九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

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返信『懐かしきナベサダコンサートの事』

返信『懐かしきナベサダコンサートの事』

駱駝氏から非公開コメントがあった。懐かしい‥っと

もう何十年前になろうか、九六さん(当時は九路)僕の知ってる福島のジャズ喫茶で渡辺貞夫さんを迎えてコンサートをしようと思っているんだ。ついてはポスターを描かない?との電話がはいる。 電話の主は駱駝氏である。
オイラだって彼の名前は知っているが雲の上のひとである。戸惑い断る算段をするが、押し切られてしまう。
そこ頃まで何度かポスターは描いてはいるが不安がある。でも嬉しかった。ヘタなりに必死!!
ポスターを描くなら大きな四角形にしたい。文字は手書きでする。白黒の二色、今まで無いジャズのインパクトだけを狙った。福島でまだジャズが一般的でなかった頃‥、なんとしてもみんなを呼びたい。勝手にフクシマ・イン・ジャズとつけた。いろいろ電話で打ち合わせて出来上がったものです。

当日、オイラは電車に駆け込み福島へ。渡辺貞夫氏はアフリカから帰ったばかりの頃、その音に熱き大地が燃え上がっていた。会場は‥満員。凄いぞ。盛り上がる。

描いてよかったとおもう。
打上は渡辺貞夫さんとメンバーを交えて懇談。ポスターにサインを頂く。後年に転勤してオイラが東京新宿のライブハウスで再度お目にかかるが声もかけられなかった。でもあの夜の興奮はいまも残っている。
いまも同じ気持ちでいるんだ。

福島のラジオがフクシマ・イン・ジャズなるコーナーができたという話も後日聴いた。旅の途中に米沢のジャズ喫茶にも階段上に貼ってあった。懐かしい‥。恥かしい。

今はない小さなジャズ喫茶パスタン、ありがとう。
駱駝氏、いつも背中を押してくれて感謝!!

【九六ゑ】渡辺貞夫03


玖路



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♪【樂】ポスター

♪【樂】ポスター

引越しとなると どこからかポスターが出てくる
自分で買ったのはBの一点のみ

【MJQ】
MJQ+

【PPM】【シルビーバルタン】【ソウルトレイン】
【ムーンライトパラダイス】-南正人・加川良他
PPM-シルビーバルタン-ソウルトレイン-ムーンライトパラダイス
【B】
ビートルズ

昔、仙台の東北大学前に『レノン』という喫茶店があった。
誰か知っているだろうか。

【漫画家-粉味】
新人発掘コンサート-粉味01-新人発掘コンサート-粉味02




[渡辺貞夫】四角大版
【九六ゑ】渡辺貞夫01
これは懐かしい、九六のゑ  ヘタですね 汗


もっとあったはず、棄てたのかなぁ


玖絽





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『銀河の片隅夜話』【SONG FOR MY FATHER Ⅱ】

【SONG FOR MY FATHER Ⅱ】『銀河の片隅夜話』

 クリスマスツリー用 針葉樹樅の木を採り(?)に山へ行った事がある。
その頃はツリーを飾る家庭などあまりなかったと思いますが、父とふたりで箱橇(はこぞり)にスコップを積み、押しながら二人で雪道を山林にむかった。
 箱橇を知っている人はかなりの年代だ。簡単に言えば、漫画「子連れ狼」の大五郎が乗っていた箱型の橇なのだが判って頂けただろうか。

 頭には毛糸の帽子、襟巻き、防寒アノラック、下ズボン、長鞜、厚手の靴下、息は白く手袋をあかくなった鼻と頬被い、凍った雪道をキュキュっと音をたて彼の後を追って歩きつづけた記憶があります。

 彼は手先が器用なひとだった。記憶にはないが幼児期にも橇やヨットをつくってくれたらしい。竹を熱で曲げて作られたスキーや橇は緩やかな坂を滑りおりる快感は堪らない。この時の箱橇も 樅の木を根ごと入れる箱も彼が造ったものだった。造る愉しみを知っていたひとだが、子供が嬉々として歓ぶ様をみながら悦にいっていたはずだ。

とにかく程遠くない林に入り小さな樹を見つけ出し、雪をどけスコップで周りを掘り起こして、古い布で根元を包(くる)み 箱橇に載せて持ち帰った。
彼の為に書いておくが、採取した樹は会社の山林で子供のために許可をもらったそうである。

部屋の中に新聞紙を敷きをツリー置いた。
翌日、彼の手から渡された電飾は傘電灯を消した中で瞬きはじめた。初めてのクリスマスツリーはてっぺんに銀色の大きな星が据付けられ耀きをました。

十年後に蜀台に蝋燭を持ち賛美歌を唄う事になるとは想いもよらなかった、こうして仏教徒のわが家にクリスマスを祝う祭りが、その後毎年続いたのである。

それから‥
あの樹は庭に移植され育ち引っ越すまで庭の一員となった。

毎年‥     12月になると、彼との箱橇を想いだす。

ツリー①



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『SONG FOR MY FATHERを‥』

『SONG FOR MY FATHERを‥』

増幅器(プリメインアンプ)の真空管が焔のように耀きはじめる
見慣れたLPジャケットから黒盤を取り出して両手でそっと置く

回転盤(ターンテーブル)が静かにまわる
スピーカーから微かにノイズが響く
右手人差し指がカートリッジをとらえて
移動をはじめると
黒い盤は速度を一定のまま
先端がふわりと溝をとらえた

ウェイトが均衡を保ち
わずかなバウンドに軽やかに滑り
戸惑いながら踊る

やがて馴れ親しんだ音を
木製のジムランスピーカが唄いだす
音量レベルをややあげながらバランスをあわせ
グラスに注がれたストレートバーボンを唇にそえるれば
気侭な時間のなかに身を委ねる

サンスイ
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『 Left Alone/レフトアローン』

わたしに 満たされた愛はあるのかしら
そう わたしの隙間を慰めてくれるのは誰なの
あなたは 心に優しい傷痕をつけたまま いってしまうのだから
ひとりぼっちの時間が ただ過ぎるだけ‥♪


『 Left Alone/レフトアローン』by96


昔々‥

媚た眼が俺を誘っている。

潤んでいる鳶色のおおきな瞳の女は、
左側五っ隣りの止まり木で 小首を傾げている。
悪い気はしない、妙に艶っぽく 安ぽいワインレッドの唇も俺の好みだ

-今夜もあぶれたのかい-

俺も女をみつめながら、バーテンを指で合図をする
バーテンは無言のままやや腰を曲げ顔をよせる
「…。」
俺は顔をやや彼にむけながら、呟きように喉の奥からはきだし
「彼女に 今と同じやつ(カクテル)を…」
「かしこまりました」
こんな事は慣れてるなんて素振りもみせずに、仕事にとりかかる
ウオッカべースだろうか 氷を砕き、シェーカーをまわしはじめた

俺はジャックを舌に転がしながら 昔に出会った行きずり女達を思い出す
長くつき合った女達は少ないし、大半はその場の女達だった。
格好をつける訳ではないのだが 長続きがしない 俺の性格のせいだろうさぁ

バーテンダーは女にカクテルを出して 
大きなジェスチャーで 俺からということを伝えているのだろう。
美しい瞳と、長い睫毛で 水色のカクテルグラスを少し持上げ 
俺をみながら 僅かに微笑んだ

場末の酒場に いい女が独りで飲んでいるには訳があるだろうが、
訳ありだろうが なんだろうが 今の俺には関係ないことだ
とある酒場で出逢った二人‥‥ってことでどうだろう

とにかく気の利いた酒場なのだろう
あるいは、誰かのリクエストなのかもしれない曲が流れてくる
マルの『レフトアローン』が薄暗い店隅のジムランのスピーカーから響いた
真空管アンプが微妙な灯をやんわりと写しだし
ターンティブルがLP盤の溝の音を拾い 心地良い気分にさせてくれる。

今時 アナログの真空管のジャズを聴かせてくれる店は少なくなった。
それだけでも この店を選んだ事で気分がよくなった

俺は二杯目を空け ショットグラスの上で人指し指で軽く叩く
めざとい彼は秤もせずに 直接にボトルから注ぐ
小皿に乾物のカシュウナッツとアーモンドの白と黒 
クラッシュした氷水と共にサラリと添えられた


バーテンが言う
「あの方が ご一緒できないかと言っておりますが…」
暫く 間をとってから
「ああ、嬉しいね‥」 と 三杯目をゴクリと呑む
女からさそわれてしまった。
俺だってひとりじゃ淋しいんだよ
悪い気はしないが 性悪おんなにひっかかったのかもしれない
まあ それもいいさぁ

女はバーテンの合図が待ってたらしく 席をたち
奥の洗面所に向かい化粧を整えに行ったに違いない

暫くするとハイヒールの音が俺の背後でする
「‥失礼するわ」
と軽く会釈するを受ける

-値踏みでもしてるのかい?-

「もう一杯 いかがですか レディ‥」
「遠慮なく 頂くわ カクテルを‥」
エナメル色の唇が妖しくひかる

カウンターの向かいのグラスがある鏡でお互いの顔を見つめ合い
沈黙(しじま)が、二人の間に空気のように保たれた
女のカクテルグラスが 夕焼けのようなバイオレットにかわり
注がれたグラスに唇をつけると、
頬もあかみをおびているように艶っぽくみえる

二人は暫く酒を味わい かるい会話を楽しむ
「どこ なの‥」
「‥‥‥からさぁ」
男と女が行きつくところは もう決まっているのだし
いそぐ必要は見当たらない
どうせ 客は俺たちふたりだけ
ながい夜が つづくのだから‥

レディ・デイの歌が マルのピアノにのって 仄暗い路地にこだまする

   ‥‥ I'm left alone, all alone

(了)

20060307235335.jpg


れふとあろーん

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『あの唄がきこえる』

『あの唄がきこえる』


『あの唄が‥』
唄②

『まりりん』
唄③

『ブルーズ』
唄①

『ジャス』
唄④


九六
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『Summertime サマータイム』

『Summertime サマータイム』

携帯電話が鳴りはじめた、梅雨がはじまらんとする雨の夜。

あまり 人に番号を教えた覚えがないので、かかってくると ついあわててしまう。
何やら派手な古い曲が聴こえてきた。悪戯電話かと切ろうとしたが
「江川!俺だよ俺、田鎖だよ!聴こえているかい」
相手は音に負けまいと、大きな声をだしているようだ。
「ハイ、江川ですが、どなたさまでしょうか」
「なんだ、相変わらず慇懃(いんぎん)な奴だなぁ、た・田・田鎖だよ」
電話の向こう側に懐かしい顔が浮かんだ。
「たくさりか、タクだろ!何だ今頃 どうしたんだ、突然に」
心は動揺していたが、口調を変えずに応じたつもりだったが、言葉を噛んでしまった。
「オイ江川!エガ!元気だったか…」
相変わらず押しの強い奴だと思いながら
「まあ元気だよ、ところで煩い処だな、呑んでいるだろう、場所はどこだよ」
「サマータイムだよ」
「エッ、まだやってたのあの店」
仲間と入り浸ったジャズ喫茶の名前だ。
「待ってるぜ はやくこいよ みんないるんだから‥」
三十年前に金などなくても、そこに行けば気の合う奴等がいて
ファンキーな気分に浸れた時代の店だった。

酒を呑む事になるだろうから車は駐車場においておく事になるなぁ、
などと雨の暗い街灯の光りをぼんやりと見つめながら運転していた。

しかし、あの店はずっやっていたんだ、昔のイメージが頭を過ぎる。

あの頃、狭い階段を降りると通路にジャズのベースが地底から唸るように溢れてくる。
ドラムの皿がビートを刻んで、テナーサックスが被さり湧きあがってくる。
血が僅か沸騰する。まだ叫びまでは至らない、底無し沼にズブズブと引き込まれてしまう感覚。
それでも頭のどこかで出口の光りを模索している自分がみえるのだった。
あがいても、アガキきれるような代物ではなく、柔い真綿で締め付けられる心地良さえある。

突然のクラクションで運転している自分を理解した。

安堵と溜め息、ラジヲをつければ、聴き慣れたメロディ♪。
歯切れの悪い気だるそうな女のジョッキーのハスキーな声が流れてきた。
サラボーンのボォーカルを紹介している。まぁ暫くは快適な運転が続きそうだ。
田鎖はあの店で待っているだろう。

駅のそばの駐車場に停める、懐かしいガード路を風と一緒に走り抜けた街、
今のような先の見えない不安は微塵もなかった時代、
足は緩やかになりいいしれぬ寂しい思いに襲われた。
高倉健が路地を曲がり立ちすくむ映画「黄色いハンカチ」を思い出す。
そう三十年を経てこの場所で棒立ちになった、ただ頬が雨で濡れている。
ジャズの店「サマータイム」の黒と黄色の小さなネオンサインの看板がひかり輝いている。
階段を降りドアを開ければ懐かしい顔に会えるのだから……。

でも 私は知っている。
私を呼び出した仲間の田鎖は、もう何年も前に 亡くなっているのだから…確か自殺だとかきいている。そして「サマータイム」という店も、とっくの昔に 土地開発の地上げ騒動の煽りをうけ、つけ火で焼けてしまったのだ…。


ただ、雨にかすんでいる街の 懐かしい看板が点灯しているのだ。
地下の奥にある店から あの頃聴いた『サマータイム』の曲が、けだるく毀れてくる。
入口で足がととまったまま ただずんでいる背中に、雨がひとしきり強くおちてきたのだ‥‥‥。

「そうかぁ あと少しで‥
始発電車が通過するはずだよなぁ」

(了)
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20060307235323.jpg

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プロフィール

九六

Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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