬ 息かすむ」 -782-3
こんな句は書きたくない‥
治ったら ともに騒ぎたらふく酒くみかわそうと 笑いつつ
互いに励まし 酒の話に咲いた日々
「かの病 ひとには言えず 言葉のむ‥
‥おもいはせたる 蒼き荒野に」 -782-4
同室だった彼を訪ねる
先に退院(でた) わたしは たんなる見舞いのつもりでした
彼の妻が 私の顔をみて なみだするも 信じられず
‥戦友ともいえる かのひとよ たれか救わん
「宙(そら)あおぐ みな退院し きみひとり 訪ねしひとに 笑い羨む」 782-5
「えだみちや 覚悟したるか われもまた やまい床なる 白き世界よ」 782-6
階段でわれも 涙 とまらず こうべを垂れる
「背はおもく 室(へや)おなじくし 友が顔 眠りいく息 拳(こぶし)かたくす」 782-7
「滴なる 冨士の山 愛しきもなし」
シズカナル フジノヤマイハ シキモナシ 782-1
いつも呑んでる時は傍にいるはずだよね
【歩句】『はせくらの路』 732
支倉常長が日本に もち帰ったものに
薔薇の花がありますね
ビールは もってこなかったのかなぁなんておもいながら
大郷の地から 麦酒をもちかえる
松島ビールはドイツ系ビール
支倉家の墓のそばの工場でつくられている
知っている酒屋では置いていませんので大事に帰還
今回は五種のうち 四種を購入しましてなぁ
① デュンケル Dunkel 5.5% 深いコクと苦味
② ボック Bock 7% 麦芽風味
③ ヴァイツェン Weizen 5.5% フルーティーな味
④ ヘレス Helles 5.5% ピルスナー
330ml 500円 --「エッ?」なんて言っていいのかなぁ
「栓をぬき 泡のにがきに 梅雨しずか」 【歩句】『怒句酒』1095
次の日 青根にむかう
当然、支倉の土地を通過する
今回は そんな支倉の路を愉しんだよ
本当は‥痛い痛いの毎日でした。痛み止め酒をもとめる。
執刀の疵は無残に冬の湯屋 --【歩句】『湯治』1096
【歩句】『病床』2006/10/12
「あきかぜの わがいとにふれ 旅をする」 --【歩句】『こころの絲』
ひとり暮らしが いたについてきた なんて嘘
どこか病を抱き枕
めっきり秋らしくなり 酒も旨いはずなのに 酔えない日々
【歩句】『独り酒』571
「かたて酒 横目で睨む 桜かな」
【歩句】『酒肴』参565
「あまからく 蕗と合わせる なまりあり」
初鰹がすでに出回り、
生姜醤油で酒肴はこたえられません。
イタミの速い鰹を炊いて頂きあすのこころ。
もうすぐですよ。
【歩句】『酒肴』弐564
「箸摘む 刻とじこめし みずの豆」
ミズなる癖のない山菜、皮を剥くのがたいへんです。
葉の付け根に3、5ミリ程度の豆ができます。
茹でて 醤油漬け。美味。
【歩句】『酒肴』壱563
「瓶詰めを 僅にそえし アイヌ葱」
行者ニンニクともよばれし山菜。
醤油漬けにて保存して食する珍味なり。
946は良くたべましたね。
もうすぐ新しい奴がでますね。
【歩句】『桜(はな)』567
「このはなの さくやめでるか ひとり酒」 567-1
「はなやはな はなにうもれし はなめでる」 567-2
「早くこい 来ないと独り 飲んじゃうぞ」 567-3
【歩句】『しんねん戒』514
「やれ唄え 飲めや騒げや それ踊れ」
【歩句】『絲』499
「呑みすぎて 記憶の絲は みのほつれ」 --499-1
とっかかり 呑み会で あらぬ暴言を吐いて
しまい 自分が情けなくなる
迷惑かけたと‥‥ いいながら
でも しっかり 覚えている
記憶の海は 寄せる波 深き海
吐き出された 言葉は 全て 吾のもの
忘れじの 舟にのり 旅立つ
「酒呑みて 乱れし絲と 身のほつれ」 --499-2
「酔しれて くだまくほどの 銭もなく」 --499-3
「酒いだき ぬくもりうつす 秋の月」 --499-4
「酒の海 身をゆだねて 遊ばそか」 --499-5
「酔いしれて 夜にぷかりと 海月かな」 --499-6
「絲よりて 心からくり 謡いたる」 --499-7
【歩句】『旨い』446
「酒を呑む 喉にながして かげ芒」
【歩句】『山頭火』407
「一浴と 一杯酒で 句をめでる」
季語がなかろうが
季語がダブろうが
季語にこだわらずに
好きなようにうたう
のびのびしていいかなぁ そういいのです
子もすてて妻もすてやる句はひとつ 【歩句】『一浴一杯の句』1102
【歩句】『麦酒』400
「ただ独り 桜吹雪の 缶ビール」
【歩句】『あめ色の匂う街/つうふう』363
「ビール呑む 危険かきわけ 夏スリル」 --363-1
「痛みだす 足をひきずり ずる休み」 --363-2
【歩句】『川柳』340
「酒呑んで 悪い性格 ながしこむ」 --340-1
「クダまけば 愚痴もいっしょに 酒のつま」 --340-2
「酔ったよと 忘れた口実 身がもたぬ」 --340-3
【歩句】『花びら』060
「枝豆と片手にビール 舞う桜」 --060-1
「ほどよくて泡に舞い込む 花一輪」 --060-2
【歩句】『何色』 056
「あちこちの 桜あつめて 独り酒」
【象鼻杯】
蓮に酒をそそぎて愉しまんとす
どなたか蓮をわけてくださいな
そっと空の掲示板に書いておく
そのうち返事がくるだろう
蓮酒の天をのみほす管の口 【歩句】『象鼻杯/碧筒酒』1101
っとなると つまみは辛し蓮根がいいのだろう
亡き友の未だ果せぬ銚子酒 -【歩句】『約束/さしつさされつ』1097
待ってるよ席を頼みてひとり酒 --【歩句】『約束/退院の送り笑顔』1098
ふたむかしまてどまてども来ぬひとの手許の酒やわれを寫さむ
--【歩句】『約束/退院の送り笑顔』1098
kashiさんに捧ぐ しょうがねぇなぁあんたの分も一緒につきあってやるよ
九六