九六の匣

さまざま詰めこんだ匣

『キナの樹』

『キナの樹』


キナの樹

キナの樹02

マラリアの特効薬
キニーネ
赤い樹皮

九六
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『魔の系譜』参-咒-

『魔の系譜』参-咒-

魔の系譜 参 咒

玖絽


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『魔の系譜』弐☆彡

『魔の系譜』弐☆彡


魔の系譜-弐☆彡


玖絽

ペン+色鉛筆




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『魔の系譜』壱☆彡

『魔の系譜』壱☆彡

魔の系譜★☆彡


玖絽


ペン+鉛筆


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九六綺譚『魚になる』☆彡

九六綺譚『魚になる』☆彡


『魚になる』☆彡

僕は魚になる
水の中に潜むもの
光彩が微かに届く
砂が琥珀のように煌めく
底の岩の奥
ゆるやかに血がめぐる
温もりが
僕の塒

『魚になる』★彡



九六

2010-11-11  ペン画


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九六綺譚『後髪』

九六綺譚『後髪』


 この世にこんなに控えめで美しい人がいたのかと思った‥

文章は途中です。

後髪女01
by九六


物部黒彦
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九六綺譚『不思議時間』

九六綺譚『不思議時間』

【九六綺譚】の『あかずの社』のイメージ画

あかずの社

【九六ゑ】人魚の木乃伊

ムミヤ薬-南蛮船にていりたるものあり


物部黒彦


【九六綺譚】の『Bの塔/なりたち』のイメージ画

【九六ゑ】なりたち★

【九六ゑ】イメージ78


物部黒彦


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九六綺譚『鬼よ来い』-節分の夜-

『鬼よ来い』-節分の夜-


「おめはん!どごさいぐんだぁ」
 「‥‥」
「なんだぁ、泣いでいるんだが」
 「‥‥おらはぁ みんなさぁ嫌われで‥」
「そったな寒いどごさ いねんで こっちさこっ」
 「‥‥いいのが」
「なにぃ こごの囲炉裏さきてあたれっ 寒べ」
 「‥‥おらの仲間もいいべが」
「なに おらはぁ独りでいるがら 遠慮はいらね 呼んでこ」
 「‥‥ふだば みんなよんでくっから」
「ええぞ こんたな雪っこの夜はみんなでいるのがえのさ」

 「‥‥み・みんな きたんだけど」
「はははっ大繁盛だなぁ へれへれ」
 「‥‥ありがとう おら達は嬉しいべ」
「凍みできたぞ もっと火にあたれ」
 「じゃあ あがらしてもらうべ」
 「あったけなは‥‥」

 「‥‥ありぁ 婆っちゃん 眼っこ弱いのが」
「んだ 歳だぁ 歳はとるもんでねえなあ だどもめんこい童ゃはわがるぞ」

 「‥‥だば おらが直してやるべが」
「そったな神さまみでごどねぇべ」
 「‥‥まんつ 明日朝に起ぎでみれ‥」
「おもしぇーごどいう童達だあ ほっほっほ」
 「‥‥なんだべ 齒もねが だば齒もやるべ」
 「‥‥おらは 歳ばすこし若ぐすんべ‥」

こうして夜は更けていって朝になった

「あー わらしゃんどは いづけったべ おもしゃがっだなぁ」
「あれ やけに山が奇麗だべ ありゃ齒っこがおがってるべ 腰も‥」

あとは わがるべ‥
どっとな

鬼よこい



物部黒彦



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九六綺譚『空にあるもの/プネウマ(πνευμα)』

九六綺譚『空にあるもの/プネウマ(πνευμα)』


-何故みんなは気付かないのだろう-
内心、僕はこの現象を不思議に思っていた。どうみたってあれは未確認飛行物体なのだから騒いだっていいはずなのに、誰も浮かんでいる物を指差もしないのである。もしかするとあの飛行物は僕にしか見えないのではないだろうか。まさかそんな事はあるまい。でも僕にしか見えないとすればこれ程愉快なことはないだろう。
きっと一生懸かってても存在を確認できない奴が多いはずだ。それが空中に一日中静止しているのだから自衛隊や航空管制官、気象庁の中にだって、僕みたいな能力がある人間がひとり位はいるはずだろう。一度、空にある物体を見た者は気になって何度も見上げるに違いないのだから‥。

もしかするとみんなは判っていて無視しているのかもしれない、まるで童話「裸の王様」のような気持ちになってきた。物語なら幼い子供が「王様は裸でなにしてるの?」っと叫ぶまでみて見ぬ振りをしているのだろうか。

僕だって今ここで気付いた訳ではない。よく考えてみると生れた頃からこの街の上空にあったのかもしれないと思いはじめてきた。いや、ちょっと待てよ。僕はこの街の生れではないし、いなかったはずだ。しかし故郷の空にもいつも浮かんでいたのではないかと憶うのだ。なら今更この物体がなんであろうと構わないのだが、最近やけに気になってしょうがない。

あれは未確認飛行物体ではないのかもしれない、つまり人間監視装置を装備した管理機械なのではないのか、はたまた飛躍して考えると「神」とか、或は「プネウマ(πνευμα)」と呼ばれる存在なのかもしれない。プネウマとは精霊的なものをいい神と人をとりなすモノをさしているのであるが‥。
アレが最初に登場した時は、きっと大騒ぎになったのではないだろうか、時間が過ぎていくと当り前の存在と認識され誰も見向きもしなくなった、きっとそんなモノなのかもしれない。都会の電車に乗り、窓からみえる風景は田舎者にとって景色自体が珍しく、変りゆくビル群 それだけで疲れてしまうのと似て、あれはそこにあって当り前になったと考えることができるからだ。
ただ何時からかと謂われると困るが、随分昔からあそこに静止したままあったのだろう。

そんな或る日、若い女が交差点で立ち止まり上空を見上げている姿があった。
思わず僕は声を掛けてしまった。
「なにかみえるんですか?」
すると女はハットしたように顔を背けて
「いえ、なんでもありません」っと即策と立去ってしまったのである。
きっと彼女もあの不可思議なモノに何故か改めて気付いたのかもしれない。しかし辺りを見廻し誰も反応を示さない事に気が咎めたのだろう。

僕は上目遣いであの光耀くモノをみつめたが、最近では何故か色褪せて透きとおり‥アレは僕や人間達に危害をあたえるものでなく空気のようなプネウマ(πνευμα)なのかと感じているのです。




空にあるもの


九六


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九六綺譚『虹の根っこ』

九六綺譚『虹の根っこ』


『虹の根っこ』

突然妻が私の肩を軽く突っつきながら
「ねぇ、ねぇみて見て!!」
助手席に座った彼女はスッテンキョウな声で左側の窓を指差しながら
「なんだよ運転中だぞ」
「虹よ、虹」
「なんだって、みえないよ」
私はやっと雨が小降りになってワイパーを時間操作にしていた。雨の粒はフロントガラスにまだいくつか雨痕をおとしている。
車輛の進行方向の真上から前方には灰色の雲が居座り被っているが、左手の奥は陽が差込こみ始めている。信号待ちの間に彼女の脇から顔を傾げて、やや上空を見上げると薄ぼんやりとした淡い虹が橋を架けている。

虹の根っこ+

「写真撮らなきゃ」
あたふたとベージュの鞄の中から掻きだすようにデジカメを取り出すと硝子越しシャッターを押しはじめた。
「硝子をおとさない反射して写らないぞ」
まだ、ちょっとばかり雨が空から毀れているが、お構いなしに車窓をキューと音を発てて開けると
「ねっ、撮ったわ」っと喜々としている。
デジカメの映像を確認している妻に
「虹なんて久しぶりにみるよなぁ」
「ほんとよね」
今までだって雨があがれば、きっとどこかに現れているんだろうが最近は空を見上げることもそれほどしなくなったせいで、虹の橋が浮かぶ景色は何年振りという実感である。

北海道にいた頃に十勝の山を北見・網走方面に抜けた事があった。山の坂道を登りきると下りになるカルデラの様な凹地の牧草畑が広がり、雨もあがり掛けた頃だったろうか、カルデラ中に虹が現れ、上から見下ろすもので幻想的な不思議な感覚に襲われ、暫く車を止めて見惚れた経験があった。

そんな気分に浸っていると、
「こんな噺を知ってるぅ」
信号が緑にかわって、アクセルを踏みこみながら耳だけを傾けた。
「虹には根っこがあるらしいの」
「根っこ?」
「聴いた事ないよ」
「あのね、雨の滴が地面に吸い込まれると、諸々の宝石のアメジスト(紫水晶)、ルビー(紅玉). エメラルド(翠玉)、ダイヤ(金剛石)、サファイヤ(蒼玉)、ガーネット(柘榴石)、金塊などが地中の酸やアルカリなどに反応してね‥」
あまりにも唐突な噺を遮って
「おいおい、なんか欲しい宝石を並べていないかい。石や砂、石英、瑪瑙、硫黄や雲母、水銀、銅、石灰や石炭だって火山岩のゴマ石もあるだろう。それにルビーなんて宝石は、この辺りでとれるなんて聞いたことないよ」
「うーん、きっとあるのよ、元素なんてモンは同じ様なものだから」
「まあ、面白い説だねぇ」
「それでね、それらが滲みこんだ雨水に溶け出すと、謎の根を造るんですって」
「ふーん根かぁ、なかなかファジーな噺だね」
「まあ聞いて、その種が大きくなると根珠ができて、地上に向かって植物の樹のように成長するように放出される。それが虹だっていうのよ」
「本当なのか?科学的に証明されてるのかなぁ」
っと生半可な言葉で返すと、彼女は怒ったように
「だってラジヲでいってたものぉ」
「ラジヲかぁ」
そういえば朝の彼女は地方のFM局しか聴かないはずである。でもラジヲの放送で聴いたと言い張るのです。でもつくり話でも面白い。

「それから‥思い出したぁ、もし掘り出して種珠を掘りだして植え替えようとすると、大きな悲鳴をあげるんだってぇ」
「種珠が悲鳴を‥それって根珠が人間の形をしているって言ってなかったかい?」
「なぜ、判るの?」
「だって‥それは西洋の魔女がつかうアルラウネといって、マンドラゴラの根珠のことなんだけど‥」
「そんなことは言ってなかったわよ、根珠なの、根っこ」

「その根っ子はすぐ見つかるのかい」
「虹の許にいけばね、こんな事も言ってたわ‥」

マンドラゴラ①-マンドラゴラ②

彼女の話を簡略すると、
地面深く潜む金属などは、時折内部で湯気か陽炎の様に立ち昇り、地表に飛び出しは虹になる、その色は金属の種類によって変わるのである。例えば鉄は黒く、金や金剛石は黄色と赤のキラキラと発色した形になるらしいのである。
そういえば、江戸の頃には鉱山師(山師)などには、本草學の金属を吸収する草の種類が決まっているし、金属の種類によって太陽の光彩(特に朝日など)に反射して山の頂きなどから沸き立つ煙のような色が出現が異なるというのです。蒸気みたいな煙の許に鉱脈を探し求めたと書物にあったと記憶している。
因みにマンドラゴラとはナス科の植物で古来「恋茄子」といい薬草になり、魔術や錬金術に使用される事で知られている。根株は人型で食べると幻覚をもたらす毒がある。引き抜くときに悲鳴をあげて声を聴いた者は死んでしまうという植物である。雌雄があり秋期のマンドラゴラは雌でウーマンドレイク、根はアルラウネというそうである。

「あれれ、だんだん虹が薄くなってきたよ」
「あの森の辺りがまだ濃く耀いているわ」
太陽とは逆方向の町から少し離れた山の麓に虹の名残がまだありそうである。
「あそこには確か稲荷神社があったはずだよ、行ってみようか」
「いいわね 紅葉も奇麗だし虹の端っこも観てみたい」

車を走らせ神社の境内についた頃には何事もなかったように鎮まりかえっているる。でもなにかしら温かみが残留しているのは、虹のせいなのかもしれないと思いつつ近くを探索することにした。
神社の奥にはご神体らしき岩が注連飾りが張られてある。更にその先には小高い丘があり、沼があったはずである。木々は雨に濡れてしっとりしている。

虹の根っこ①++-虹の根っこ②+

突然、彼女が声をあげた。
「ここよ、ねぇ来てみて、早く」
そこには 度々訪れた景色ではなく 枯れ葉に囲まれた林を先の池には丹朱(水銀)を溶かした水が光耀いていた。
「なんだ、これは‥」
「きっとここなのよ、この池の下にはきっと根っこと珠があるんだわ」

虹の根っこ③+

「ここなのか本当に」
「でもこれじゃあ掘れないよね」
「‥‥」-(掘る気だったのか、本気か)-
「でも貴方が言うようにマンドラゴラなら悲鳴で死んじゃうね」
「やはり‥」
でも虹の噺はもしかすると本当なのかも知れないと感じはじめていた。
虹には根から根珠ができてそれが雨の後に地面から湧き出し空中に噴水のごとく七色のプリズムカラーを発色させる事なのであろう。

池は再び万華鏡のような色彩を発しはじめた、彼女と私はその辺に立ち竦んだまま空に舞い上がる虹光を見詰たまま、無音の中で暖かな空気に包まれたのである。

虹の根っこ






2009-12-13

虹の根っこ①


物部黒彦
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プロフィール

九六

Author:九六
好きなものを自由に書く、読む、観る、描く。そして遊び愉しむ。
【※】【玖絽・by96・九六・九路・KURO・物部黒彦】【96猫國から発信】
【※】-半世紀分の散らばした気侭綴ゑ-

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